【視察レポート】2024年12月開業のリヤドメトロに初乗車! 乗車の流れを解説(サウジアラビア・リヤド/2025年1月視察⑤)

こんにちは! トラベルコンサルタントの宮本です。今回、サウジアラビア政府観光局の視察旅行に参加し、2019年から観光客の受け入れをスタートした、サウジアラビアを視察させていただきました。

なんと、視察の直前の2024年12月、リヤド市内に、待望の「メトロ(Riyadh Metro)」が開通したので、今回の視察でも、メトロ乗車体験をしてきました。今回は、キング ハーリド国際空港の空港駅から、経済・金融の中心となるKAFD(キング アブドラ金融街)駅までの区間を乗車してきました。

リヤドは車社会のため、慢性的な渋滞が問題になっているそうです。Uberも候補車両が多いので、観光客にとっては、今までUberがとても便利ではあったのですが、時間帯によっては、渋滞が時間ロスとなっていました。メトロができたことで、渋滞を避けて移動することができるようになったそうです!

経済・金融の中心、キング アブドゥラ金融街

経済・金融の中心、キング アブドゥラ金融街

キング ハーリド国際空港に到着したら、まずは、メトロステーション(Metro Station)の看板に沿って進みます。

写真の赤枠の表示を目印に進みます。看板に向かって進むと、空港駅の前には数店、フードコートのような飲食店が並んでおり、その道を抜けるとすぐ駅が見えてきました。

写真の赤枠の表示を目印に進みます。看板に向かって進むと、空港駅の前には数店、フードコートのような飲食店が並んでおり、その道を抜けるとすぐ駅が見えてきました。

モニターが大きな券売機がたくさん並んでいました。今回は乗車体験のため、「darbカード(チャージ式の専用交通カード)」に、2時間乗り放題の“2-hour pass”をチャージして購入しました(ほかにも 3-day pass、7-day pass、30-day pass などもあります)。

言語は、英語を選択することができるので、まずは英語に設定したのち、「Buy a New Card」を選択後、利用したいパスを選択します。支払い方法は、「Bank Card」を選択すると、クレジットカード決済が可能です。

券売機

券売機

購入の様子

購入の様子

darbカード

darbカード

また今回は、通常車両に乗車したのですが、リヤドのメトロには、ファーストクラスという車両もあります。先頭車両で景色を楽しみながら優雅に乗車したい場合には、ファーストクラス(First class)をご利用いただくのもおすすめです。

≪例≫
2-hour passの場合(2025年1月視察時)
・ 通常車両:4サウジアラビアリヤル(約160円)
・ ファーストクラス:10サウジアラビアリヤル(約400円) 

※darbカードを新規発行するために10サウジアラビアリヤル(約400円)がかかります。

チケットは、darbアプリで購入することも可能です。darbアプリは、路線検索などもできるので、リヤドで公共交通機関を利用する場合には、インストール必須のアプリです。

ユーザー登録が必要にはなりますが、darbアプリだと、カード発行の10サウジアラビアリヤルも不要ですし、発行されたQRコードを改札にかざすことで乗車が可能です。

ユーザー登録が必要にはなりますが、darbアプリだと、カード発行の10サウジアラビアリヤルも不要ですし、発行されたQRコードを改札にかざすことで乗車が可能です。

券売機の近くには、路線図もありました。驚くほどのスピードで開発されたことを感じる路線図なのですが、すでに6路線、85駅が利用開始されています。

駅にある路線図です。こちらで見るのもいいのですが、駅が多すぎてまったく駅が探せない…となりがちなので、そんなときも、darbアプリで路線検索をするのが楽ちんでした。

駅にある路線図です。こちらで見るのもいいのですが、駅が多すぎてまったく駅が探せない…となりがちなので、そんなときも、darbアプリで路線検索をするのが楽ちんでした。

チケットの準備ができたら、改札にかざしてピッとすれば扉がひらきます。開通したてということもあり、すべてがきれいで明るい造りになっているので、不安を感じる場面がありませんでした。

改札

改札

駅の様子

駅の様子

ホームへ進むと、乗車口の上に表示が3種類出ています。“Single(シングル)”、“Family(ファミリー)”、“First class(ファーストクラス)”の表示となります。乗る前に、車両の表示を必ずご確認ください。

・ Single:男性のみが対象
・ Family:ファミリーや女性が対象
・ First class:ファーストクラスのチケットを持っている方が対象

シングルの表示

シングルの表示

ファミリーの表示

ファミリーの表示

人がたくさん乗車していたので、乗車中は写真を撮影できなかったのですが、メトロと言いつつ、外の景色が見える時があり、モノレールのような印象でした。乗車中に、リヤド在住の女の子が、「もしかして日本人ですか?」と話しかけてくれました。日本が大好きだそうで、「本当に好きだから証拠に見てほしい」と、インスタグラムに保存している日本の行きたいところの投稿を見せてくれました(笑)。

親日家の方や、アニメ好きの方が多いという話は聞いていましたが、本当に日本のことが好きなんだなと感じることができ、うれしい出会いでした。

車内の表示も見やすく、降りる際にも迷うこともなく、下車することができました。KAFDの駅は、とても近代的で、建築的にも見ごたえのある駅でした。

KAFD駅 外観

KAFD駅 外観

宮本 佳織

トラベルコンサルタント 宮本 佳織

今回、視察研修で大人数ということもあり、移動は、基本的には専用車だったので、メトロには1度しか乗っていないのですが、車での移動時は、やはり渋滞が慢性化しているなという実感がありました。特に夕方は、さらに渋滞し、近距離でもかなり時間がかかる場面もありました。

メトロを利用してみて、駅がきれいということ、そしてエレベーターやエスカレーターも充実していたので、メトロ駅近くにホテルを予約すれば、ひと通りの観光はメトロで楽しむのが良いのかなという印象でした。また、darbアプリをインストールすれば、チケット購入も路線検索もすぐにできるので、メトロは、観光客にも使いやすいメインの交通手段になっていくと思います。

リヤドは、サウジアラビアの中でも一番の近代都市と思ったら、旧市街もあってと、さまざまな面を楽しめる首都です。サウジアラビア旅行が気になった方は、ぜひティースタイルまでお気軽にお問い合わせください♪


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