【ホテルレポート】世界遺産の古都ルアンパバーンに溶け込むアマンタカ(ラオス/2023年10月視察)

ティースタイルの須沢です。2023年10月、カンボジアのシェムリアップにあるアマンサラ視察後に、隣国ラオスの古都ルアンパバーンにある「アマンタカ Amantaka」を訪れましたのでレポートいたします。アマンサラのレポートは公開中です。最下部のリンクよりご覧いただけます。

ラオスという国自体に、なかなか馴染みがない方がほとんどだと思います。首都はビエンチャンですが、今回訪れたのは古都であるルアンパバーンというところで、この町自体が世界遺産に登録されています。多くの寺院があるので、早朝には僧侶達が街中を回る宗教儀式、いわゆる托鉢(たくはつ)が有名です。他の東南アジア諸国とは一味違うラオスで、多くの旅行客からも評判の良いアマンタカの魅力を少しでも感じていただければと思います。

アマンタカ(プール)

アマンタカ(プール)

日本からラオスには2023年11月現在、直行便がないため、経由便を利用してのアクセスとなります。日本からはベトナムのハノイやホーチミン、そしてタイのバンコクを経由してルアンパバーンに行くのが一般的です。ルアンパバーンの空港に降り立つと周りは森に囲まれており、「こんなところに空港が!?」というような場所でした。大自然に囲まれた東南アジアの都市に来たのだなと誰しもが感じることでしょう。

空港出口にてアマンタカのスタッフが「amantaka」のボードを掲げて待っております。空港からアマンタカまでは車でわずか10分程度の距離となりますので、あっという間にホテルに到着です。

通常はスタッフがお待ちしております

通常はスタッフがお待ちしております

リゾートまでは車で10分程度

リゾートまでは車で10分程度

チェックインの際、お部屋の説明をしてくれます

チェックインの際、お部屋の説明をしてくれます

世界遺産の街、ルアンパバーンの中心に位置するアマンタカ。2010年にオープンしたアマンタカは、元々あった病院を改装して造られたものです。世界遺産に登録されている建物でもあるため、なかなか自由にリノベーションなどをできないのだそうです。フレンチコロニアル様式の建物内は、空間美とはこういうことか!と感じさせる場所がいくつもあり、カメラ片手にホテル内を散歩するだけでも非常に楽しい空間でした。

世界遺産にもなっている建物

世界遺産にもなっている建物

リゾート内はとても緑が多いです

リゾート内はとても緑が多いです

レセプションエリア

レセプションエリア

お部屋は全部で24室、敷地の真ん中に大きなプールがあり、その周りをレストラン、スパ、ジムなどで囲むように建物が並んでいます。私が滞在した時には、アジアやヨーロッパ各国のお客様が利用しているようで国際色豊かでした。ホテル内には比較的広めのブティックショップやサウナなどを備えたスパなど、非常に充実しています。わずか24部屋という小規模のホテルながら、かなり快適な滞在になることは間違いありません。

大きめのパブリックプール

大きめのパブリックプール

ブティックショップ

ブティックショップ

広々としたスパ

広々としたスパ

全24室のこちらのホテル、お部屋のカテゴリーが5つあります。「スイート(71㎡)」というボトムカテゴリーが8部屋、プール付きの「プールスイート(71㎡)」が4部屋、リビングスペースがさらに広い「カーンプールスイート(75㎡)」が8部屋、さらに広い「メコンプールスイート(102㎡)」が2部屋、最も広い「アマンタカプールスイート(117㎡)」が2部屋となっています。

今回はプライベートプール付きの「プールスイート」のお部屋に宿泊させていただきました。プールスイートのお部屋はホテル内の一番奥に位置しています。お部屋を入るとかなり広々としたシッティングスペース、そしてその横には大きなキングベッド、ベッドから裏手に入ると左右にダブルシンク、そして左右にトイレとシャワールーム、つきあたりの日が差し込む中にバスタブが置かれていました。これに加えて、外にはプライベートプールがあります。リゾートの中心に大きなパブリックプールがありますが、プライバシー重視の方にはプライベートプール付きのプールスイート以上のカテゴリーをおすすめします。

天蓋付きのベッド

天蓋付きのベッド

広々としたソファエリア

広々としたソファエリア

どこを切り取っても絵になります

どこを切り取っても絵になります

ゆとりのある室内

ゆとりのある室内

かわいい大きなバスタブ

かわいい大きなバスタブ

お部屋のテラスにあるプライベートプール

お部屋のテラスにあるプライベートプール

リゾート内にレストランは1か所です。雨が降らなければ夜はビーチサイドにいくつものテーブルがセッティングされ、ゲストが多い日には民族衣装をまとった現地の方が踊りを披露します。民族によって衣装がまったく違うため、それぞれの民族の衣装や踊りを見ることも非常に興味深いものでした。もちろん屋内にも十分なお席が用意されています。

室内も落ち着いた雰囲気のレストラン

室内も落ち着いた雰囲気のレストラン

夜はプールサイドにテーブルが並びます

夜はプールサイドにテーブルが並びます

週に何度か行われる民族舞踊

週に何度か行われる民族舞踊

料理はカンボジアのアマンサラ同様、日本人の口にも非常に合うような味付けのものが多く、個人的には生春巻き、揚げ春巻きがとてもおいしかったです。海外に行くと食事に苦労されるという方も少なくないと思いますが、アマンタカでは生野菜やご飯もの、麺料理、もちろん和食ではありませんが日本人が食事をするときにホッとするような味付けのものがたくさんそろっているという印象でした。

うどんのようなあっさりとした麺料理

うどんのようなあっさりとした麺料理

春雨の炒め物

春雨の炒め物

揚げ春巻き

揚げ春巻き

今回、リゾートから車で約1時間の場所にある有名な滝、クアンシーの滝に、朝食がてら訪れました。朝だったため、まだ観光客もそれほどおらず、そんな中でスタッフの方が滝のそばにあるベンチに朝食を写真のようにセットアップ。滝のすぐ近くで美味しい朝食をいただきました。テーブルのセッティングからサーブ、そして時には記念写真を撮ってくれたりと、アマンらしい非常に温かみのあるホスピタリティが印象的でした。

ちなみにメニューは前日の夜に何を食べたいかチョイスしておきます。飲み物の種類や食べ物など、自分で好きなものを選ぶことができます。私は野菜に特製バインミー(フランスパンに具材を挟んだサンドイッチ)、フルーツヨーグルトにジュースをセレクトしたのですが、この場所と雰囲気も相まって、最高のバインミーを味わうことができました。

クアンシーの滝

クアンシーの滝

スタッフが見事なセッティング

スタッフが見事なセッティング

朝食の特製バインミーもとてもおいしかったです

朝食の特製バインミーもとてもおいしかったです

朝食も特別な場所で食べることができ、かつクアンシーの滝の観光もできるこのアクティビティは、個人的にはアマンタカに訪れる方にはぜひ経験していただきたいと思いました。このクアンシーの滝は水場が広がっており、ちょっと違いますがクロアチアのプリトヴィッツェ湖群を思わせるようなマイナスイオンに満ちあふれた場所でした。

ルアンパバーンに来たからには、おそらく誰しもが経験する早朝の托鉢(たくはつ)。市内に多くある寺院から僧侶が鉢を持って市内を練り歩き、市民がもち米やその他の料理などを差し上げるというものです。朝4時台に起床。まだ空が明るくなる前に、アマンタカのホテルの目の前にすでにセッティングがされています。スタッフからどのようなことが行われるか詳しくレクチャーを受け、その後まわってくる僧侶たちに「もち米」を配りました。その様子はスタッフにスマホを渡せば、写真撮影もしてくれます。特定の寺院の僧侶が特定の道を通るという決まりがあるとのことです。

托鉢の前にスタッフがやり方をレクチャー

托鉢の前にスタッフがやり方をレクチャー

近くのお寺から僧侶が列をなします

近くのお寺から僧侶が列をなします

もち米をそれぞれの容器に入れていきます

もち米をそれぞれの容器に入れていきます

世界中の仏教国の中でも托鉢が行われている地域はおそらくそれほどありません。そんな貴重な体験をすることができるのは、まさにルアンパバーンらしく、最も有名なアクティビティとなっています。

多くの寺院が集まり世界遺産に登録されているルアンパバーンの市内観光にも出かけました。英語ガイドが素晴らしく、かなり詳しく説明をしていただけました。こちらは3泊以上で利用可能な「ディスカバリールアンパバーン」というパッケージにも含まれています。どの寺院でも、建築様式そして内部の仏像や壁画も素晴らしく、日本の京都や奈良とはまた一味違いますが、ルアンパバーンに行ったからにはいくつか見学したいものです。

王宮博物館にあるパバーン仏堂

王宮博物館にあるパバーン仏堂

ワット・シェントーン寺院の内部

ワット・シェントーン寺院の内部

ワット ビスンナラートの仏塔

ワット ビスンナラートの仏塔

ちなみにホテルでは、トゥクトゥクでの市内送迎や自転車のレンタルが無料となっています。ルアンパバーン自体が非常に小さな街ですので、自転車で街中をサイクリングついでに観光するのも非常におすすめです。市内にはフランス植民地時代の名残を感じるようなおしゃれなカフェなどもたくさんありました。

最後におすすめしたいアクティビティは、メコン川クルーズです。こちらも3泊以上で利用できるディスカバリールアンパバーンのパッケージに含まれています。ルアンパバーン市内を流れる東南アジアを代表する国際河川のメコン川。川沿いには多くのレストランが立ち並び、夜になるとにぎわいを見せる場所でもあります。

そんなメコン川を夕方のサンセットのタイミングにあわせてクルーズ体験ができます。カンボジアのアマンサラのトンレサップ湖とは一味違いますが、こちらも優雅なひとときを味わうにはとてもいい体験でした。

メコン川でのサンセットクルーズ

メコン川でのサンセットクルーズ

スタッフがアルコールもサーブしてくれます

スタッフがアルコールもサーブしてくれます

プライベートチャーターでゆっくりした時間を過ごせます

プライベートチャーターでゆっくりした時間を過ごせます

ラオス、そしてルアンパバーンというと、まったく何もイメージができない方も多いとは思いますが、少しはご興味を持っていただけましたでしょうか? なかなか馴染みがない国ではありますが、街の雰囲気、人の温かさなど心地の良い国だなと強く思いました。「なぜルアンパバーンにアマンが?」と最初は思いましたが、きっとアマンのおもてなしの心などは、ラオス、ルアンパバーンとの相性がいいのだなと行ってみてよくわかりました。

まだ行ったことがないけれどもアマンに泊まってみたいという“初めてのアマン”を体験するにも、とてもおすすめのホテルです。こちらを見て少しでもご興味持っていただけましたら、ぜひアマンタカへの滞在をご検討くださいませ。

須沢 悠

代表取締役 須沢 悠

ラオスにアマン、なぜアマンの創設者エイドリアンゼッカがこんな場所にアマンを作ったのかと不思議に思っていましたが、街の雰囲気そしてラオスの人々の雰囲気を感じて、その理由が少しわかりました。隣国のタイ、ベトナム、カンボジアに比べてまだ発展しておらず昔ながらの雰囲気が残っていること、そしてそのゆったりとした空気感を感じることができます。村上春樹の著書『ラオスにいったい何があるというんですか?』は、ここアマンタカの23番スイートに滞在して書かれた作品です。ぜひ文庫片手にラオスの魅力をアマンタカで味わっていただきたいなと思います。

アマンタカをはじめ、アマンでのホテルステイをご検討中の方は、ぜひお気軽にティースタイルまでお問い合わせください。


代表取締役 須沢 悠のご紹介
アマンタカ 紹介ページ ラオスのページへ

※アマンタカを訪れる前に、隣国カンボジアのシェムリアップにあるアマンサラを訪れました。ぜひこちらもご覧ください。

【ホテルレポート】アンコール遺跡の近くに佇む静寂のリゾート「アマンサラ」(カンボジア・シェムリアップ/2023年10月視察)