【視察レポート】リバークルーズでヨーロッパ周遊! ルフトナークルーズに乗船(スイス・バーゼル発/2022年4月視察①)

トラベルコンサルタントの須沢です。2022年4月にスイスのバーゼルから、フランス、ドイツ、オランダのアムテルダムまで7泊8日、ライン川のリバークルーズに乗船しましたのでその様子をレポートさせていただきます。今回乗船させていただいたのはヨーロッパのリバークルーズでも老舗の「ルフトナー・クルーズ Lueftner Cruises」です。

日本人にはまだリバークルーズという言葉自体も知名度が低いですが、ヨーロッパではさまざまな川でリバークルーズが航行しています。まず今回はそんなリバークルーズの船はどのような感じか紹介させていただきます。

なおコロナ禍での乗船ルールとしては、2022年の4月時点では乗船する前の陰性証明書の提示が必要でした。船内では基本的にマスク着用、レストランなどのテーブルに座ってからマスクは外すこと、レストランや船の入り口には消毒液が設けられていました。乗船している方たちもしっかりとルールを守って過ごされていたため、まったくと言っていいほど不安はありませんでした。

ルフトナー・クルーズ

ルフトナー・クルーズ

今回参加したクルーズのコースはこちら!

絵画のように美しいライン川を巡るクラシカル・クルーズ 7泊8日(バーゼル発/アムステルダム着)


今回乗船したのはルフトナー・クルーズの「アマデウス・シルバーⅡ(AMADEUS SilverⅡ)」という船です。ルフトナー・クルーズはヨーロッパの中でも主に今回乗船したライン川とドナウ川を航行し、16隻の船を所有しています。アマデウス・シルバーⅡは全長135m、客室数は84部屋あり、満室になると168名が乗船できる船です。

クルーズというと豪華客船をイメージされる方が多いかと思いますが、リバークルーズの船は至る所で橋の下を通る必要があることから非常に背丈の低い、縦長の船になります。非常に平べったい船に見えますが、それでも屋上のサンデッキを含めて四階建ての船だったりします。

アマデウス・シルバーⅡ

アマデウス・シルバーⅡ

大きく部屋のカテゴリーは3つに分けることができます。厳密にはさらに細かく階数や場所によって分けられてはいますが、今回は分かりやすく説明します。まずはスイートタイプのお部屋。こちらは全12室で最上階の3階にあり、船の乗り降りする場所やレストランからも近いお部屋になります。特徴としては小さいながらもバルコニーが付いていること、そして部屋にソファースペースがあります。

ルフトナー・クルーズではすべての部屋に大きさの違いはあるものの窓が付いているため、まったく外からのお日様が入らない部屋がないのも特徴です。大きな豪華客船になると一番安い部屋の場合、部屋に窓がない、ということもあるためその部分でもリバークルーズでは外向きのお部屋が多いのも特徴です。

ベッドが高いのはベッドの下にスーツケースを入れられるようになっているからです

ベッドが高いのはベッドの下にスーツケースを入れられるようになっているからです

スイートルームはバルコニーとソファースペースがあるのが特徴です

スイートルームはバルコニーとソファースペースがあるのが特徴です

その他のスペースは他のお部屋カテゴリーでも同じですが、この船の素晴らしいところは非常に広いウォークインクローゼット。船旅のいいところで必ず挙げられるのが、一度部屋に入ってしまえば荷物整理をしなくていいこと。スーツケースから洋服などを出して棚などに入れておけば下船するまでパッキングの必要がありません。今回のルフトナー・クルーズでは特にクローゼットが非常に広く、洋服などを収納するにも非常に快適なスペースでした。

そしてバスルームもまったく狭さを感じない作りで、真ん中にシンク、右側にお手洗い、左側にシャワースペースがありました。バスタブはないのかと思う方がいらっしゃるかと思いますが、なるべく快適に使いやすいシャワースペースにして、バスタブは置かず、その分少しでもお部屋を広くするのが今の世界的なトレンドだそうです。実際にシャワーブースは十分な広さがあり使いやすかったです。

写真だと伝わらないとっても広いクローゼットでした

写真だと伝わらないとっても広いクローゼットでした

清潔感のあるシンク、もちろん毎日清掃してくれます

清潔感のあるシンク、もちろん毎日清掃してくれます

トイレもまったく問題なしです

トイレもまったく問題なしです

広めのシャワーブース、お湯の量も完璧でした

広めのシャワーブース、お湯の量も完璧でした

スイートの部屋の下のカテゴリー(Aキャビン、Bキャビン)は、違いとしてはバルコニーおよびソファースペースがないこと。そして大きい窓はあるもののドロップダウン・パノラミックウィンドウという半分まで開くものになっています。一番下のカテゴリー(Cキャビン)はさらに窓が小さくなり、日差しが入りづらくなります。

写真見ていただいても分かる通り、それほどスイートルームのバルコニー自体が大きいわけでもないので、大きな窓がある部屋であれば十分快適に過ごせるなと思いました。一番下の部屋になるとそれほど広さは変わらないものの、窓の開放感がないため少しだけ手狭に感じるような気がします。

AキャビンBキャビンの部屋は十分開放感のあるお部屋です

AキャビンBキャビンの部屋は十分開放感のあるお部屋です

Cキャビンになると少し外の景色が見えづらいので開放感が少なくなります

Cキャビンになると少し外の景色が見えづらいので開放感が少なくなります

リバークルーズの船は豪華客船と異なり、レストランがたくさんあるわけではありません。アマデウス・シルバーⅡにはレストランが1か所、そしてその上の階には同じ位置にパノラミックバーという飲み物や軽食が食べられるバーがあります。また船の最後尾にはアマデウスクラブというちょっとした休憩ラウンジのような場所があり、ここでは24時間コーヒーや紅茶などを飲むことができます。私もたまに気分転換のために行きましたが、それほど広くないスペースですが、混んでないのでいい場所でした。

それ以外にも小さいながらもジムやスパ、そしてブティックショップなども船内にありました。

レストランは毎回外の景色を見ながらの食事で非常に気持ちのいい場所でした

レストランは毎回外の景色を見ながらの食事で非常に気持ちのいい場所でした

パノラミックバーは食後にお酒を飲んだりおしゃべりしたりするスペースです

パノラミックバーは食後にお酒を飲んだりおしゃべりしたりするスペースです

船の最後尾にあるアマデウスクラブというラウンジ

船の最後尾にあるアマデウスクラブというラウンジ

屋上のサンデッキにも自由に上がることができ、景色を楽しめます

屋上のサンデッキにも自由に上がることができ、景色を楽しめます

サンデッキにあった巨大チェス

サンデッキにあった巨大チェス

船の入り口とレストランなどの入り口には必ず消毒液が設置されていました

船の入り口とレストランなどの入り口には必ず消毒液が設置されていました

自転車も無料で借りることができます

自転車も無料で借りることができます

今回乗船したアマデウス・シルバーⅡでの食事について紹介したいと思います。

食事は朝食、昼食、夕食の3食が含まれた形になっています。朝食はビュッフェ形式+セミオーダーで食べたいオムレツなどのホットミールを頼みます。昼食はなんとしっかりとしたコース。最初はコースを食べていたものの、日が経つにつれてランチのコースは少し重くなってきたのも事実。そんな場合にはパノラミックバーでライトランチ、というサンドイッチやサラダ、スープやフルーツなどのビュッフェ形式のものもありました。途中からは過半数の方がライトランチを食べていたような気がします。

朝日に照らされながらの朝食は最高です!

朝日に照らされながらの朝食は最高です!

朝食ビュッフェの種類はそれほど多いわけではないですが十分な品数でした

朝食ビュッフェの種類はそれほど多いわけではないですが十分な品数でした

昼食のライトランチ、コース料理が重くなって来た方には嬉しいサービス

昼食のライトランチ、コース料理が重くなって来た方には嬉しいサービス

毎日夕方くらいにコーヒータイムがあってケーキなどがふるまわれました

毎日夕方くらいにコーヒータイムがあってケーキなどがふるまわれました

夕食はしっかりとした4コースのディナー。前菜、スープ、メイン、デザートとなります。前菜やスープ、メインもいくつかの中から選択してオーダーします。ちなみに最初にハーフポーションなどでも可能と言われたので頼みましたがまったく半分になっておらず、2皿出てきました。なお夕食時のハウスワインは赤、白ともに無料で飲むことができます。ライン川沿いにはさまざまな場所でその土地ごとにワインがあるので、夕食時には地元のワインを提供することが多く、それもひとつの楽しみでした。ちなみにお水は無料です。

途中ディナー時に誕生日のお客様のところには歌いながらケーキを提供したりすることもありましたので、誕生日や結婚記念日など特別な旅行にもおすすめです。お料理は本当にどれもおいしく毎日贅沢ばかりしてしまうので、寄港地ではしっかりと運動することをおすすめします(笑) なお初日の夕食時に座った席がその後なんとなく自分の席のようになりますので、ぜひしっかりと窓際の景色のいい席を取ることをおすすめします。

ディナーはしっかりとしたコースです

ディナーはしっかりとしたコースです

ハウスワインが無料なのも嬉しいところ

ハウスワインが無料なのも嬉しいところ

いかがでしたでしょうか。夜寝ている時に主に移動しているので朝起きると別の国、別の街に到着しているというのは海外旅行をする上でも非常に快適です。特に国をまたぐ移動など、丸一日移動になってしまうこともよくあります。そんな中でもリバークルーズであれば各国の小さなかわいい街をたくさん回ることができ、かつ部屋の移動もなし、毎食付きと至れり尽くせりです。ホテル代、移動代、食事代がすべて入っていると考えるとリバークルーズは非常にコストパフォーマンスにも優れたものと言えます。

船からの景色も陸地から近いために臨場感もありますし、航行中は川なので波もなくそれほど揺れを感じることもありません。途中水門などで水位を上げたり下げたりする時は揺れますが何日か経つと、揺れてるから水門や接岸したのだなとわかってくるようになります。おそらくほとんどの方がリバークルーズを経験したことがないかと思いますが、ヨーロッパ数か国をストレスなく効率的に周遊したい方などは、リバークルーズぜひおすすめです。アジア人のお客様はほとんどいませんが、1週間過ごすと他のお客様とも挨拶を交わすようになったり、顔なじみのクルーができます。そんな今まで体験したことのないようなリバークルーズをぜひ一度体験してみてください。

フレンドリーなクルーの方々

フレンドリーなクルーの方々

須沢 悠

代表取締役 須沢 悠

1週間で計4か国、9都市を巡りました。個人旅行で小さな町を国を超えてたくさん訪れるにはある程度の時間とお金がかかります。ヨーロッパ周遊旅行を計画する際に、なかなか船旅を最初に検討する方は多くないかもしれませんが、今回読んだ方でリバークルーズ、そしてルフトナー・クルーズに少しでも興味を持っていただけていれば幸いです。

すぐの旅行ではないかもしれませんが、今後ヨーロッパ周遊の際にはリバークルーズという手段があることをぜひ頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。


代表取締役 須沢 悠のご紹介

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ルフトナ・クルーズの「寄港地編」の前半と後半のレポートも公開中です! 寄港地編ではどんな街に立ち寄るのか、どんな観光ができるのかをメインにご紹介しています。前半はフランスとドイツを、後半も引き続きドイツと最終下船地のオランダをご案内しております。

【視察レポート】リバークルーズでヨーロッパ周遊! ルフトナークルーズ寄港地編<前半>(スイス・バーゼル発/2022年4月視察②) 【視察レポート】リバークルーズでヨーロッパ周遊! ルフトナークルーズ寄港地編<後半>(スイス・バーゼル発/2022年4月視察③)

ルフトナ・クルーズの詳細、スケジュールについて以下のページでもご紹介していますので、よろしければあわせてご覧ください。

ヨーロッパの河川で楽しむ優雅な船旅「ルフトナー・クルーズ」 アマデウス・シルバーⅡ(ルフトナー・クルーズ)