パリ視察ブログ
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【視察レポート】コロナ禍でのフランス旅行 -日本とフランスの出入国を解説-(フランス/2022年3月視察①)

こんにちは! ティースタイルの戸田です。世界的なコロナウィルスの猛威により長い間海外旅行が遠のいていますが、この度フランス観光開発機構(Atout France)よりご招待いただき、日本チームの旅行会社として2022年3月にフランスへ視察に行ってまいりました。今回ご紹介するレポートでは、今の海外渡航、今のフランスをお伝えしたいと思います。

※下記内容は2022年3月視察時点のものとなります。コロナの状況に応じて日々内容は変更しておりますので、最新情報は以下の外務省海外安全情報(フランス)をご確認ください。ティースタイルでお申し込みのお客様は、担当コンサルタントが出発前から終了までサポートいたしますのでご安心くださいね。

外務省海外安全情報(フランス)

フランスへ行く際の日本出国までに必要な手続き(日本出発までにしておかないといけないこと)をご紹介します。

【日本出国までに必要な手続き】
・ワクチン接種証明書の取得(ワクチン接種されている方)
・欧州デジタル旅客位置情報フォーム(EU Digital Passenger Locator Form)への入力
・PCR検査の陰性証明書の発行(ワクチン3回接種していない方のみ必要)
・帰国用の厚生労働省の陰性証明フォーマットを印刷(日本入国用)

それでは、ひとつずつ説明していきますね。

ワクチン接種証明書(※1)の取得は、以下2通りのいずれかの方法があります。
1. 接種時点で住民票のある自治体に依頼、紙で発行された接種証明書(申請から約10日ほどかかります)
2. デジタル庁が作成した接種証明書アプリ

1の紙で発行された証明書は、自治体に申請をして自宅に郵送してもらいます。
2の接種証明書アプリでの取得はマイナンバーカードが必要ですが、接種後すぐにスマートフォンに摂取記録が反映されて便利です。

(※1)ワクチン接種証明書とは、コロナのワクチン接種回数が記載されている証明書です。そのため、1度でもワクチンを接種された方は提出が必要となります。現在ワクチン接種証明書がなくてもフランスへの渡航は可能ですが、ワクチン接種の回数によって日本入国時の対応が変わりますので接種を受けた方は現在の状況を提出してください。

デジタル庁が作成した接種証明書アプリのご案内

デジタル庁が作成した接種証明書アプリのご案内

日本出発までに旅行者の位置情報を把握するための「欧州デジタル旅客位置情報フォーム(EU Digital Passenger Locator Form)」への入力が必要です。入力が完了したらメールが届きますので渡航終了まで保存しておくようにお願いします。

欧州デジタル旅客位置情報フォームはこちら

日本出発前48時間以内にPCR検査を受け、陰性証明書を発行します。コロナのワクチンを3回接種されている方は、このPCR検査の陰性証明書の発行は不要です。

厚生労働省の陰性証明のフォーマットは、事前に印刷してフランスに持っていきます。フランス出発前72時間以内にPCR検査を実施し、陰性であることを示したこちらの書面が、フランス出国時と日本入国時に必要となります(詳細は下記「フランス出国までに必要な手続き」のPCR検査を参照してください)。

陰性証明のフォーマットはこちら

日本出発日に空港のチェックインカウンターにて必要な書類が以下の通りです。今回の視察ではエールフランス航空を利用し、関西空港からパリ行き(シャルル・ド・ゴール国際空港)の直行便を利用しました。

【日本出国時に必要な書類】
・航空券
・パスポート
・コロナのワクチン接種証明書(ワクチン接種されている方)
・日本出発前48時間以内のPCR検査証明書(対象者は上記参照)
・入力済みの欧州デジタル旅客位置情報フォーム(提示を求められる場合と、求められない場合があるようです)

このように航空券やパスポート以外に必要な書類がありますが、フランスの場合は基本的には空港から出国までの流れはコロナ前の時と変わらずでした。慌てることなく余裕をもって過ごせるように空港に到着するのはフライト出発の3時間前くらいがベストかなと思います。

※航空会社によって必要書類が異なる場合もございます。

エールフランス航空の場合、衛生キット(紙マスク、おしぼり、除菌シート)が配布されました。機内ではマスク着用が義務付けられており、食事以外はマスクを外してはいけませんでした。私が搭乗した関西便の座席は空いていましたが、同時期の成田便は満席だったようです。今回は戦争などの影響でロシア上空を迂回したため、日本からフランスまでの所要時間が通常よりプラス3時間もかかりました。そのため、関西便は15時間半(成田便は16時間半)かかりました。

衛星キット

衛星キット

フランス入国時は、パスポートのみの提示でコロナ前と変わらず、通常通りの入国手続きでした。

入国後すぐに目に飛び込んだ、「ようこそフランス」の看板が! フランスに到着したことを実感させてくれました!

入国後すぐに目に飛び込んだ、「ようこそフランス」の看板が! フランスに到着したことを実感させてくれました!

今回TGV(高速列車)にも乗車しましたが、乗車時はコロナ前の時と同様で、列車チケットを見せるだけでOKでした(PCR証明などの提示は不要)。ただし、フランスでは公共交通機関(メトロ・TGV・飛行機)と医療機関のみ、マスク着用が義務づけられています。そのため、列車内ではマスクをずっと着用していました。

シャルルドゴール空港の駅での様子

シャルルドゴール空港の駅での様子

フランス国内線をご利用する際に必要な書類が以下の通りです。

【フランスの国内線で必要な書類】
・航空券
・パスポート
・PCRの陰性証明書(PCRはご自身で検査)
・宣誓書

コロナ禍の現在は、搭乗前の24時間以内にPCRをご自身で検査(検査キットによる検査など)をしたうえで、その結果を陰性証明書にご自身での記入が必要でした。その陰性証明書と宣誓書をチェックイン時に提示しました。検査キットはフランス国内の薬局でも売っています。

このように航空券とパスポート以外にも必要な書類がありますが、それ以外の搭乗手続きの流れなどはコロナ前と特に変更はありませんでした。

PCRセルフキット(例)

PCRセルフキット(例)

陰性証明と宣誓書

陰性証明と宣誓書

フランス出国までに必要な手続きをご紹介します。

【フランス出国までに必要な手続き】
・PCR検査(フランス出発前72時間以内)
・ファストトラックの事前登録(空港での検疫手続きの短縮)

「PCR検査」は必須ですが、「ファストトラック」は必須ではありません。それでは、こちらもひとつずつ説明していきますね。

日本に帰国するためにはフランスを出発する72時間以内にPCR検査をして、陰性の証明が必要となります。PCR検査を行う場所はフランス国内でも限られており、厚生労働省が定める検査証明書を取得できる検査機関(例:クリニックやPCR検査をおこなう薬局など)での受診となります。

さらに、日本で印刷し持参した「厚生労働省の陰性証明フォーマット」にPCR検査をした検査機関によるサインも必要となります。この陰性証明フォーマットにサインの記載がないと、日本行飛行機の搭乗できませんのでご注意ください! また、ご利用の航空会社によって、必要な手続きの内容が異なる場合もございます。ぜひ、ご旅行と併せてPCR手配も弊社にお任せいただくと安心です!

今回は私が利用した「PCR検査の流れ」について、参考までにご紹介いたします。コロナの状況などに応じて日々内容が変わりますので、参考程度にご覧ください。結果の受け取りはクリニックや薬局によってさまざまですが、今回の検査の流れは以下の通りです。

【PCR検査の流れ】
指定の検査機関にてPCR検査を実施→結果をメールにて受け取り、結果(陰性証明)をスクリーンショットなどで保存→再度PCR検査を実施した検査機関に出向き、その陰性証明されたメールを提示→日本から持参した厚生労働省指定の陰性証明フォーマットにサインをしてもらう

【PCR 検査に必要な書類】
・パスポート
・予約リファレンスがわかるメールやQRコード(事前予約をしている場合に必要/予約していない方は不要)
・日本出国前に用意していた厚生労働省指定の陰性証明フォーマット

PCR検査を事前予約する場合は、所定のメールフォームにて個人情報を入れて申請します(旧姓を入れる覧などもありました。旧姓がない方は苗字を2回入れて対応)。事前予約をおすすめしますが、必須ではありません。
厚生労働省指定の陰性証明フォーマットは検査後に必要な書類かもしれませんが、念のためPCR検査前に提示し、間違いなく記入をしてくれるか確認をすると安心だと思います!

※今回の一連の流れは一例です。医療機関によって対応が少し異なる場合もありますので、弊社で出発のお客様には担当コンサルタントがしっかりとご案内いたします。

PCR検査を実施している薬局

PCR検査を実施している薬局

薬局の窓口にて受付

薬局の窓口にて受付

このような仮説テントにてPCR検査を実施

このような仮説テントにてPCR検査を実施

PCR検査後、結果がメールにて送られてきます。陰性の場合は再度検査機関に出向き厚生労働省指定の陰性証明フォーマットにサインしてもらう

PCR検査後、結果がメールにて送られてきます。陰性の場合は再度検査機関に出向き厚生労働省指定の陰性証明フォーマットにサインしてもらう

帰国後の日本の空港内で求められる手続きを事前登録することで検疫手続きの時間を短縮できる「ファストトラック」が実施されています。こちらは日本到着予定時刻の16時間前まで登録が可能です。日本到着後は登録不可ですのでご注意ください。

【事前登録方法】
「MySOS」の専用アプリをインストールし、質問書、誓約書、ワクチン接種証明の有無、PCR 検査証明書などを(日本到着予定時刻の16時間前までに)登録→登録内容を「検疫手続確認センター」が確認し、審査→アプリ画面が赤色から緑色に変わると審査完了。空港で画面を、検疫の職員にご提示ください。

以下2つの参考URLに「MySOS」のアプリをインストールするQRコードがあります。

ファストトラックのホームページ(日本語) ファストトラックの流れ(厚生労働省)

フランス出発日に空港のチェックインカウンターにて必要な書類が以下の通りです。帰りもエールフランス航空を利用し、パリから関西空港への直行便を利用しました。

【フランス出国時に必要な書類】
・航空券
・パスポート
・日本の厚生労働省指定の陰性証明フォーマット(フランス出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明)

パリの空港はチェックイン自動化となっているため、陰性証明を見せることなく荷物を預けます。そして、搭乗口にて厚生労働省指定の陰性証明フォーマットを提示します。

※航空会社によって必要書類が異なる場合もございます。

自動チェックイン機(日本語もあります!)

自動チェックイン機(日本語もあります!)

搭乗時に搭乗券と厚生労働省指定フォーマットを見せます

搭乗時に搭乗券と厚生労働省指定フォーマットを見せます

日本入国時の流れがコロナ前と一番異なっていました。飛行機到着後は流れに沿って書類を提示、PCR検査を受けて結果を待ちます。PCRの結果が出て日本に入国できるまで、通常より1~2時間ほど時間がかかりました。お時間に余裕を持っていただくことをおすすめします!

2022年3月時点ではコロナのワクチンを3回接種されている方は隔離不要でした。それ以外の方は自宅等での隔離が一定期間必要でしたが、こちらの状況は常に変化していますので、最新の情報は弊社コンサルタントよりしっかりご案内させていただきます。

空港に到着してからの流れのご案内

空港に到着してからの流れのご案内

PCR検査の結果待ちの様子

PCR検査の結果待ちの様子

検査結果が出るとフライトの座席番号が表示されます

検査結果が出るとフライトの座席番号が表示されます

戸田 愛

トラベルコンサルタント 戸田 愛

いかがでしょうか。まだまだ海外渡航が不安だと思いますが、何が不安でどう対処したら良いのか? それをお客様にお伝えできたらと思い、視察してきました。今の渡航、今のフランスをお届けできたらと思います!

ヨーロッパやフランスへご旅行される方、ティースタイルがお手伝いしますので、お気軽にお問い合わせくださいね。


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コロナの影響で手続きも増えた海外渡航ですが、日々緩和されたり変更しております。海外渡航をご検討される際には、外務省海外安全ホームページをご確認ください。

外務省海外安全ホームページ