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一日一組限定のオーベルジュ「bekka izu」での休日(静岡県・伊豆高原/2024年4月宿泊)
◆新緑がまぶしいbekka izuの休日
皆様こんにちは! ティースタイルの小泉です。今回は、ティースタイル第一号の国内宿「bekka izu (ベッカ イズ)」の最新宿泊体験レポートをご紹介します。この宿は、静岡県伊豆高原に佇む一日一組限定の小さなオーベルジュ(※)です。弊社が2年越しで計画し、ようやく2024年3月にグランドオープンを迎えたばかりです。
これまでにも社内関係者、トラベルコンサルタントの試泊やメディアの方々の取材泊などを何度か実施してきましたが、このたび、宿計画の筆頭、会長の鈴木の肝いりで、私を含む5名のスタッフで実際にゲストとしての宿泊を体験してまいりました。宿計画の一員として2年前から携わってきた私にとっても、いつもの出張訪問とは違う感覚でワクワクしました。
(※)オーベルジュとは?
大自然に囲まれた郊外や地方にあるレストランを主体とした宿泊施設で、その発祥は美食の国フランスです。その土地ならではの食材を使用した上質な料理を堪能していただけます。
*シェフ夫妻と大室山がお出迎え
では早速、ドライブロードからまいりましょう。2月には風物詩、天然記念物である大室山の山焼きが行われ、真っ黒な装いであったのが一変、訪れた4月下旬には、見事な新緑で覆われ始めていました。この日はお天気も良く、ドライブ中の空気も景色もさわやかです。東京と大阪からそれぞれ電車で来たスタッフを伊豆高原駅でピックアップし、bekka izuを目指して一路、別荘地帯に入って行きます。ちょっとアップダウンがありわかりづらいところへ、小さな看板が3つ立っていました。
駅から車で10分ちょっと、いよいよ到着! 目の前に、いつもの、まあるいフォルムの大室山からご挨拶です(冒頭写真)。
そして、いつもの笑顔で、bekka izuのオーナーシェフ大塚一樹さんとマネージャーの愛子さんが私たちを温かく迎え入れてくれました。外壁の杉板をうっとりなでる初スタッフ。中に入ると天井いっぱいに木の香りが広がり、思わず歓声が漏れる瞬間。bekka izu初体験のスタッフはすでにテンションアップしております!
なんと、テーブルには、とっても素敵なプレゼントのあしらいが。実は私の誕生祝いを絡めた試泊がアレンジされていたのでした。オーナー夫妻の心遣いに感激しつつ、聞いてみたところ、bekka izuのお客様はお誕生祝いや結婚記念日など、特別な日のお祝いでご利用いただくことが多く、その時々でお祝いの形を考えて表わしているとのこと。
喉に心地よいウェルカムドリンクをいただいた後は、愛子さんから宿の設備いろいろの説明を受けます。ミニバーやルームウェア、浴室など各所がブラッシュアップされており、改めて素敵、いいな、と感心しました。
そのうち、スタッフのふたりがいそいそと飾り付けを始めるじゃありませんか。思わず私も嬉しくなりながら、一緒に風船を膨らませてみました。なんという平穏なひととき。
*伊豆を堪能する食と語らい
いよいよ、お待ちかねのディナータイムです。ラウンジより唯一無二の木製扉が開いたその先には__緑いっぱいのお庭のようなプレートが、目を楽しませてくれます。お食事はこのダイニングエリアでいただきます。
珍しいのは、一杯のお茶から始まります。シェフが伊豆や京都の陶芸家に頼み込んで作ってもらったという器に注がれて。一樹シェフの愛がこもった一皿一皿は、実に美しく、優しく深い味わいがします。
私の大好きないろいろ野菜がふんだんに使われているのは、鈴木の特別オーダーであったようです。そうじゃなくても、以前いただいたときも、新鮮な地元野菜やシェフが育てた自家製の野菜が多くお皿に並んでおりました。野菜そのもののうまみがぎゅっと詰まって、野菜が主役になって良いぐらいの一皿も本当に感激します。どれも間違いなくおいしい中で、特に印象深いお気に入りの一品は、3種のキャベツのポタージュスープ。幸せに満たされる瞬間♪
他にも、スペシャリテ、おまけ…など、ここはぜひ、実際bekka izuに行かれて、その場で一樹シェフのお料理を堪能していただきたいので、あまり種明かしはしないでおきますね。
最後に、サプライズが…!
*源泉かけ流しの温泉タイム
そして、忘れてならないものがもうひとつ。温泉です。源泉かけ流しのまろやかな温泉が、bekka izuに来たら入れますよ。貸切温泉にのんびりと浸かってみてください。
*星空を眺めながら至福のひととき
お風呂上がりには、外のウッドテラスに出てみました。この日はちょうど良い季節で、なんと気持ちの良いこと! bekka izu一押しの緑茶をゆっくり味わいながら、だんだん目が慣れていくにつれ、北の夜空にたくさんの星が見えてきました。
名残惜しくテラスから引き上げると、2階ではガールズトーク続行、久しぶりのこんな時間を楽しみつつ、夜更かしな女子たちでした。
*豊かな朝食でパワーチャージ
翌日の朝ご飯は遅めにしてもらったので、普段よりちょっと寝坊して迎えたbekka izuの朝。1階寝室のメンズは起きており、思い思いに過ごしています。
やっぱり今回はゲストとして楽しめているせいか、お腹もいい具合に空き、またまた体に優しい朝食を全部平らげました。サラダだけでも18種類の野菜が入っていて、和朝食全体では25種類の野菜が含まれているとのこと。とても贅沢感があります。
夕べのディナーで特別にケーキをいただき、朝もまた充実のデザートが登場しました。野菜をあしらったソルベやお手製マカロンなど2種類も堪能しました。デザートもまた格別です。これどうやって作るんですか?と聞くと、一樹シェフは気さくに教えてくれるところも親しみが湧くところ。そして、カウンター越しに愛子さんがコーヒーを一杯一杯丁寧にドリップする所作を眺めていると、またも穏やかな時間が流れ、今日は急がなくて良いんだ、って思わせてくれます。
本当なら、チェックアウトまでの時間をもっとゆっくり過ごせたらいいのだけど、急ぎの仕事をし、最後は慌ただしく出てきてしまったのが唯一もったいないことでした。bekka izuに足を踏み入れた瞬間から、なにかふわぁ~っと癒やしモードにスイッチし、いつまでもただ、いたくなるのです。お尻に根が生えたような感覚。
*観光スポットの大室山リフトへ
名残惜しく一樹シェフと愛子さんに別れを告げ、私たちは宿の周りを散策した後、伊豆高原観光のひとつ、大室山リフトに行ってみることにしました。幸いさわやかに晴れ、リフト日和というのでしょうか。インバウンドのツーリストも多く賑わっていました。それでも渋滞することなくのんびり、絶景を楽しめました。
最後は、近所のお蕎麦屋で遅めのランチを済ませ、皆それぞれ帰路につきました。これで、一泊二日のbekka izu宿泊体験が終わろうとしています。
家に着き、いただいたお花やお茶など眺めながら、しみじみとbekka izuでの余韻に浸り、ほんわか幸せな気持ちになっております。初めてbekka izuを訪れたスタッフも、とても良かったと喜んでくれました。そして、大切な人に紹介したい、とも。改めてbekka izuの心地良さを私も再認識した滞在でした。
シェフの家に招かれたような、くつろぎのなかでいただく伊豆の食事。いつまでもおしゃべりしたくなるダイニング。愛子さんの淹れるコーヒーと笑顔。開放的なラウンジと、余分なものがない外のテラスにただいること。源泉かけ流しの温泉にひとりゆっくり浸かって、ぐっすり眠る__。
私たちが感じた“心の贅沢”を、皆様にもぜひ体感していただけたらうれしく思います。大切な人との思い出に…気になったら、bekka izuにちょっとご相談されてはいかがでしょう。