【視察レポート】ザグレブの街歩き&イストラ半島巡り〈クロアチア1日目〉(2025年2~3月視察①)

トラベルコンサルタントの廣永です。2025年3月、ポーランド航空とクロアチア ハートフルセンター主催のクロアチア視察に参加してまいりましたので、順にご紹介していきますね。クロアチア1日目は、ザグレブとイストラ半島を巡りました!

イストラ半島のリゾート地 ポレチュの可愛い街並み

イストラ半島のリゾート地 ポレチュの可愛い街並み

首都ザグレブはクロアチア最大の都市で、碁盤の目のように作られているのでとても歩きやすいです。ザグレブ駅の北側から大聖堂までのエリアには旧市街、南側には新市街が広がっています。今回は、早朝に駅から大聖堂まで1時間半ほど街歩きをしました。

ザグレブ中央駅のファサード(建物の正面のデザイン)の三角形の部分は、旅人のための礼拝所のような役割を果たしているそうです。クロアチア鉄道の中心駅ではありますが、クロアチアはまだまだ車社会なので鉄道での移動はあまりおすすめしないと説明を受けました。駅の前には、ザグレブで一番高級とされている「エスプラネード ザグレブ ホテル」があります。

駅から少し進んだところには「ストロスマエル美術館」がありますが、現在は改修工事中(工事自体はほぼ終了しているそうです)。冬の観光客が少ない時期に街中の改修工事を行うことが多いらしく、ザグレブでは工事中の建物をたくさん見かけました。

ザグレブ中央駅

ザグレブ中央駅

エスプラネード ザグレブ ホテル

エスプラネード ザグレブ ホテル

駅前広場奥の黄色い建物が美術館です

駅前広場奥の黄色い建物が美術館です

■ケーブルカー

花の広場を通過し、ザグレブ観光の人気スポットのひとつ「ケーブルカー」へ!と楽しみにしていましたが、残念ながら冬の間は動いていないようでケーブルカー本体が取りはずされていました。ケーブルカーが動いていない場合は横にある階段を登ることができますが、結構ハードです。階段を登りきるとザグレブの街が一望できました。

残念ながらケーブルカーは休止中

残念ながらケーブルカーは休止中

あいにくの曇りですが、街が一望できます

あいにくの曇りですが、街が一望できます

■失恋博物館

ザグレブには面白い博物館がたくさんありますが、人気の博物館のひとつ「失恋博物館」の前を通過しました。皮肉やユーモアが込められたグッズが大人気だそうです。

失恋博物館

失恋博物館

皮肉がきいたグッズが人気

皮肉がきいたグッズが人気

聖マルコ教会へ向かう途中、電気の交流システムを考案した偉人ニコラ・テスラの像の前を通過します。

■聖マルコ教会

そしていよいよ見えてきました! クロアチアカラーの装飾をされた屋根の建物が「聖マルコ教会」です。このあたりはザグレブの永田町のようなエリアで、首相官邸や国会議事堂など国の中枢機関が集まっています。残念ながらテロ対策により関係者以外は立ち入り禁止となっており、聖マルコ教会を正面から見ることはできなくなっています。

聖マルコ教会

聖マルコ教会

首相官邸

首相官邸

国会議事堂

国会議事堂

■聖母被昇天大聖堂

石の門を抜け下ると、「聖母被昇天大聖堂」が現れます。数年前の地震で崩れてしまい、現在修復工事中。今年末の再オープンを目指しているそうです。

大聖堂のそばの広場ではマーケット(青果市場)が開かれていました。野菜、果物など食べ物から雑貨まで売られており、活気があります。早朝の街歩きだったため、観光施設への入場はできませんでしたが、街自体が清潔で歩きやすい印象を受けました。

修復中の聖母被昇天大聖堂

修復中の聖母被昇天大聖堂

にぎやかな青果市場

にぎやかな青果市場

ザグレブでのお食事もご紹介しますね。ザグレブ到着日は、市内の「プルゲル(PURGER)」という郷土料理を提供しているレストランで夕食をいただきました。地元の方に人気で常連客が多そうな印象を受けましたが、メニューには数カ国語での表記があり、日本語も記載されていました!

ザグレブは内陸に位置し、かつオーストリア文化の影響を大きく受けているため、メニューは肉料理が中心です。グヤーシュ(クロアチア風ロールキャベツ)やチェバピ(クロアチア風ハンバーグ)、イカフライなどをいただきました。

レストラン「プルゲル」

レストラン「プルゲル」

イカとポテトのフライ

イカとポテトのフライ

右下がクロアチア風ハンバーグです

右下がクロアチア風ハンバーグです

ザグレブを後にし、車でイストラ半島へ向かいます。イストラ半島はその歴史から、現在のイタリア(ローマ帝国やベネチア共和国など)の影響を長期に渡り強く受けたエリアで、今でもクロアチア語とイタリア語が使われています。自然豊かな山道が続く中、かわいらしい小さな街が点在していました。

ザグレブから車で約3時間、モトブンに到着しました。イストラ半島は世界有数のトリュフの産地で、黒・白両方のトリュフが取れる数少ないエリアです。モトブンは、家族三代でトリュフビジネスを確立した「カルリッチ トリュフ」の本拠地であり、博物館と体験スペースがあります。トリュフの試食や商品の購入、トリュフ取り体験などができますよ。

カルリッチ トリュフ

カルリッチ トリュフ

トリュフミュージアム

トリュフミュージアム

トリュフの種類別香り体験

トリュフの種類別香り体験

トリュフを探すのは、トリュフ狩猟犬たち。ハンターチームはすべてメスで構成されています。トリュフの試食では、トリュフの風味を最大限に味わえるようにシンプルなスクランブルエッグを作ってくださいました。トリュフバターを使用し、刻みトリュフが中に入ったスクランブルエッグに、さらに追加でトリュフ増し増しトッピング! ここまでぜいたくにたっぷりとトリュフをいただいたのは初めてだったのですが、本当に風味豊かで感動しました。他メニューのオリーブオイルやバルサミコ酢にもトリュフが使用されています。

優秀なトリュフハンター!

優秀なトリュフハンター!

香りが素晴らしかったです

香りが素晴らしかったです

トリュフの試食体験

トリュフの試食体験

ライブキッチンでできたてをいただきます

ライブキッチンでできたてをいただきます

トリュフ大増量のスクランブルエッグ!

トリュフ大増量のスクランブルエッグ!

トリュフを使用した製品も販売されています

トリュフを使用した製品も販売されています

モトブンから車で1時間弱走ると、ポレチュに到着しました。ポレチュはとても小さな街で、街中すべて徒歩で移動することができます。ローマ時代からイストラ半島の政治の中心地として栄えてきましたが、今ではたくさんの観光客が集まるリゾート地です。こちらの目玉は、世界遺産にも登録されているビザンチン様式の「エウフラシウス聖堂」。6世紀頃に作られた美しいモザイク画が最大の見どころです。

ポレチュの街並み

ポレチュの街並み

エウフラシウス聖堂

エウフラシウス聖堂

世界遺産登録されているモザイク画

世界遺産登録されているモザイク画

ポレチュからさらに車で約1時間、本日最後に訪れたのはプーラです。イストラ半島の最南端に位置するプーラは半島最大の都市で、ローマ時代の建築物が街に点在しています。中でも、人気観光地でもある「円形劇場」は、ほぼそのままの形で残っています。1世頃頃に建設された円形劇場は、当時は闘技場として25,000人~30,000人もの観客を収容していたそうです。今でもオペラやコンサートなどが開かれ、プーラのシンボル的存在です。

プーラのシンボル的存在、円形劇場

プーラのシンボル的存在、円形劇場

今でもしっかりと昔の姿を残しています

今でもしっかりと昔の姿を残しています

円形劇場の他には、同じくローマ時代に作られた「セルギウスの凱旋門」、「アウグストゥス神殿」などの遺跡が残っています。

セルギウスの凱旋門

セルギウスの凱旋門

アウグストゥス神殿

アウグストゥス神殿

プーラを1時間半ほど観光した後は、宿泊ホテルのあるラビンへと移動しました。ラビンはイストラ半島の東に位置し、翌日観光予定のクヴァルネル地方にとても近いです。宿泊した「ホテル ぺテアニ Hotel Peteani」はかわいらしいブティックホテルで、地元の食材を出す有名なレストランが併設されています。

歴史上ローマやベネチアの文化の影響を大きく受けただけあって、ザグレブでの肉&芋とは打って変わり、イタリアンに近い鮮やかなメニューでした。クヴァルネル地方のツレス島では羊が自然の中で放牧されており、海の塩を含んだ草を食べているため羊独特の臭みがありません。ホテル ぺテアニでは、ツレス島産のラム肉を低温調理(ハーブと一緒に55度で数時間茹でる)した後に焼き上げるので、より柔らかく臭みのない料理となるそうです。

ホテル ぺテアニ

ホテル ぺテアニ

タルタルなど前菜

タルタルなど前菜

名物、ラムのグリル

名物、ラムのグリル

廣永 亜紀

トラベルコンサルタント 廣永 亜紀

ザグレブとイストラ半島観光、いかがでしたでしょうか。ザグレブは重厚感のあるヨーロッパらしい街並みでしたが、イストラ半島はカラフルでかわいらしく、さらに食事があまりにも美味しいので大好きになりました!

今回私たちが訪れたところは公共交通機関が少なく、個人旅行だと訪れるのが難しいのですが、専用車やガイドを手配することで快適に観光することができます。夢のようなもりもりトリュフが気になる方は、ぜひティースタイルまでお問い合わせください!


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