

South Australia REPORT南オーストラリア州 視察ブログ
【視察レポート】アデレードから日帰りで行く! バロッサバレーで味わうおすすめワイナリー3選(オーストラリア・南オーストラリア州/2025年3月視察①)
トラベルコンサルタントの池です。2025年3月、南オーストラリア州にあるアデレード、カンガルー島、そしてバロッサバレーを視察してまいりました。今回は、世界有数のワイン生産地として知られるバロッサバレーでのワイナリー巡りの様子をお届けします。お酒には目がない私ですが、ワイナリー巡りはほぼ初めてで、しかもあのバロッサバレーに行けるとあって、とても楽しみにしていました。
※下記内容は、2025年3月時点のものです。料金や内容は、時期によって変動したり変更される場合がございますので、あらかじめご了承ください。

バロッサバレーのワイナリー巡りへ!
バロッサバレーは、州都アデレードから車で1時間ほどのところにあり、150以上あるワイナリーがオーストラリアのワイン全体の25%を産出しています。温暖で雨が少なく、湿度が低い気候が、上質なブドウを育てることに適しているそうです。

アデレードから40分ほど行くと、ブドウ畑がどこまでも続く景色にかわります

ほぼほぼ真っすぐな道ばかり
◆オーストラリア最古のワイナリー「ヤルンバ」
「ヤルンバ(Yalumba)」は、創業1849年のオーストラリア最古の伝統ある家族経営ワイナリーです。“ヤルンバ”は、オーストラリアの先住民族アボリジナル ピープルの言葉で“すべての土地”という意味があるそうです。敷地内は緑が多く、とても心地のよい空間が広がっています。

レンガと砂石作りの入口ゲート

営業時間のみ、最低限の情報が書かれた道路ぎわの看板(笑)

昨年の2024年は創業175周年で、イベントが催されたそうです

いろいろな花や木々に囲まれた庭園にある時計塔(1906年頃建造)
今回は「ヤルンバ アンロックド エクスペリエンス(Yalumba Unlocked Experience)」というツアーに参加させていただきました(お1人様120オーストラリアドル)。
まずは、樽工場の見学です。自前の樽工場を持っているのは、オーストラリアのみならず南半球でヤルンバだけだそうです。すべての樽を自社製でまかなっているのではありませんが、ワイン造りへの強いこだわりとプライドが感じられました。
視察をした日は、工場は稼働していませんでしたが、板材を熱して曲げながら輪をはめていく行程や、樽の内側に焼きを入れる行程など、樽作りのシステムは興味深かったです。

樽工場の内部

100~500リットルの樽。225、300、500リットルの樽が一般的だそうです
創業家の歴史をたどり、「シグネチャー」のセラーを見学します。シグネチャー(署名)は、1962年から良い収穫の年のみ造られる、ヤルンバを代表するワインです。毎年、ワイン造りに直接かかわる従業員だけでなく、全従業員から選ばれた人の名前が樽に付けられます。

歴代のシグネチャーの樽。各年選ばれた方のシグネチャーが記されています

地下にある実際に使われていた貯蔵室。いったい何リットル貯蔵できるのか想像がつきません

スタッフの方のちょうど真上あたりからワインを入れていたとか。壁に残るのはその跡
最後は、いよいよお待ちかねのテイスティングです(テイスティングのみは、お1人様15オーストラリアドル~)!

心地よいお天気のもと、屋外の席でいただきました

中央がシグネチャー。果実感がしっかりとあって、渋みのない口当たりのよい赤でした♪

ショップの中。テイスティング用のグラスがズラリ
◆2015年設立の新しいワイナリー「アルキナ」
曇りがちだったお天気が、真夏並みの日差しに…。ヤルンバから車で約20分で、次の訪問先の「アルキナ(Alkina)」に到着しました。“アルキナ”は、オーストラリアの先住民族アボリジナル ピープルの女性の名前で、“月”や“月光”を意味します。1950年代に植えられたブドウ畑と1850年代に建てられた古い石造りの建物がある土地に、2015年に設立された、まだ新しいワイナリーです。

スタイリッシュな看板。ラベンダーが満開でいい香りに包まれました

1850年代の石造りの納屋を修復したショップとテイスティングルームのある建物

ショップの入口のワイルドフラワー。迫力があります

カラフルで素敵なデザインのラベル
こちらでは、ワインテイスティングしながら、ランチをいただきました(テイスティングは、お1人様30オーストラリアドル~)。

ランチは中庭に面したお席で! 屋根のあるところでよかった…

赤と白とロゼをいただきました。軽やかな口当たりでランチタイムに飲むにはぴったり
オーガニックキッチンガーデンで採れた旬の食材を使った創作料理を提供しています。どれも凝った味付けはせずに素材の味を生かしてあり、いくらでも食べれられます!

手前の塩味の少ないソフトサラミと奥のサラダのモッツァレラチーズがメチャ美味でした^^

ロメインレタス、グリルされたポテト、スパーシーなチキングリル
◆100年もののワインを味わえる「セッペルズフィールド」
アルキラからは車で10分足らずで「セッペルズフィールド(Seppeltsfield)」に到着しました。1851年に設立された、バロッサバレーで最も代表的なワイナリーのひとつです。
ワイナリーとセラードア(試飲直売所)に留まらず、ジンの蒸留所、ジャム工場、スキンケア商品の販売などを行っています。セッペルズフィールド入口までの道を、セッペルズフィールドロードと言い、道路の両サイドにはヤシの木が植えられています。

セッペルズフィールド

日曜とあり、休日のランチをゆっくりと楽しむお客様でいっぱい
今回は、「テイスト オブ ヒストリー ツアー(Taste of History Tour)」に参加させていただきました(お1人様180オーストラリアドル。テイスティングは、お1人様15オーストラリアドル~)。1960年代までセッペルト家の一員が住んでいた邸宅内を見学し、歴史あるセンテニアルセラー(100年以上熟成されたワインを貯蔵するセラー)を訪ねます。
セッペルズフィールドには、1878年から、1樽(500ℓ)だけ100年熟成させるために樽詰めするという伝統があり、その100年もののワインが味わえます。

邸宅内。家族が増えるにつれて増改築を繰り返したそうです。今はツアーや展示に使われています

1878年建築の3階建てのセンテニアルセラー

中に入ると2階にあたるところに樽がズラリ
樽から直接、1925年の100年もののワインを取り出してくれます。誕生日年のワインを飲むツアーもあったそうですが、100年経つ前に無くなってしまうほどの人気でやめてしまったそうです。

3階は100年ものの樽のセラー

HPでは、試飲は10mlとありますが、もっと多かったような気がします(笑)
こちらの100年ものの、100ml記念ボトルのお値段は、1,800オーストラリアドル! 納得のツアー代金!

100年ものの100ml記念ボトル

トラベルコンサルタント 池 愛寿
今回は、日本人のドライバー兼ガイドさんとワイナリー巡りを楽しみました。バロッサバレーは、気軽にアデレードから日帰りで十分に満喫できます。ワイン好きな方はもちろんですが、たしなむ程度の方でも、自然とグルメが楽しめます。
バロッサバレーのワイナリー巡りをはじめ、オーストラリアへのご旅行をご検討の際は、ぜひティースタイルにご相談ください!
トラベルコンサルタント 池 愛寿のご紹介
※ティースタイルでは、ワイナリーツアーのみのお申込みは承ることができません。航空券、ホテル、現地の手配と併せて承ります。