

Nile River REPORTナイル川沿岸 視察ブログ
【視察レポート】ナイル川沿いのホルス神殿・コムオンボ神殿・イシス神殿を巡る (エジプト/2024年6月視察⑤)
アッサラーム アレイクム(こんにちは)! トラベルコンサルタントの大槻です。2024年6月にエジプト視察した際の、ルクソールからアスワンへの移動する途中に訪れたホルス神殿、コムオンボ神殿、イシス神殿をそれぞれご紹介します。

イシス神殿の列柱楼
◆ホルス神殿(エドフ神殿)
ホルスとは、古代エジプト神話において、天空と太陽を司るハヤブサの神です。クルーズ船の船着き場から、車で10分ほどで訪れることができます。
ホルス神殿は紀元前237年に建設が始まり、約180年後 プトレマイオス朝のクレオパトラの父の時代に完成したとされています。大きな遺跡で、神殿入口の塔門は高さ36m、幅137mもあり、 幅はカルナック神殿の塔門をしのいでいます。エジプトの中で、最も保存状態のよい遺跡といわれる遺跡のひとつです。

ホルス神殿塔門

神殿の列柱
至聖所とは、神殿で最も神聖な場所です。

ホルス像

至聖所の船形みこし

至聖所を囲む回廊の壁画
ルクソールとアスワンの間にある遺跡なので、クルーズの寄港地として、あるいは車での2都市間の移動の際に訪問いただく価値があると思います。
◆コムオンボ神殿
コムオンボ神殿は、ホルス神とナイル川のワニを神格化したセベク神を祀る、2つの神に捧げられた二重構造の珍しい神殿です。プトレマイオス朝時代に建設が始まり、古代ローマ・アウグストゥス皇帝の時代に完成しました。保存状態の良いレリーフやクレオパトラ関連のものが多く残っています。医療器具と思われるものが彫られた医師のレリーフを、興味深く感じました。ワニの博物館があり、ミイラも展示されています。

コムオンボ神殿入口

神殿内レリーフ

神殿内レリーフ

神殿内の出産と医師のレリーフ
ルクソールからアスワンに向かう途中、アスワンの北60キロほどにあります。クルーズ船でいらっしゃる場合は、船着き場からすぐの場所にございます。
◆イシス神殿
イシス神殿は、古代エジプトの豊穣(ほうじょう)の女神イシスに捧げられた神殿で、こちらもプトレマイオス朝時代に建てられました。古代ローマ帝国の皇帝や市民たちからうやまわれ、ローマ時代にも増築されています。ナイルの水源の図などの女神イシスの神性を表すレリーフが、神殿の壁面に残っています。

水路から見たイシス神殿

列柱楼

第1塔門

トラヤヌス帝のキオスク
アスワンハイダムの建設による水没から守るため、1971年から1981年に現在の島に移設されました。アスワンから小舟にて10分ほど、島に渡り観光をします。アスワンに近く絵になる景色も多く、必見の観光ポイントとしておすすめです。

トラベルコンサルタント 大槻 晋介
ホルス神殿とコムオンボ神殿は、クルーズの途中に立ち寄ることができる観光地で、いずれも船着き場から近い場所にございます。ルクソールからアスワンへの車での移動途中に訪問することも可能です。イシス神殿はアスワン市内から8kmほどの船着き場から、船で10分ほどです。
保存状態のよいホルス神殿と、景観のよいイシス神殿は特におすすめします。カルナック神殿やルクソール神殿など、ルクソールの観光地と比べますと、ゆっくり観光いただける感じでした。
エジプト旅行をお考えの際には、ぜひティースタイルまでお問い合わせお待ちしております。
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