パリ視察ブログ
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コンシェルジュリー Conciergerie(フランス・パリ)

パリ1区と4区に属するシテ島の西側にある「コンシェルジュリー Conciergerie」は、かつて政治犯のための牢獄でした。フランス王妃マリー・アントワネットが投獄されていたことでも有名です。収容され断頭台へ行かされた人々は2,600人にものぼり、“ギロチンへの入り口”とも呼ばれたほどです。かつては裁判所と牢獄の役割を担ってきたコンシェルジュリーですが、現在は有名な観光名所になっています。

牢獄と言うと暗いイメージですが、もともとは3つの塔と3つの大広間からなる王宮として使われていた建物です。世界遺産にもなったゴシック建築の美しい造りが特徴です。コンシェルジュリーという名前は、旧王宮の司令官コンシェルジュ(守衛)がいた場所に由来しています。

ここの最大の見どころは、冒頭でもお伝えした通りマリー・アントワネットが幽閉生活を送った独房。他の人々よりも、広い部屋が与えられていました。当時の様子が分かるように、家具やろう人形で復元されています。また、大広間も見どころのひとつ。もともと王宮の使用人の食堂だった広間は、男性囚人の収容所となりました。コンシェルジュリーは、重苦しい背景をもった建物でありますが、重要なフランスの歴史を物語っています。

コンシェルジュリーは、年間を通して混雑が少ないため、待ち時間なく入場ができる場合が多いです。パリ・ミュージアムパスは、美術館のみならずコンシェルジュリーにも入館できるのでおすすめです。また、近くにある観光スポット「サントシャペル」とセットのチケットもあります。

コンシェルジュリー 公式HP

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※写真はイメージです。