【視察レポート】サウジアラビアの首都リヤドの観光スポット巡り(2023年7月視察①)

トラベルコンサルタントの蓬莱です。2023年7月に、サウジアラビアへ行ってまいりました。2019年に観光ビザが解禁され、その後にすぐコロナが蔓延してしまったため、アジアからの旅行者はまだまだ少ないサウジアラビアですが、“新しい未来”を意味する、超未来的な巨大都市「ネオム(NEOM)」のプロジェクトも進められており、現在注目を集めております(ネオムの詳細については最下部のリンクからご確認ください)。

そんな注目度が高いサウジアラビアの各都市の視察をレポートさせていただきます。その第1弾として、首都リヤドをご紹介いたします。今回はエティハド航空(EY)を利用し、成田からアブダビ経由で、リヤドのキング ハーリド国際空港に午前3時10分に到着しました。空港にはまだ鉄道がつながっていないため、空港から市街へは、基本的に車での移動となります。配車アプリ、ウーバー(Uber)の利用も可能です。

アラビア半島中央部に位置するリヤド

アラビア半島中央部に位置するリヤド

シャトルバス乗り場。空港ターミナル間の移動はシャトルバスで

シャトルバス乗り場。空港ターミナル間の移動はシャトルバスで

タクシー乗り場。向かいにあったモスクがライトアップされてきれいでした

タクシー乗り場。向かいにあったモスクがライトアップされてきれいでした

それでは、リヤドの観光スポットを巡りましたので、ご紹介してまいります。

サウジアラビアで初めて訪れた観光スポットが、「サウジアラビア国立博物館(Saudi National Museum)」です。人類と宇宙のギャラリーから始まり、イスラム教の誕生以前歴史や、建物のレプリカ、石器時代に使われた住居やアイテムなど、自然やサウジアラビアの歴史について学ぶことができるスポットです。アラビア語がわからなくても、英語でも表記してあります。

サウジアラビア国立博物館の入り口

サウジアラビア国立博物館の入り口

昔は大陸がひとつにつながっていたお話

昔は大陸がひとつにつながっていたお話

地下から石油を取り出す仕組みを図解で

地下から石油を取り出す仕組みを図解で

恐竜のレプリカ

恐竜のレプリカ

手形が刻まれた古代の石

手形が刻まれた古代の石

動物にひかせていた石臼

動物にひかせていた石臼

イスラム教の聖典、「コーラン」のコピー

イスラム教の聖典、「コーラン」のコピー

イスラム教第一の聖地、メッカにある「カーバ神殿」のジオラマ

イスラム教第一の聖地、メッカにある「カーバ神殿」のジオラマ

イスラム教第二の聖地、メディナにある「預言者のモスク」のジオラマ

イスラム教第二の聖地、メディナにある「預言者のモスク」のジオラマ

サウジアラビア王国の創始者であるアブドゥル・アジズ国王の命により造られた「ムラッバ宮殿(Murabba Palace)」。旧市街の城壁の外に建てられた最初の建物で、 白の宮殿の真ん中に1本、ヤシの木が立っている独特な造りをしています。天井はタマリスク(Tamarisk)の木で作っているそうです。サウジアラビア国立博物館からも近く、徒歩で行くことができるので、一緒に見学するのがおすすめです。

宮殿中央のヤシの木

宮殿中央のヤシの木

壁側は座席になっています

壁側は座席になっています

タマリスクを使った天井

タマリスクを使った天井

国王に献上されたヴィンテージカー

国王に献上されたヴィンテージカー

トイレのマークもアラビック仕様

トイレのマークもアラビック仕様

宮殿のオープンスペース

宮殿のオープンスペース

「キングダムセンター(Kingdom Centre)」はリヤドで一番高い高層ビルで、302mの高さがあります。ビルの形はユニークで、栓抜きのような形をしており、建物の最上階はなんと99階です。

フォルムは完全に栓抜き(笑)

フォルムは完全に栓抜き(笑)

キングダムセンター入り口の看板

キングダムセンター入り口の看板

建物の中にもヤシの木がありました

建物の中にもヤシの木がありました

最上階へ行く途中、77階でエレベーターの乗り換えが必要となりますが、77階には全世界で最も高い場所にあるモスクとして有名な「キング アブドラ モスク(King Abdullah Mosque)」があります。

ショッピングモールには煙がもくもくとしている場所があり、神社でお参りをするときのよう

ショッピングモールには煙がもくもくとしている場所があり、神社でお参りをするときのよう

77階の世界一高いモスク「キング アブドラ モスク」

77階の世界一高いモスク「キング アブドラ モスク」

キングダムセンターの最上階(99階)に、リヤドの街を一望できる「スカイブリッジ( Sky bridge)」があります。夜は街のライトもついて、ロマンティックで素敵な光景が見られるそうですよ♪

いざエレベーターで最上階99階へ

いざエレベーターで最上階99階へ

スカイブリッジ入り口

スカイブリッジ入り口

最上階のスカイブリッジはこんな感じ。夜にはライトアップされるそうですよ

最上階のスカイブリッジはこんな感じ。夜にはライトアップされるそうですよ

圧巻のすばらしい眺め

圧巻のすばらしい眺め

リヤドの北約30kmの郊外に位置する「ディルイーヤ(Diriyah)」は、サウジアラビアの創始者サウード家が最初の首都に定めた町です。トゥライフ地区、ブジャイリ地区、スライハ地区、ガシバ地区など、さまざまな地区に分かれおり、その中でもユネスコの世界遺産に登録されているトゥライフ地区を訪問してまいりました。リヤドを訪問した中で、“イメージしていたサウジアラビアはココだ!”という感じだったので、絶対に訪問してほしい場所のひとつです。夕暮れから夜にかけて滞在しましたが、サンセットと夜景は抜群にきれいですよ。

夕暮れのディルイーヤのトゥライフ地区

夕暮れのディルイーヤのトゥライフ地区

サンセットもとてもきれい!

サンセットもとてもきれい!

夜のディルイーヤのトゥライフ地区

夜のディルイーヤのトゥライフ地区

ディルイーヤの中心部「ブジャイリ テラス(Bujairi Terrace)」と呼ばれる場所では、最高級の料理を提供する、世界クラスのレストランがあるのが特徴で、各国の料理と郷土料理のどちらも楽しめます。

ブジャイリ テラス入り口

ブジャイリ テラス入り口

とてもきれいに作られた砂壁のショップ

とてもきれいに作られた砂壁のショップ

写真映えしそうなイス

写真映えしそうなイス

リヤドで最も古いマーケットのひとつ「タイバマーケット(Taibah Markets)」では、アラブらしいカラフルなカーペットや、男性の民族衣装であるトーブ、女性用民族衣装のアバヤまで、さまざまなものが売られていました。トーブは100リヤル(※)、ほかにもトーブに似たカジュアルな部屋着が40リヤルで売っておりました。

街中で部屋着を着ている人はいないので、屋外と屋内では使い分けているようです。女性のアバヤは200リヤルほどとなっておりました。もし先にほかの都市に行くようなら、ほかの都市の方が安い場合もありそうですが、柄物の場合、同じ物はまず見つけられなさそうなので、直感で、いいなと思ったものを買うのが良さそうです。

(※)2023年7月時点で1リヤルは約38円でした。

いろいろなショップが集うタイバマーケット

いろいろなショップが集うタイバマーケット

トーブショップ。店内左手にかかっている赤い布はシュマッグというサウジスカーフです

トーブショップ。店内左手にかかっている赤い布はシュマッグというサウジスカーフです

トーブ、試着してみました。アラブ感出てますか?(笑)

トーブ、試着してみました。アラブ感出てますか?(笑)

日中は40度を超す暑さだったのですが、夜は気温も落ち着いてきて、とても街歩きがしやすくなりました。人通りも増えて、現地で人気のある場所などが一目でわかるくらい、列ができているお店もありました。

今回、「タヒリア通り(Tahlia Street)」を散策したのは22時過ぎだったのですが、夜でも女性や子どもが、カフェなど街で楽しんでいるところは新鮮でした。現地で有名なデーツの老舗「バティール(Bateel)」は、味の種類も多くきれいに箱詰めもされているので、サウジのお土産を買うならもってこいのお店です。

22時を過ぎでも、まだまだ明るいタヒリア通り

22時を過ぎでも、まだまだ明るいタヒリア通り

男性がアイスクリーム屋に列をなす不思議な光景

男性がアイスクリーム屋に列をなす不思議な光景

サウジで有名なデーツの老舗 バティールです

サウジで有名なデーツの老舗 バティールです

「トカ カフェ(Toqa cafe)」というおしゃれなカフェがあったので、足を運んでみると、デザートの見た目もとてもきれいでおいしそう! あいにく、おなかがいっぱいで食べられませんでしたが、次回はぜひ食べてみたいです!

アートを感じる入り口

アートを感じる入り口

ケーキが繊細に作られていてとてもおいしそう

ケーキが繊細に作られていてとてもおいしそう

ラテアートやザクロを使ったさっぱりジュースも

ラテアートやザクロを使ったさっぱりジュースも

あと、街中では、猫ちゃんたちが日陰でのんびりとしている姿も見かけました♪

街の人がお水をあげたり、エサをあげたりと、生き物を大切にする信仰があるためか、猫ちゃんたちも人懐っこいイメージでした。

街の人がお水をあげたり、エサをあげたりと、生き物を大切にする信仰があるためか、猫ちゃんたちも人懐っこいイメージでした。

蓬莱 大輔

トラベルコンサルタント 蓬莱 大輔

サウジアラビアの歴史や世界遺産にふれながら、国のことを知っていく入門編として、リヤドはとても入りやすい都市です。イスラム教への信仰心がとても強い国なので、犯罪はほぼないため、夜の街歩きも安心して楽しめます! 1度行くと「今度はあのお店に行ってみたい」「次はあのマーケットで買い物をしてみたい」などと、何度も行きたくなる国になること間違いなしです。

サウジアラビアはまだまだあまり知られていない旅行先ですが、いち早く知りたい!という方は、ぜひお気軽にティースタイルにご相談くださいませ♪


トラベルコンサルタント 蓬莱 大輔のご紹介
サウジアラビアのページへ 「ネオム」についての詳細はこちら

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