

Regensburg REPORTレーゲンスブルク 視察ブログ
【視察レポート】ドイツ南部の穴場エリア巡り! レーゲンスブルク近郊・パッサウ・バイロイト・フォルヒハイム(2025年6月視察)
こんにちは。トラベルコンサルタントの姫野です。2025年6月、ドイツとトルコの視察にトラベルコンサルタントの廣永と行ってまいりました。そのときの様子をお伝えいたします!
今回のドイツ視察は、ドイツ観光局のご招待のもと、レーゲンスブルクとバイロイト、そしてフォルヒハイムに滞在してきました。私個人的には、昨年10月以来のドイツ視察。バイロイト以外は、その時も訪れた場所ですが、肌寒かった10月から季節が変わって、花が咲き新緑がきらきらと輝く青空の下で、新しい魅力を発見することができました!
※昨年の2024年にドイツ視察した際のブログも公開中です。そちらではフォルヒハイム、レーゲンスブルク、パッサウの観光スポットをご紹介しておりますので、最下部のリンクからぜひあわせてご覧ください♪
新緑の季節の、誰もが知る有名な都市以外のドイツをご紹介!
◆レーゲンスブルク近郊観光
*クッフルバウアー醸造所&クンストハウス アーベンベルク
今回視察させていただいた1つ目のスポットは、「クッフルバウアー醸造所」です。アーベンベルクにあるこちらのスポットは、ただのビール工場ではありません。ここでは美術館のようなビール工場ともいえるような、楽しい特別な体験ができます。
クッフルバウアー醸造所の見どころのひとつが、醸造所の象徴のような、まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたような「クックルバウアータワー」。オーストリアの有名芸術家、フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが手がけたこの建物は、色鮮やかで曲線だらけ! 写真映え抜群です。内部のらせん階段を頂上まで上ると、アーベンスベルクの街を一望することもできます。
クックルバウアー醸造所とクンストハウス
クックルバウアータワー
タワーの外見だけでなく中もカラフル!
展望台の窓からアーベンスベルクの街がちらり
そして、ぜひ参加していただきたいガイドツアーでは、600年以上の歴史を持つ伝統的な白ビール(ヴァイスビア)の製造工程を、人形劇などを交えながら見学することができます。醸造所の中も、美術館のように見て楽しい装飾が施されています。
醸造所の天井にもアート
ビールのロゴが描かれたキャンパス
さまざまな色や形のタイルが使われたアート
ツアーの最後には、ビアガーデンでビールと名物プレッツェルなどのドイツ料理が味わえます(ビール1杯分の引換券付き)!
いろいろな種類のビールやドイツ料理が用意されています
私たちも1杯いただきました♪
フンデルトヴァッサーの絵画や建築デザインを展示した美術館「クンストハウス アーベンベルク」もあります。

こちらがクンストハウスです。建物の内部にも彼の世界観が反映されており、お土産品(グッズなど)も購入することができますよ♪
ビール好きの方はもちろん、「ちょっと変わった美術館を見てみたい」「インスタ映えする場所に行きたい」という方にもおすすめです!
*ヴァルハラ神殿
続いて、個人的に今回特に印象的だったドナウシュタウフに位置する「ヴァルハラ神殿」です。バイエルン王ルートヴィヒ1世の発案により、1830年から1842年にかけて建設された、ギリシャのパルテノン神殿を模した新古典主義の記念碑です。
まわりをぐるっと何本もの柱が囲んで、白大理石は太陽に照らされてキラキラと輝いていました。外周の通路を進むと、ドナウ川とレーゲンスブルクの町並みが飛び込んできて、目の前に美しい景色が広がります。この日は休日だったからか、多くの人が訪れていて、階段でピクニックをする人の姿も。こんなに立派で趣のある神殿がピクニックスポットになっているなんて、ちょっとうらやましい日常…と感じた瞬間でした。
ヴァルハラ神殿
入口裏側の階段がフォトスポットです
ドナウ川の景色
内部には、ドイツ語圏の歴史的人物を称える胸像と、記念プレートが展示されています。ベートーベンやバッハ、アインシュタインの顔もありますので、知っている顔を探してみるのもおもしろいかも!?
神殿内部の様子
ドイツ語圏の歴史的人物の胸像
◆パッサウ観光
そして、2024年10月にも訪れたパッサウにも再び行くことができました! 前回は、お天気に恵まれず行けなかった旧市街対岸の丘の上の展望台と、3河川クルーズにも乗船。爽やかな風を感じながら、3河川(ドナウ川、イン川、イルツ川)とパッサウの街並みを眺める時間はとても気持ちのいい時間でした♪
展望台から眺めるパッサウの街並み
暑い季節の3河川クルーズはテラス席が人気です
◆バイロイト観光
バイエルン州の「バイロイト」といえば、音楽と芸術の街、そしてドイツオペラの代表的な作曲家、ワーグナーの聖地。その中でも絶対に訪れていただきたい、2つのスポットをご紹介します。
*エレミタージュ
1つめは、18世紀の庭園美を堪能できる「エレミタージュ」です。1715年にゲオルク ヴィルヘルム辺境伯によって建設され、のちにフリードリヒ辺境伯が、妻ヴィルヘルミーネに贈った宮殿です。迷路のような背の高い緑の壁や、当時日焼けを避けるために造られた緑のアーチ、睡蓮が浮かぶ池があったり、まるで絵画の中に迷い込んだような美しさに、思わず「わーっ♪」と声が出ました。
緑のアーチ
駐車場に続く道もおしゃれ
入口から宮殿に続く道の途中の睡蓮池
「新宮殿」は、色とりどりの天然石が施されていて、宝石箱みたいにキラキラと輝いています。実は、ここで結婚式をあげることもできるんです! 奥に進むと、カラフルな花々が咲く花壇と噴水(噴水は常に水が噴き出しているわけではなく、一定の時間ごと)もありますので、ぜひ暖かな季節に訪れていただきたいスポットです。
新宮殿
新宮殿の装飾は一見の価値ありです!
新宮殿の中庭と噴水
新宮殿の奥に進むともう1つ噴水があります
*辺境伯オペラハウス
2つめは、バロック建築の傑作「辺境伯オペラハウス」。1745年から1750年にかけて建設された辺境伯オペラハウスは、バロック様式の劇場建築の中で最も保存状態が良いとされていて、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
ワーグナーは、この美しいオペラハウスに注目し、熱心な支援者(特にバイエルン国王ルートヴィヒ2世)の存在があったことも影響し、自身の理想の劇場の建設地としてバイロイトに目を付けたと言われているそう。
現在も、限られた公演が行われているとのことで、ぜひ機会があれば、公演が行われる時にも訪れてみたいなと思いました。豪華絢爛な内装は、思わず見とれてしまうインパクトがありますので、ぜひお時間をゆっくり取って訪問してください。
オペラハウスの舞台側
バルコニー席側
そのほか、ワーグナーが自らの理想の舞台芸術を実現するために建設した「バイロイト祝祭劇場」や、晩年を過ごした邸宅、妻と共に眠るお墓もあります。
バイロイト祝祭劇場
ワーグナー邸
毎年夏に開催される「バイロイト音楽祭」には、世界中のファンが集まり、ワーグナーのオペラ作品が上演されます。ワーグナーの世界に触れながら宮廷文化も体験でき、街中も緑にあふれていて、今回の機会に訪れることができて良かった!と思える街でした。
◆フォルヒハイム観光
「フォルヒハイム」では、アナフェスタという世界最大のビアガーデンが毎年7月に行われます。ひと足早くアナフェスタ限定のビールを飲ませていただき、フォルヒハイム観光局の皆様と、今回おじゃましたお店「グロッケンケラー(Glockenkeller)」のオーナーさん、ビールクイーン(地元ビールのPR大使)と乾杯しました!
夕暮れ時に近づくに連れて、続々と地元の人たちが集まり、おしゃべりしながら野外で飲む光景にほっこり♪ 山の上ということもあり、まだ肌寒い気温でしたが、きっと暑い中飲むビールはさらに格別ですね!
2025年のアナフェスタ限定ビール
おつまみも一緒にどうぞ

トラベルコンサルタント 姫野 夕佳
誰もが知る有名な都市以外のドイツのおすすめスポットのご紹介、いかがだったでしょうか。あらかじめ行程が決められたツアーでは訪れられない小さな街に立ち寄ることができるのも、オーダーメイドならではです! ドイツ旅行も、ぜひティースタイルにお問い合わせください。
トラベルコンサルタント 姫野 夕佳のご紹介