

Alula REPORTアルウラ 視察ブログ
【視察レポート】歴史と自然が織りなす砂漠のオアシス都市・アルウラ散策(サウジアラビア/2025年1月視察③)
こんにちは! コンサルタントの宮本です。今回、サウジアラビア政府観光局の視察旅行に参加をさせていただき、2019年から観光客の受け入れをスタートした、サウジアラビアを視察させていただきました。その際にサウジアラビアのオアシス都市ともいわれるアルウラ(AlUla)も訪問し、観光しましたのでご紹介します。
今回は、メディナという都市から専用車で4時間ほどかけてアルウラに移動し、観光後は、アルウラの空港からリヤドへ飛行機で移動しました。砂漠の中に突然ヤシの木がたくさんあるオアシスが見える景色や、旧市街の街並みは、イメージする「アラビアンな世界だ!」という印象がしました。リゾート滞在や、アラビア感を求めている方、見ごたえのある壮大な景色や遺跡が見たい方にもおすすめです。

旧市街のオアシスが見える展望台
◆古代文字が岩壁に刻まれた「ジャバル イクマ」
「ジャバル・イクマ(Jabal Ikmah)」では、ビジターセンターから解説者が同行し、岩に囲まれた谷へと案内してくれます。
ジャバル イクマには、岩に描かれた動物などの絵や文書が、今も鮮明に残されています。日記のような記録から、重要な文化や宗教に関する文書まで、さまざまな文書が残されているそうです。岩の形も特徴的で、現在文字が残されているエリアは、岩に囲まれる谷のような場所になっており、自然と雨風を防ぎ(雨は少ないですが)、現在まで残っているんだなと感じることができました。
見学を終えたあとは、体験コーナーで、昔の文字を岩に掘るワークショップに参加させていただきました。ビジターセンターや体験コーナーは、設備が整っており、お土産なども購入することができました。

谷のような場所で文字が守られています

3Dのように浮き上がって彫られた文字

岩の黒い部分に文字が…!
アルウラ自体が、「砂漠の中のオアシス都市」と言われていて、水資源が豊かな場所です。

アルウラを車で走っていると、車窓も見ごたえたっぷりなのですが、突然ヤシの木がたくさん生えたオアシスが現れます。岩とオアシスの景色も圧巻でした!
◆旧市街近くのカフェレストランでランチタイム
旧市街のエリアから、道を渡った反対側にあるカフェレストラン「ピンクキャメル(Pink Camel)」にてランチをいただきました。前菜のサラダなどはアラビア料理で、メインはハンバーガーやパスタなどから選ぶことができました。
サウジアラビアのどこで食べても感じるのは、サラダの種類の多さです。どこのレストランでも、前菜で2~3種類は野菜もりもりのサラダが出てくることが多く、そしていつもおいしいので、日本人にも喜ばれるポイントだと思います。

ピンクキャメル外観

ケールのサラダ

パスタ

また、レストランの裏には、オアシスファームもありました。ヤシの木から太陽の日差しが少し入り、お散歩していると、とても気持ち良かったです。
◆アルウラの旧市街を散策&住居エリアを見学
アルウラでは夏が非常に暑いため、皆さん夏用と冬用の家を2軒持っているそうです。夏は緑豊かなオアシス側に、冬は岩山側に移り、季節ごとの気温差に対応しているそうです。
岩山側に「旧市街」があり、アルウラのメインストリートには、現代的なおしゃれな飲食店が並んでいました。そのまま進むと、オールドタウン(旧市街)の看板が見えてきます。オールドタウンと言っても、かなり修復整備されているので、歴史を感じつつも、アラビアンチックなおしゃれ感が漂っています。住居のエリアは、迷路のようになっており、道を進むのがワクワクしました。

街中のアートもかわいいです

看板の先からオールドタウンがはじまります

レストランからの景色も壮大です
かつて使用されていた冬の住居エリアを案内していただきました。今回は英語ガイドのラミさんが同行してくださったので、迷路のような住居エリアも迷わず散策することができました。冬用の家は昼間の太陽の光で暖かさを蓄熱できるようにしていているそうです。ちなみに夏用の家は木陰などをうまく活かしながら風通しをよくし、暑さを和らげるようです。

住居エリア

英語ガイドのラミさん。愉快で楽しいツアーでした

平らなエリアにある石に日が当たると冬が始まるそうです

砦の壁
◆「エレファントロック」でロマンティックなひとときを
ゾウの形をした奇岩「エレファントロック(Elephant Rock)」は、それ自体がもちろん見ごたえがあるのですが、周辺エリアのロマンティックさが、ハネムーンの方にもおすすめしたくなるスポットでした。
今回は、時間の関係上、日が落ちるまで滞在ができなかったのですが、エレファントロックが西日に照らされるのをソファから眺めることができ、雰囲気あるバーのように、カフェが並んでいます(もちろんお酒はありません)。日が落ちるとライトアップされ、さらにロマンティックな雰囲気になるそうです。

エレファントロックの近くには、土を掘って造られたソファエリアが!

カフェが並び、夜はライトアップされます

夕日も絶景です
◆ライトアップされた遺跡を体験「ヘグラ アフター ダークツアー」
「ヘグラ アフター ダークツアー(Hegra After Dark Tour)」は、日が暮れたあと、ヘグラビジターセンターで入場手続きをして、馬車でヘグラの遺跡へ連れて行ってもらいます。ライトアップされた遺跡前で、昔の暮らしを再現した世界を体験できるツアーでした。昔の市場のように食べ物が並んでいたり、アクセサリーが並んでいたり、昔の衣装を着た方々が接客もしてくれます。
ワークショップなどもあるので、アクセサリー作りに参加しました。星空の下で、タイムスリップしたような体験ができます。

遺跡をライトアップした会場

アクセサリー作りのワークショップ
◆自然を映す鏡張りのユニークなホール「マラヤコンサートホール」
「マラヤコンサートホール(Maraya Concert Hall)」の“マラヤ”は、鏡という意味だそうです。その名の通り、すべての方面が鏡のようになっており、周辺の岩の景色を映し出す美しい建築です。オープンの際には、米国の歌手マライア・キャリーがコンサートをしたそうです。そのほか、結婚式や、貸し切りでの利用など、さまざまな方法で利用されているホールです。

マラヤコンサートホール外観

VIP席からのホールの眺め

屋上からの景色
◆砂漠の中に佇むオアシスリゾート「バンヤンツリー アルウラ」
今回途中で少し時間ができたので、急遽「バンヤンツリー アルウラ Banyan Tree AlUla」のパブリックスペースのみ視察させていただきました。なんと、バンヤンツリー アルウラの看板前のエリアで、白と黒のラクダさんの大移動に遭遇しました(白黒のラクダは初めて見ました)!
残念ながら、お部屋の視察はできなかったのですが、開放的なテラスや、レストランのテラスエリアなど、素敵な空間を楽しませていただきました。ほんの数分でも、アルウラらしい景色を目の前に満足度が高まる時間だったので、さらにお部屋でゆっくりできるとなれば、間違いなく満足度の高い滞在になるだろうなと感じました。

バンヤンツリー アルウラの看板

白と黒のラクタとすれ違いました

エントランス

外にはすでに絶景が!

レストラン

トラベルコンサルタント 宮本 佳織
アルウラは、どこを切り取っても絵になる景色が目の前に広がるので、車窓観光も楽しかったです。2泊しましたが、それでも見に行くことができなかった遺跡がまだまだあるほど、見ごたえのある街です。また、ラグジュアリーリゾートも多いので、ホテルステイを楽しみながら、目の前に広がる絶景を楽しむことも可能です。
サウジアラビア旅行が気になる方は、ぜひティースタイルまでお問い合わせください!
トラベルコンサルタント 宮本 佳織のご紹介