【視察レポート】<関空発着>日本とオーストラリアの出入国を解説! ジェットスター編(オーストラリア・ケアンズ/2023年4~5月視察①)

トラベルコンサルタントの河原です。2023年5月1日から5月4日まで、ゴールドコーストで開催されるオーストラリア旅行商談会「ATE2023」とプレツアーに参加するため、4月22日夜、関西国際空港出発のジェットスター航空便を利用して、オーストラリア ケアンズへ出かけてまいりました。当日の様子を交えながら搭乗手続きについてご案内いたします。どうぞご参考にしてください。

※下記内容は2023年4月時点のものです。内容は変更される場合がございます。あらかじめご了承いただけますようお願いいたします。

ゴールドコースト空港内ジェットスター航空チェックインエリア

ゴールドコースト空港内ジェットスター航空チェックインエリア

■ETA(イータ)申請

まず渡航するにあたって、「ETA(オーストラリア電子渡航許可)」の申請が必要になりますのでご注意ください。以前は旅行代理店が代行申請することもできましたが、現在は渡航者ご本人が「オーストラリアETAアプリ」をダウンロードして直接申請手続きを行う必要がございますので、オーストラリアへお出かけの際には必ず忘れずにお手続きください。特に締切はありませんが、手違いなどがあってはいけませんので、ご出発の1週間前くらいまでには完了しておくことをおすすめいたします。

手続き完了後、メールで通知が届きます(写真はETA申請完了通知イメージです)。なお申請手数料として、20オーストラリアドルが必要になります(2023年4月時点)。詳しくは、在日オーストラリア大使館サイトより最新情報をご確認ください。

手続き完了後、メールで通知が届きます(写真はETA申請完了通知イメージです)。なお申請手数料として、20オーストラリアドルが必要になります(2023年4月時点)。詳しくは、在日オーストラリア大使館サイトより最新情報をご確認ください。

在日オーストラリア大使館 ETA


今回は定刻21時、関西国際空港発のジェットスター航空015(JQ-015)便で出発するため、2時間半前の18時30分過ぎに関西国際空港へ到着しました。前回、海外へ渡航した2022年9月と比べると、もはやコロナを感じることはありません。出発フロアの4階には、訪日外国人観光客を中心にかなり人が多い印象です。5月8日以降、コロナの扱いが5類に引き下げられ、水際対策の撤廃も予定されているため、日本人渡航者の姿も格段に増えた印象です。

■関西国際空港からケアンズへ

チェックインカウンターをのぞいてみると、すでに行列ができていたので、私も並ぶことにしました。ジェットスター航空はLCC航空会社ですので、カウンター手続きも早めに済ませておくことをおすすめします。30分ほどかかって私の番が回ってきましたが、手続き自体は5分ほどであっという間に完了しました。今回はパスポートと英文ワクチン接種証明書を提示しただけで、ETAなどその他の書類の提示は求められませんでした。

また、ジェットスター航空の場合、受託手荷物の量に応じて料金が異なるため、チェックイン前にしっかりと制限内の重量であるか否かを確認しておくことをおすすめします。ちなみに、今回私は受託手荷物の重量枠20kgに対して18.5kg、機内持ち込み手荷物の重量枠7kgに対して5kgで、追加料金なしで搭乗券とクレームタグを受け取ることができました。

また、ジェットスター航空の場合、受託手荷物の量に応じて料金が異なるため、チェックイン前にしっかりと制限内の重量であるか否かを確認しておくことをおすすめします。ちなみに、今回私は受託手荷物の重量枠20kgに対して18.5kg、機内持ち込み手荷物の重量枠7kgに対して5kgで、追加料金なしで搭乗券とクレームタグを受け取ることができました。

その後、出発フロア4階の両替所でオーストラリアドルへの両替を行いましたが、ここにも列ができていて、各々の目的国通貨へ両替をされている様子を目の当たりにし、コロナ禍が明けようとしていることを実感しました。当日の為替レートは、1オーストラリアドルが99.4円 でした。

保安検査場、出国審査場を経て国際線ゲートエリアへ進むと、ここも前回とは違い(時間が早いせいもあってか)ほとんどのお店が営業していました。免税店やおみやげのショップでは、多くの訪日観光客が日本のおみやげを選ぶ姿を目にし、ここでもコロナ前を感じることができました。

保安検査場、出国審査場を経て国際線ゲートエリアへ進むと、ここも前回とは違い(時間が早いせいもあってか)ほとんどのお店が営業していました。免税店やおみやげのショップでは、多くの訪日観光客が日本のおみやげを選ぶ姿を目にし、ここでもコロナ前を感じることができました。

その後、定刻通りに出発、約7時間の夜行フライトでケアンズへ到着しました。

■オーストラリアに入国

ケアンズ到着後はまず機内で配られる入国カードとパスポートを用意して、出入国管理(Immigration)へ進みます。入国審査はスマートゲートが5台用意されており、「外国人」の列に並び、パスポートを機械に差し込んで写真を撮れば完了です。機械の画面では日本語表示もされますので、非常にわかりやすくスムーズです。機械の横には係の方がいて、サポートしてくれます。

その後、税関に進むと係の方が入国カードをチェック、回収して到着フロアへ。申告がある方か?、無作為か? 理由はわかりませんが、一部の方は荷物チェックにまわされていました。

ケアンズ国際空港の税関

ケアンズ国際空港の税関

オーストラリア入国カードサンプル 記入例

オーストラリア入国カードサンプル 記入例

荷物受け取りターンテーブル

荷物受け取りターンテーブル

到着フロア

到着フロア

一方5月5日は、ゴールドコースト空港からケアンズ乗り継ぎで関西国際空港へ帰国しました。朝6時50分発のケアンズ行きジェットスター航空966(JQ-966)便は国内線扱いのため、出国審査はゴールドコースト空港ではなくケアンズ国際空港で行われます。

■ゴールドコースト空港から国内線でケアンズへ

ゴールドコースト空港での搭乗手続きは、すべてセルフチェックイン機で行い、搭乗券とクレームタグを受け取った後、自身でスーツケースにクレームタグを貼って荷物預けカウンターへ持ち込みます。往路と同じく、ここでも荷物重量には細心の注意が必要です。購入済みの受託手荷物量を超過しているとエラーがかかり、再度その場でパッキングをして調整するか、できなければ超過料金を支払う必要があります(※カード決済しかできません)。

ゴールドコースト空港内ジェットスター航空チェックインエリア

ゴールドコースト空港内ジェットスター航空チェックインエリア

セルフチェックイン機

セルフチェックイン機

セルフチェックイン機のディスプレイ

セルフチェックイン機のディスプレイ

チェックインが完了すれば、すぐ左手にある保安検査場を経て、出発フロアへと進みます。

■ケアンズ国際空港から国際線で日本へ

その後、約2時間のフライトを経てケアンズ国際空港へ到着です。ただし、このフライトは国内線扱いのため、残念ですがスーツケースはここで再度受け取り、その後国際線ターミナルへ徒歩で移動して、改めて関西国際空港までのチェックイン手続きが必要になります。空港内には、いたるところに日本語表示の案内がありますので、ターミナル移動は比較的わかりやすいです。

お荷物を受け取ります

お荷物を受け取ります

日本語表示の案内板

日本語表示の案内板

国際線ターミナルへ

国際線ターミナルへ

屋外の路面に施された、ブルーのラインに沿って通路を進めば、約5分で移動完了です。とはいえ、亜熱帯のケアンズでは雨天も多く、このターミナル移動には注意が必要です。折りたたみみ傘やレインコートなどがあると、きっと重宝すると思います。

路面にある青い線に沿って

路面にある青い線に沿って

徒歩約5分で

徒歩約5分で

国際線ターミナルへ到着します

国際線ターミナルへ到着します

国際線ターミナルビルへ入ると、チェックインカウンターはすぐ目の前で迷うことはありません。ゴールドコースト空港とは違って、こちらにセルフチェックイン機は一切ありません。そのため、皆さまチェックインカウンターでのお手続きが必要となります。

カウンターにはすでに成田、関西行きの搭乗手続き中で、列ができていました。そのまま並び、パスポートだけを提示して搭乗手続きを行います。5月7日までの帰国には、英文のワクチン接種証明書が必要だったため準備はしていましたが、日本政府が緩和措置を4月29日に前倒しで実施したため、今回はその提示を求められることもありませんでした。

【受託手荷物の重量にはご注意を!】

ただ、ここで問題が! ゴールドコーストで量った時には20kgと表示され重量枠内だった受託手荷物が、ここでは22kgと表示され、交渉もむなしく50オーストラリアドルの追加料金を徴収されることに…。LCC航空会社利用の際の受託手荷物には、皆さまもくれぐれもご注意ください。

搭乗手続きを済ませたらターミナル奥のエスカレーターで2階へ上がり、スマートゲートの出国審査場(パスポートを機械に差し込んで写真を撮るだけ)、保安検査場を経て出発フロアへ。

ケアンズ国際空港 国際線ターミナル。1階にはショップ

ケアンズ国際空港 国際線ターミナル。1階にはショップ

出発は2階から

出発は2階から

出発!

出発!

■日本に帰国

この日は機材メンテナンスのため出発時間が遅れましたが、復路も往路と同じ約7時間のフライトで関西国際空港に到着です。降機後は、流れに沿って入国審査場へ。今回はコロナの水際対策が前倒しで緩和されたため、特にコロナ関係の対応はありませんでしたが、かわりに「サル痘の相談カウンター」が設置されていました。用件がなければそのままここを通過して、入国審査場のスマートゲートを経て再入国が完了、手荷物受取場(ターンテーブル)へ進みます。

荷物を無事に受け取ったら、最後は税関申告を済ませて到着ロビーへ進みます。ここで、半年前にはなかった「電子申告ゲート」なるものが新たに設置されていましたが、カウンターが空いていたので、そのまま係員に税関申告書とパスポートを提示して無事に帰国となりました。

税関に設置されている電子申告ゲート

税関に設置されている電子申告ゲート

空港での手続きもどんどん機械化が進みます

空港での手続きもどんどん機械化が進みます

河原 広治

トラベルコンサルタント 河原 広治

今回のようにLCCを利用する場合は、FSC(フルサービスキャリア)と違って、受託手荷物と機内サービスを自ら選択して購入する形式となりますので、当日の手間なども十分に考慮して、サービス内容をご検討いただくことをおすすめいたします。

コロナ関連の水際対策が撤廃された今、ぜひ皆さまもオーストラリア旅行をお楽しみください。ご計画の際には、お気軽にティースタイルまでご相談ください!


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