【視察レポート】サウジアラビア東部観光! アハサー地方とダンマームの見どころ周遊 (サウジアラビア/2025年1月視察⑥)

こんにちは! コンサルタントの宮本です。今回、サウジアラビア政府観光局の視察旅行に参加をさせていただき、2019年から観光客の受け入れをスタートした、サウジアラビアを視察させていただきました。

首都リヤドを訪れたあとは、鉄道でアハサー地方の中心都市ホフーフまで移動し、サウジアラビア東部の世界遺産「アルカラ山」にも訪れました。高いところに登ったり、オアシスを眺めたり、洞窟の中の細い道を進んだりと、探検気分で楽しむことができました。サウジアラビアの有名な都市とは、また違った魅力を楽しむことができました。

その後は、ダンマームまで車で移動し、砂漠やローカルな街並み、きれいなビーチや近代的な建築など、リアルなアラビアの街も体感できたので、こちらのレポートでご紹介します!

アルカラ山の洞窟

アルカラ山の洞窟

リヤドから鉄道に揺られて約2時間、サウジアラビア東部州にある“世界最大級のオアシス地帯”として知られるアハサー地方のホフーフ駅に到着しました。車窓からは、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのような景色が続き、未知の世界へ訪れるワクワク感のある鉄道旅でした。

到着したホフーフ駅は、こぢんまりとしていたのですが、“Uberの乗り場はこちら”という案内がありました。都会の街とは違いますが、ほどよい街の大きさにローカル感もあり、ゆったりとした時間が流れているような印象です。

アハサー地方の中心地、ホフーフにある「イブラヒム宮殿(Ibrahim Palace)」を案内していただきました。16世紀のオスマン帝国時代に建てられたイスラム様式と、軍事的な要塞の要素が混ざり合った、真っ白で気高く美しい建物が特徴で、吸い込まれそうな不思議な空間でした。

青空と建物の白さがさわやかでありながら、同じ敷地内には「牢屋」という歴史のリアルな空間があったり、昔利用されていたハマム(浴場)があったりと、ただの観光地ではない、サウジアラビアの生活や歩みを物語る存在だなと思いました。きれいなイスラム建築に魅了されながらも、歴史を感じながら静かに息を呑んだひとときでした。

青空と真っ白な建物のコントラストがきれいです

青空と真っ白な建物のコントラストがきれいです

敷地内は白亜の建物が続きます

敷地内は白亜の建物が続きます

ハマム(浴場)だった場所

ハマム(浴場)だった場所

冒頭でもご紹介した「アルカラ山(Jabal Al-Qarah)」は、風食によって造られた独特な形の岩山で、内部には自然の洞窟があります。洞窟は、夏は涼しく冬は暖かいという不思議な特性を持っており、夏でも20℃程度に保たれるそうです。中は、迷路のようで大冒険感も体感できました!

「2019年から観光スタート」という意味だそうです

「2019年から観光スタート」という意味だそうです

冒険感があります!

冒険感があります!

岩に登ることもできました

岩に登ることもできました

洞窟の中を案内してくれたガイドさん

洞窟の中を案内してくれたガイドさん

岩の上へも行きました

岩の上へも行きました

遠くに最大のオアシス(ナツメヤシ)が見えます

遠くに最大のオアシス(ナツメヤシ)が見えます

砂漠のオアシス都市・アルウラを訪れたときは、岩のパワースポット感がありましたが、観光地化されている部分もあったので、より冒険感を好む方には、個人的にはアルカラ山がおすすめです。今後どのようになるのかはわからないですが、世界遺産であるにも関わらず、岩に登ったり洞窟内の観光を自由に楽しませてくれました。世界遺産を目の前で身近に触れられる貴重な場所だなと思いました。

「アル アスファル湖(Al Asfar Lake)」は、市街地から4WDで砂丘を越えた先の、砂漠の中に突然現れる美しい湖です。途中でラクダさんの牧場のような場所に立ち寄り、一緒にひと通り写真を撮ったあと、さらに4WDで道なき道を進む、スリル満点のアドベンチャー感に車内は爆笑でした!

4WDで砂漠を進みます

4WDで砂漠を進みます

途中でラクダさんに挨拶

途中でラクダさんに挨拶

ドライブの果てに現れるアル アスファル湖の前でストップし、目の前に広がる湖と夕日の景色に大興奮です!

サンセットの時間までは、のんびりと過ごすこともできれば、砂丘をそりで滑るような「サンドボード」を楽しむこともできます。お兄さんがやって見せてくれました。「やりたい人どうぞ!」という感じだったのですが、上から見るとほぼ直角に見える上、下は草と湖(笑)! とは言え、せっかくの機会なので体験してきました。

砂丘の頂上に立ち、眼下に広がる青い湖に向かってビート板のような形のボードで一気に滑り出します! さらさらと流れる砂の音を間近に聞きながら全身で風を切る感覚は、病みつきになる楽しさでした。転んでも太陽に温められた柔らかな砂が受け止めてくれるので、砂漠にダイブしている感覚です! 砂まみれになる謎な解放感が、病みつきになりそうです(笑)

ただ、滑るのは一瞬で最高に気持ち良いのですが、その後の砂丘登りは、足が砂に埋まって、まさに天然の筋トレでした(笑)。

夕陽が沈むまでのんびり過ごせます

夕陽が沈むまでのんびり過ごせます

サンドボード体験

サンドボード体験

アクティブに遊んだあとは、湖畔でおだやかな水面とサンセットを眺めながらひと休みしました。思いっきりはしゃいだあとに自然の中にいる静寂が、本当に贅沢な遊びだなと感じました。このまま星を見てキャンプしたいと思うほど心をつかまれたのは、自分でも予想外でしたし、それほど魅力的でした。

4WDに付いていた国旗をお借りしました

4WDに付いていた国旗をお借りしました

砂丘からマジックアワーの景色を楽しみながら4WDで街へ戻り、ホフーフの街の中心に位置する「カイサリア スーク(Qaisariya Souq)」へ案内していただきました。“何でも与えてくれるスーク(市場)”という意味で、現地の方々からは“母親”と言われている市場なんだそうです。一歩足を踏み入れると、そこには数世紀前から変わらない活気と、スパイスの芳醇な香りが満ちています。

1923年に建てられ、420軒以上のショップがあり、お値段もお手頃なんだそうです。伝統的なアーチが連なる迷路のような路地を歩けば、職人の手仕事やデーツ、美しい刺繍の数々に目を奪われます。“地元の人々の暮らし”を感じられ、まさにアラビアンナイトの世界のようでした。日本人が珍しいのか、たくさん無邪気に話しかけてくれる方が多かったです。

カイサリア スークのゲート

カイサリア スークのゲート

スパイス

スパイス

トーブ(伝統衣装)の少年

トーブ(伝統衣装)の少年

頭に巻いている布のお店も見学しました

頭に巻いている布のお店も見学しました

「ダンマーム都市圏」とは、アラビア湾岸に位置するダンマーム、アル コバール、ダーランの3都市が一体となって形成する東部州の中心的地域を指します。ホフーフからは、車で州都ダンマームへと移動しました。

ダンマームの街を車で走っていると、海沿いに長く伸びるプロムナード「コーニッシュ(Al Khobar Corniche)」が見えてきました。海岸線に沿ってどこまでも続くその広大さに圧倒されます。そこには砂漠の国であることを忘れさせるような、ペルシャ湾の青色が広がっていました。

真っ青な海は透明度も高く、場所によってはリゾート滞在のように過ごすこともできるそうです。目の前に広がる海がペルシャ湾というだけでも、なんだか遠くまで来たなと感慨深くなります。ペルシャ湾の先にはバーレーンやカタールが位置していることを教えてもらいながら、サウジアラビアの土地の広大さを改めて実感しました

コーニッシュから海を眺めているだけでも癒やされます。つい昨日まで砂漠のど真ん中にいたことが奇跡のように感じられます

コーニッシュから海を眺めているだけでも癒やされます。つい昨日まで砂漠のど真ん中にいたことが奇跡のように感じられます

さらに車を走らせると、なめらかなメタリックの曲線美の建築物が見えてきました。ダーランにある、ノルウェーの建築家集団が手がけたキング アブドゥルアズィーズ世界文化センター「イスラ(Ithra)」です。この建築物は、どの角度から切り取っても絵になる、近未来的なアートそのものでした。1歩中へ入ると、そこには洗練された空間が広がっていました。

中でも感動的だったのが、最新鋭の図書館です。見学させてもらったのですが、宇宙船かと思うような、美術館のような、「これが図書館?」と疑うほど洗練されたデザイン空間です。

そして、ちょうど翌週に日本に関する展示があるそうで、エントランス部分には「こんにちは」の文字と桜が! サウジアラビア滞在中、現地の方々から日本の文化へのリスペクトを伝えていただく機会も多くあり、日本のことを知っていただけているのがとてもうれしかったです。

外観

外観

宇宙船のような図書館

宇宙船のような図書館

日本語を見つけました

日本語を見つけました

宮本 佳織

トラベルコンサルタント 宮本 佳織

今回のサウジアラビア視察で最も心に残り、驚きとおもしろさを感じたのは、ホフーフとダンマームでした。

世界最大のオアシスに抱かれたホフーフでは、神秘的なアルカラ山の洞窟や真っ白なイブラヒム宮殿に触れ、砂漠の伝統と力強い歴史の息吹を肌で感じることができました。海沿いのダンマームでは、どこまでも続くコーニッシュの開放感に癒やされ、イスラの近未来的な図書館から、この国の進化と未来を感じました。

このふたつを訪れたことで、サウジアラビアらしさをより深く味わえたように思います。サウジアラビアの周遊は、ジェッダ、リヤド、メディナ、アルウラがメインにはなるかと思いますが、東部エリアのアドベンチャー感と先進的で文化的な魅力もぜひ体験していただきたいです。

サウジアラビア旅行のご計画は、ぜひティースタイルにご相談ください。


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