【視察レポート】ガラパゴス諸島、旅行前に知っておきたいポイント(エクアドル/2018年3月視察)

トラベルコンサルタントの須沢です。
今回は、動物の楽園「ガラパゴス諸島」に行ってきましたので、その内容をレポートさせていただきます。

まずはじめに…ガラパゴス諸島にどうやって行くか、日本からどの飛行機を使ってどのようにアクセスすれば良いのかをご説明させていただきます!

ガラパゴス諸島は南米エクアドルに属しております。
エクアドルはご存知の方も多いですが赤道直下の国です。ガラパゴス諸島は南米大陸から西に約900m、太平洋に浮かぶ島々のことを指します。

【利用航空会社】
日本から行く場合に多いのは、ユナイテッド航空、アメリカン航空、デルタ航空を使い、一度アメリカ国内を経由してからエクアドルの首都であるキトに入ります。米系の航空会社以外ではメキシコを経由し、アエロメヒコ航空を利用して首都のキトに入ることも可能です。

【首都キトからガラパゴス諸島へ】
首都キトからは国内線でガラパゴス諸島の「バルトラ島」に入るケースが多く、今回私もこちらのパターンでガラパゴス諸島に到着しました。
ちなみに空港はこれ以外にもガラパゴス諸島のサンクリストバル島にあり、こちらのサンクリストバル島からは本土のグアヤキルへの国内線が出ております。

【日本からの所要時間】
日本からキトまではアメリカ経由で行くとおおよそ20時間強、キトからガラパゴス諸島へは国内線で2時間、便によっては立ち寄りがあったりして3時間半程度かかります。遅延などの恐れもありますので一度キトに到着して1、2泊でご案内することが多くなっております。日本から出ているツアーの多くも同じような旅程を組んでいるものが多くなっているかと思います。

ガラパゴス諸島での観光パターンは大きく分けて2パターンに分けることができます!

1. ホテルに滞在しながら、毎日日替わりのデイクルーズでいくつかの島に日帰りで訪れる【1島滞在型のパターン】
こちらは1つのホテルに滞在するので、メリットとしてはお買い物やレストランなど自由に歩き回ることができます。

2. 船に乗り、クルーズで何日もかけながら複数の島を巡るような【クルーズ型のパターン】
基本船に乗って移動、寝るのも船内なので移動の時間はかからず、そのまま島に上陸するような形となりますので時間の無駄はなく滞在していただけます。

ティースタイルではどちらもご案内することが可能ですが、ゴールデンウイークや夏休み、年末年始にかけてはどちらのパターンでも世界中多くの旅行者が訪れる場所ですので、ホテルやクルーズの空きが非常に少なくなる傾向がございます。普段のご旅行よりも早くから計画を立てることをおすすめいたします。

ガラパゴス諸島での観光スポットをご紹介します!

ガラパゴス諸島のバルトラ島に到着後、バスで近くの港まで移動しました。
というのもバルトラ島は基本的に空港だけがある島で、ホテルなどは隣にある島、サンタクルス島にあります。
港からは船で対岸まで10分程度。こんな場所ですら水が非常にキレイだったのが印象的です。運が良ければアシカが泳いでいるのがすぐに見られます。
ガラパゴス諸島の中で一番大きいイサベラ島に次ぐ大きさを誇るサンタクルス島に到着です。

到着後、まず向かった先にはハイランドという場所。この中のエル チャトという場所は、野生のゾウガメがたくさん生息している地域です。歩いていると驚くくらいにゾウガメが姿を見せます。ガラパゴスゾウガメは大きいものだと1.8m、重さ300~400kgくらいになり、想像以上に大きなゾウガメがいます。
ゾウガメ自体はいる場所があまり多くないため、サンタクルス島に滞在する場合には、エル チャトは必ず訪れたい場所のひとつです。

続いて訪れた場所は、チャールズ ダーウィン研究所です。
ご存知、生物学者のチャールズ ダーウィンの財団が運営する生物学研究所となっています。
サンタクルス島に滞在する方はほとんどの方が中心となる街、プエルトアヨラに滞在するのですがその街の端にあるため、おそらくどのホテルからでも徒歩で行くことができます。入場も無料でこちらの組織が保護を行っている生物、ゾウガメやイグアナを始めとしてガラパゴス元来の生物やこれまでの歴史などについて学ぶことができる場所です。
デイトリップなどでも見られないような珍しい種類のイグアナがいたりするので、こちらもサンタクルス島に行った際には必ず抑えておきたい施設です。

サンタクルス島の中心になるのが、先ほども紹介したプエルト・アヨラという街です。
ほとんどのホテルがこの街にあります。治安を気にされる方も多いかと思いますが、夜中でも街中を歩く分にはまったく問題ありません。
もちろん街中には多くのお土産屋さん、レストラン、旅行会社などもあります。

中心部には銀行もあります。その銀行の目の前にあるのが「魚市場」です。
ここでは漁師が取ってきた魚をさばいて売っているのですが、そのおこぼれを貰おうとするアシカやペリカン、イグアナ、他の鳥などが入り乱れる非常にガラパゴスらしい、そしてとてもかわいい光景を毎日見ることができます。もちろん普段街中を歩いているときに急にイグアナが道端を歩いているなんてこともあるのが、このプエルト アヨラの街なのでびっくりしないようにお気を付けください。

サンタクルス島に滞在していて、時間があれば行きたいスポットのひとつがラス・グリエタスです。
真水が溜まっている天然のプールで上から見るとかなりの絶景です。シュノーケリングセットがあれば泳ぐことも可能ですがそれほど魚は多くいません。こちらの景色を見るためにはプエルト・アヨラの港からボートでフィンチベイホテルなどがある対岸へ渡り、徒歩15~20分程度で訪れることができます。

プエルト・アヨラの街から徒歩で1時間強。島の南側に広がる白砂のビーチがトルトゥーガ・ベイです。
車で行くことができず交通手段は徒歩のみ。そのおかげから人もそれほど多くなく、地元のサーファーなどがいます。泳ぐこともできますが一番の見どころはビーチにたくさんいるイグアナ。キレイな砂浜とイグアナのコントラストが非常に面白く、ガラパゴスらしい光景を見ることができます。

ご紹介してきたプエルト・アヨラにあるホテルをいくつか紹介させていただきます。

どこも部屋数が少なく、非常に小規模のホテルになっているので、ご希望があれば早めのご予約をおすすめします。

今回視察の際に宿泊したホテル「シルバーステイン」です。
市内中心部にあり、これまで日本人観光客の受け入れも非常に多くスタッフの方がとても親切です。シンプルなお部屋のつくりですので、基本日中は、デイクルーズに出るような方におすすめします。

ホテル公式HP

「レッド マングローブ」もプエルト アヨラの中心部にあり、こちらのホテルに関しては海に面しております。
海に面したお部屋もありますが、埋まりやすいので早めのご予約が必要です。こちらのホテルでよかったのは朝食会場が海沿いにあるレストランで非常に気持がいいこと。そして椅子の下にイグアナがいたりと、ガラパゴスらしさを味わっていただけるホテルです。またこちらのホテル内にはアシカ専用の休憩所が設けられており、多くのアシカがお昼寝などに来ているため、ホテル内でアシカ観察を楽しむことも可能です。

ホテル公式HP

プエルト アヨラの港からボートで渡った先にあるのが「フィンチ ベイ ガラパゴス ホテル」です。
といってもボートで5~10分くらいですのでそれほど遠いわけではありません。街の喧騒から少し離れてゆっくりとした滞在を希望される方であれば積極的にこちらをおすすめいたします。サンタクルス島ではホテルとしては一番キレイで快適な滞在をしていただけるかと思います。ホテルの目の前に小さいながらもビーチがあるのも特徴です。

ホテル公式HP

今回私もガラパゴス諸島滞在中には、サンタクルス島のホテルに宿泊しながら毎日デイクルーズに参加し、違う島を訪れました。いくつかご紹介させていただきます。

「ノースセイモア島」は、ガラパゴスらしい動物を一気に見られる島ということで人気があります。
アオアシカツオドリが集まっている場所や、アメリカグンカンドリ、オオグンカンドリを見ることができます。もちろん岩場にはイグアナやアシカなどが集まっているのでカメラを手放す時間がないような島になっています。

サンタクルス島から船で3時間位の島。サンティアゴ島のすぐ隣にある小さな島が「バルトロメ島」です。
こちらでは壮大な溶岩が流れた跡がわかるほか、固有種の植物や溶岩サボテンを見ることもできます。階段を登って頂上から見る景色は絶景です。運が良ければペンギンも見られることから人気の島となっております。多くの場合は、隣のサンティアゴ島付近でシュノーケリングの時間があり、視察時にはアオアシカツオドリを見ることができました。

サウスプラサ島全体に生えているのがウチワサボテン。ガラパゴスリクイグアナの好物なのでサボテンの下で実が落ちてくるのを待っているイグアナを見れることが多いです。鳥だとアカメカモメやナスカカツオドリを見ることができる島。アシカのコロニーがあるので岩場にいるたくさんのアシカを見ることもできます。

ある程度有名な国や場所などを行き尽くした方、新婚旅行だからこそ普段行けない場所に行きたい方、など日本からは非常に遠い場所ですが生き物のありのままの形を見れたり、普段目にすることが無いような光景がガラパゴスにはたくさんありました。

治安も良く、安心してご旅行いただける場所ですので、ぜひガラパゴス諸島へのご旅行ご検討の際には、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

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