

Lyon REPORTリヨン 視察ブログ
【視察レポート】歴史と食文化が息づく世界遺産の街・リヨンの散策ガイド(フランス/2025年6月視察③)
こんにちは! ティースタイルの玉井です。2025年6月に、フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の視察で「リヨン」を訪れました。
※地域圏(région)とは、日本の「都道府県」に近い行政区分のひとつで、フランス全土を13の地域圏と5つの海外地域圏に分けています。
パリに次ぐフランス第2の大都市圏であるリヨンを訪問
滞在日数はわずか1日だったので、今回は、ユネスコ世界遺産にも登録されている、中世の石畳の街並みが美しい旧市街地区(リヨン歴史地区)のみにはなりますが、旧市街の街歩きで外せないスポットと、リヨンを感じられる“食体験”ができる場所をご紹介させていただけたらと思います。ぜひ、リヨンご滞在時の参考になさってください♪
さぁ、街歩きの開始です!
ちなみに『星の王子様』の作者、サン テグジュペリはリヨンの出身です
◆旧市街の街歩きで外せないスポット3選
*サン ジャン大聖堂
「サン ジャン大聖堂(リヨン大聖堂)」は、旧市街の中心に位置する大聖堂で、ローマ帝国の影響を受けた建築物のひとつです。建物の間を縫うように、狭い路地が入り組んでいるリヨンの旧市街ですが、サン ジャン大聖堂の前は、ぱっかーんと急に広場になるので、見つけるのはたやすい建物かと思います。
サン ジャン大聖堂は、ロマネスクとゴシックが融合された造りになっています。内部にある天文時計は、15世紀に作られたもので今も現役なのだそう。特定の時間には、鐘と共に時計の演出を楽しむことができます。
街歩きをしていたら、いきなり目の前に現れるサン ジャン大聖堂
内部のステンドグラスが美しい
こちらが天文時計
建物から出た先の丘に立っているのが、のちほどご紹介するノートルダム大聖堂です
*トラブールとバラ色の塔
「トラブール」とは、旧市街に多く見られる、リヨン独自の建物と建物の間につくられた抜け道のことです。入口から入り、中庭を通って別の通りに出られるなど、迷路を冒険しているみたいな気分になり、とても散策が楽しいです♪
「バラ色の塔」はトラブールのひとつで、リヨンでもっとも美しい建物と言われています。6月はお花も咲いていて、さらに建物の美しさが引き立つと感じました。
建物と建物の間にあるこの扉、実はトラブールの入口
バラ色の塔は写真映えしますね!!
このようなトラブールは、リヨン市内には500を越えるものが存在すると言われていますが、現在一般に公開されているのは、そのうちの一部だけです。
*フルヴィエールの丘とノートルダム大聖堂
「フルヴィエールの丘」も、リヨンの象徴的なランドマークのひとつで、歴史と絶景を感じることができる一石二鳥の観光スポットでもあります。フルヴィエールの丘は、リヨン発祥の地とも呼ばれています。古代ローマ時代の都市が、この丘から始まったのだそう。
そして、その丘の頂にそびえるのが「ノートルダム大聖堂」です。フルヴィエールの丘は階段でも行けますが、結構な急勾配の坂&階段を20~30分かけて上がることになりますので、体力に自信のない方は、フニキュレールと呼ばれる、麓から出ているケーブルカーを利用するのが便利です。
私がリヨンを訪れたこの日は、6月なのに34度を記録した真夏日だったので、迷わずフニキュレールを選択しました(笑)。
■F2線(Funiculaire Fourvière:フルヴィエール行きケーブルカー)
ヴューリヨン(Vieux-Lyon)駅→フルヴィエール(Fourvière)駅
片道2.1ユーロ(2025年6月視察時)
改札はクレジットカードのタッチ決済で通過可能です
一番右の“FOURVIERE”と記載されているところまで向かってください
たくさんの観光客が乗り込んでいました
到着後、駅から出るとほどなく現れるのが、このノートルダム大聖堂
中のゴージャスさが半端ないです!
大聖堂の外に出ると、リヨン市内が見渡せます
丘からは、今回の視察では行くことができなかった新市街を見渡すことができました。歴史的な街並みに、数棟立ち並ぶ近代的なビルが、なんだかユニークな光景に感じましたね。
◆旧市街で体験してほしいお食事3選
さてお次は、街歩きしながらお食事したスポットをご紹介します!
*リヨンの郷土料理料理が食べられるブション「シェ グラン メール」
「ブション」と言うのは、ひと言でいうと、リヨン地方に伝わる伝統的な食堂のようなニュアンスの言葉です。「シェ グラン メール(Chez Grand-Mère)」では、フランスの田舎の家庭的な雰囲気の中で、リヨンの定番の郷土料理を食べることができます。
外観です
看板には本日のおすすめメニューが
「Chez Grand-Mère」とは、「おばあちゃん家」と言う意味だそうです
今回試食させていただいたのは、クネルと呼ばれる、魚のすり身をスフレのように焼き上げた料理です
フランスの田舎のおばあちゃん家ってこんなオシャレな感じなの?!と驚きながら、クネルをほおばったのでした。クネルは超端的に表現するなら、はんぺんをオーブンで焼いた感じです。そのため、日本人の口に合うと思います〜! 上にかかったロブスターソースと相まっておいしかったです。でも、とても熱いので気をつけてくださいね。
*地元産の高級食材店「ル シロップ ドゥ ラ リュ」
「ル シロップ ドゥ ラ リュ(Le Sirop de la Rue)」は、お食事処ではないのですが、地元の“リヨン名産”をそろえた人気エピスリー(グルメ食材店)なので、リヨンらしいお土産を買うなら、ぜひおすすめしたいところです。中で試食もさせていただけるので、いろいろ吟味してから購入できます。
外観です
こちらのお店は英語でお土産の説明をしてくれます
リヨン名物のひとつ、プラリネシロップは、赤い色素で色付けされたアーモンドを砂糖で煮詰めたものです。ヨーグルトにかけるだけでもおいしいし、お菓子作りにも最適。スイーツ好きの方には、ぜひ購入いただきたい逸品です。
今回は、ワインとハムの試食をさせていただきました(ハムは日本に持って帰れませんので、現地でお楽しみください)。事前にガイドツアーに申し込むと、店内でお席を設けていただけますので、気になる方はティースタイルまでお問い合わせください(航空券やホテルなどのご手配と併せてご相談を承ります)♪
リヨン名物のプラリネシロップ!
ワインとハムの試食
*チーズ テイスティング専門のワークショップ「レ トケ デュ フロマージュ」
フランスといえばやっぱりチーズ!! お酒に弱い私ですがチーズは大好き!と言うことで、夜にレストランでのお食事の代わりにこのワークショップ「レ トケ デュ フロマージュ(Les Toqués du Fromage)」に参加してきました。
こちらでは、フランス各地のチーズと、ワインやビール、ジャム、チョコレートなどとのペアリングを楽しめます。また、ワークショップと言うだけあって、ただ食事するだけでなく、クイズやブラインドテイスティングなど、参加型の楽しいアクティビティも盛り込まれています。
ワークショップが行われている場所は、近々移転するとのことでした
店内に入るとステキにテーブルセッティングされていました
フランス国内のチーズについてお話しをうかがってから…
テイスティング開始♪ きゃーおいしそう!
ワインのことはまったく詳しくないし、自分の好みと言うものもない私ですが、チーズとワインのペアリングと言う意味は、非常に理解できた気がしました。食事中、チーズと一緒にほんの少しワインをなめるだけでしたが、口の中で味がどんどん変わっていく様は驚きの連続。なので、あまりお酒が得意ではないと言う方も、ぜひ体験してみていただきたいワークショップです。

トラベルコンサルタント 玉井 裕美
旧市街地区(リヨン歴史地区)の観光スポット情報、いかがでしたか? 本当はもっとリヨンに滞在して、旧市街だけじゃなく、新市街も、あそこもここも!と行きたいところはたくさんありましたが、スケジュールの都合上ということで、サクッと滞在にてご容赦ください。
ただ、ほんの1日だけでも十分楽しめますし、リヨンらしさを感じることができます。リヨン市内は空港からも近いので、近隣諸国を巡ったついでにフラっと立ち寄るもよし、フランス周遊の場合は、パリから電車で移動いただくもよし、とにかくとてもステキな街なので、皆様、ぜひリヨンにお越しください♪♪
フランス旅行のご計画は、ぜひティースタイルにご相談ください。
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