【視察レポート】成田発着・LOTポーランド航空で行く! ポーランド出入国+クロアチア渡航の流れを解説(2025年2~3月視察①)

トラベルコンサルタントの廣永です! この度、ポーランド航空と、クロアチアと日本の文化・観光交流を推進する「クロアチア・ハートフルセンター」主催のクロアチア視察に参加しました。その際に成田からクロアチアまでの移動で利用したLOTポーランド航空のフライトや、ワルシャワ ショパン空港での乗り継ぎ・出入国手続きなどについてご紹介いたします。

※下記内容は、2025年2月視察時点の情報です。

こちらがLOTポーランド航空機です!

こちらがLOTポーランド航空機です!

LOTポーランド航空(ポーランド航空)は2025年2月現在、成田空港第1ターミナル発着となっており、チェックインカウンターは南ウイングのAカウンターです。カウンターに向かうと、ビジネス・プレミアムクラス用、エコノミークラス用、すでにウェブチェックイン済みで荷物を預ける方用に、レーンが3つに分かれていました。

LOTポーランド航空チェックインカウンター

LOTポーランド航空チェックインカウンター

3つのレーン。ウェブチェックインを済ましておくのがおすすめです

3つのレーン。ウェブチェックインを済ましておくのがおすすめです

チェックイン後は、「保安検査」へと進みます。

この日に成田空港から出発する最終のフライトが、私が利用したLOTポーランド航空便だったので、空港内は比較的空いており、混雑もなくとてもスムーズでした。ただ、この時間はほぼすべての免税店が営業を終了しているのでご注意ください。

ビジネスクラスをご利用の方は、提携しているターキッシュエアラインズのラウンジをご利用いただけます。

ターキッシュエアラインズのラウンジは出発ゲートの1つ上の階にあります

ターキッシュエアラインズのラウンジは出発ゲートの1つ上の階にあります

本日の成田最終便、一番端の42ゲートから出発です

本日の成田最終便、一番端の42ゲートから出発です

成田↔ワルシャワ間は、ボーイング787ドリームライナーでの運航となります。ビジネスクラス、プレミアムクラス(プレミアムエコノミー)、エコノミークラスの3クラスが搭載されています。

USBポートが各シートにあり、充電が可能です。エコノミークラスの座席は3-3-3の配列。シートは比較的ゆったりしており、長時間でも快適に過ごすことができました。昨今のウクライナ情勢の影響からシベリア上空ではなく南回りとなるため、ワルシャワまでは約14時間半のフライトです。

USBポートが各シートにあり、充電が可能です。エコノミークラスの座席は3-3-3の配列。シートは比較的ゆったりしており、長時間でも快適に過ごすことができました。

昨今のウクライナ情勢の影響からシベリア上空ではなく南回りとなるため、ワルシャワまでは約14時間半のフライトです。

機内食は、出発後すぐと到着前の計2回提供されました。

出発後すぐはチキン(チキンの甘酢あんかけとご飯の和食)とビーフ(牛肉とポテトの煮込みの洋食)から選択、到着前はベジタブルパスタでした。ロングフライトになりますので、希望者にはカップヌードルやスナックの提供もございます。

機内食前のドリンクとスナック

機内食前のドリンクとスナック

出発してすぐのホットミール

出発してすぐのホットミール

ワルシャワ到着前のホットミール

ワルシャワ到着前のホットミール

14時間半のフライトを経て、ポーランド最大の空港であるワルシャワ ショパン空港に到着しました!

ポーランドへ入国、もしくはシェンゲン協定加盟国間へのトランジットの場合は、ワルシャワ ショパン空港での入国となります。今回、私はクロアチアのザグレブ空港(シェンゲン領域内)へのトランジットでしたので、ワルシャワで入国審査を受けました。

*シェンゲン協定(Schengen Agreement)とは、ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定です。シェンゲン領域内では、入国審査は最初に入域する国で行われ、その後の国境を越えた移動においては、入国審査は原則として行われません。

入国審査のレーン。日本国籍者はAll Passportsの方に並びます

入国審査のレーン。日本国籍者はAll Passportsの方に並びます

トランジットとバゲージピックアップのサイン

トランジットとバゲージピックアップのサイン

冬期運航スケジュールではワルシャワでの乗り継ぎ時間が長くなりますが、夏期運航スケジュールではとてもスムーズに乗り継ぐことができますよ。

ビジネスクラスをご利用の場合は、ポーランド航空専用のラウンジ「ポロネーズ」がご利用いただけます。こちらは国内線およびシェンゲン領域内フライト用のラウンジとなり、ビュッフェ形式で軽食が用意されています。

ビジネスクラスラウンジ「ポロネーズ」

ビジネスクラスラウンジ「ポロネーズ」

とてもおしゃれな空間です

とてもおしゃれな空間です

軽食サービスが充実しています

軽食サービスが充実しています

ワルシャワからザグレブまでは、約1時間のフライトです。

ザグレブ行きは30ゲートからの出発でした。機材は小さく、座席は2-2の配列です。この日はポーランドにおける“ポンチキの日”だったため、機内でも軽食として「ポンチキ」が提供されました。*「ポンチキ」とはポーランド人が愛する揚げドーナツで、ポーランドでは毎年冬の終わりの木曜日に幸福を願ってポンチキをたくさん食べるという風習があります。

ザグレブ行きは30ゲートからの出発でした。機材は小さく、座席は2-2の配列です。この日はポーランドにおける“ポンチキの日”だったため、機内でも軽食として「ポンチキ」が提供されました。

*「ポンチキ」とはポーランド人が愛する揚げドーナツで、ポーランドでは毎年冬の終わりの木曜日に幸福を願ってポンチキをたくさん食べるという風習があります。

長いフライトとトランジットを経て、ようやく目的地のザグレブ空港へ到着しました。荷物をピックアップ後、税関を通過すると出口になります。

ザグレブ到着! 荷物を受け取りに行きます

ザグレブ到着! 荷物を受け取りに行きます

税関は、申告の有無で通過ゲートが異なります

税関は、申告の有無で通過ゲートが異なります

復路は、クロアチアのドブロヴニクから成田を目指します。ドブロヴニク空港はとても小さな空港で、就航航空会社も少ないです。空港内のショップは小さいなりに充実していましたので、買い忘れたお土産はここでまかなえそうです。

ドブロヴニク空港でチェックインすると、そのまま荷物はスルーで成田空港まで行きますが、出国手続きはトランジットの際にワルシャワ空港で行います。2025年3月現在、ドブロヴニク→ワルシャワ線はウェブチェックインができませんが、ワルシャワ→成田線のみ先にウェブチェックインを済ませておくことが可能です。

LOTポーランド航空のチェックインカウンター

LOTポーランド航空のチェックインカウンター

クロアチア名産品のお土産が並んでいます

クロアチア名産品のお土産が並んでいます

ワルシャワ行きはゲート10からの出発でしたが、ゲートにフライト番号が表示されることはありませんでした。小さな空港ですし、そんなことは誰も気にしていないようです。往路同様、座席配列2-2の小さな機材で、スナックとドリンクのサービスがありました。

最後まで便名が表示されなかった10ゲートから出発

最後まで便名が表示されなかった10ゲートから出発

機内でのスナックサービス

機内でのスナックサービス

ワルシャワ ショパン空港に到着後は、表示に従いトランジットゲートを目指します。途中でシェンゲン領域からの出国手続きがあります。出国手続き後、すぐに免税カウンターがありました。免税手続きが必要な方は、こちらのカウンターで手続きが可能です。後日クレジットカードを通じて返金されます。

ワルシャワ空港到着、乗り継ぎは2階へ

ワルシャワ空港到着、乗り継ぎは2階へ

シェンゲン領域から出国します

シェンゲン領域から出国します

免税手続きカウンター

免税手続きカウンター

ビジネスクラスをご利用の場合は、ポーランド航空専用のラウンジ「マズルカ」がご利用いただけます。シェンゲン領域出国後のターミナル内にありますので、往路とは別のラウンジとなります。こちらも往路のラウンジ同様、簡単なビュッフェのご用意があります。こちらのラウンジの魅力は、なんといっても待機している飛行機との距離の近さ! 飛行機を間近に眺められます。飛行機好きにはたまらないスペースですね。

ビジネスクラスラウンジ「マズルカ」

ビジネスクラスラウンジ「マズルカ」

ラウンジから飛行機まで、この近さです!

ラウンジから飛行機まで、この近さです!

ラウンジでいただいたリンゴのサイダー(お酒)がとても美味しかったです。

充実の軽食ビュッフェサービス

充実の軽食ビュッフェサービス

リンゴサイダー、おすすめです!

リンゴサイダー、おすすめです!

ワルシャワ→成田間も往路と同じくB787ドリームライダーでしたが、リモコンなどの配置が往路とは異なりました。復路は偏西風の影響で12時間弱のフライトとなります。

エコノミークラスの座席が3-3-3の配列のため、カップルや家族連れで席が前後、ないしは離ればなれになっている方を多く見かけました。LOTポーランド航空は欧州の方の利用が多い印象で、往復共にほぼ満席でしたので、並び席をご希望の方は事前に座席指定されることを強くおすすめいたします。

いよいよ成田へ帰ります

いよいよ成田へ帰ります

往路とは異なるレイアウトの座席

往路とは異なるレイアウトの座席

機内食は、往路と同じく計2回提供されました。

出発してすぐにチキン(ポーランドの伝統パスタ料理)かポーク(日本食)から選択、成田空港到着前がポーランド風ラビオリでした。往路と同じくカップヌードルやスナックの用意もございます。カップヌードルは日本製ではなくポーランド製のものと伺い、興味がわきました。みそとチリの2種類が用意されており、私はチリをいただいたのですが、スパイシーでとても美味しかったです。座席に持って行くと、においが充満しそうだったので、最後尾のスペースでいただきました。

出発後すぐのホットミール

出発後すぐのホットミール

成田到着前のホットミール

成田到着前のホットミール

本来は上の点線のルートですが、現在はウクライナ情勢の影響から下の実線のルートで運航しています。

本来は上の点線のルートですが、現在はウクライナ情勢の影響から下の実線のルートで運航しています。

成田空港に到着後は、入国審査を経て、スーツケース受け取り後に税関となります。

廣永 亜紀

トラベルコンサルタント 廣永 亜紀

初めてLOTポーランド航空を利用しましたが、とても快適なフライトで機内食も美味しかったです。往復ともに深夜便でしたので、寝ている間に時間が過ぎており、想像していたほどフライト時間を長く感じずにすみました。

2025年4月〜10月の夏期運航スケジュールでは、成田↔ワルシャワ間はデイリー運航(一部運休あり)が決まっており、さらにワルシャワ→ザグレブの運航スケジュールも変わって接続がよくなります。ドブロヴニク→ワルシャワ間も週3便へと増便されますので、日本からのフライト接続があまり良くないクロアチアへの渡航がとても便利になります! また、空港がコンパクトで最低乗り継ぎ時間が短く、クロアチア以外のヨーロッパ主要都市への接続も便利です。

クロアチアを含むヨーロッパへの渡航の際は、選択肢にぜひLOTポーランド航空を加えてみてくださいね!


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