【ホテルレポート】リヤド ダル ジュスト(モロッコ・マラケシュ/2024年10~11月視察⑮)

トラベルコンサルタントの角です。2024年10月~11月、トラベルコンサルタントの阿部、大石、宮本と共に、モロッコを周遊しながら視察してまいりました。モロッコでは、庭園や、中庭をもつ伝統的な邸宅のことを「リヤド(Riad)」といい、そのような古い邸宅をリノベーションした宿泊施設も含めて「リヤド」と称し、人気の宿泊施設になっています。

今回の視察旅行では、モロッコ各地のリヤドに宿泊し、滞在中も、ひたすら気になるリヤドの視察に励んできました! マラケシュでは「リヤド ダル ジュスト Riad Dar Justo」に宿泊させていただいたので、その様子をご紹介いたします。

メディナ(旧市街)の路地裏にたたずむ、リヤド ダル ジュスト

メディナ(旧市街)の路地裏にたたずむ、リヤド ダル ジュスト

私たちが宿泊させてもらったリヤド ダル ジュストは、メディナに広がるスーク(市場)のすぐ近くに位置しており、メディナでいちばんの活気にあふれるジャマ エル フナ広場まで徒歩10分くらい、メディナ散策や食事に便利なロケーションです。とはいえ、リヤド自体は路地裏にたたずんでいるので、とても静かな環境のリヤドです。

また、リヤド内には、スパエリア(ハマム、スパ、マッサージルーム)もありますので、本場のモロッコ ハマムを体験したい方にもおすすめです!

夕暮れ時が美しい、ジャマ エル フナ広場の様子です

夕暮れ時が美しい、ジャマ エル フナ広場の様子です

メディナの道は、迷路のように細く入り組んでいるため、車が入ることができるエリアはとても限られています。多くの場合、直接リヤドまで車をつけることはできないため、チェックイン、チェックアウトの際には、リアドのスタッフやポーター(荷物の運搬係)がリアカーに荷物を積んで運んでくれるので、一緒にリヤドまでの道を歩いて行くことになります。

メディナ近くの大通りで車を降り、ポーターさんと一緒に10分ほど歩いてリヤドに向かいました

メディナ近くの大通りで車を降り、ポーターさんと一緒に10分ほど歩いてリヤドに向かいました

ところどころにある案内板を見落とさないように!

ところどころにある案内板を見落とさないように!

メディナ内では、どこからどこまでがひとつの建物なのかわからないほど、複数の建物が密着しています。また、外壁には窓がついていないため、中の様子もわからないので、一目で何のための建物なのかがわかりにくい! しかし、それゆえに、建物の外部と内部のギャップに心躍らされてしまいます。

決してわかりやすいとはいえない入口から中に入ると、外からは想像がつかないような空間が広がっています。リヤドまでの狭い路地の窮屈さや、不安な気持ちから解放されて、静かで安らぎのある空間に包まれます。

エントランスとフロントデスク

エントランスとフロントデスク

フロントの先には小さな中庭が続きます

フロントの先には小さな中庭が続きます

リヤドのセンスを感じるブティックコーナー

リヤドのセンスを感じるブティックコーナー

鉄の装飾窓はモロッコの伝統の技

鉄の装飾窓はモロッコの伝統の技

アラビア文字をデザインパターンにした陶器もおしゃれ

アラビア文字をデザインパターンにした陶器もおしゃれ

アラビア語で“庭”を意味するリヤドには、必ず中庭があります。中庭には、ガラス天井を設けてる場合もありますが、リヤド ダル ジュストは吹き抜けタイプ。植物の植えられた中庭の中央には小さなプールがあり、まわりはデッキチェアが置かれたくつろぎスペースになっています。

緑の植物があふれる中庭

緑の植物があふれる中庭

中央には小さなプール

中央には小さなプール

明るい陽射しが差し込む吹き抜け

明るい陽射しが差し込む吹き抜け

夜にはまた異なる雰囲気に包まれて素敵です

夜にはまた異なる雰囲気に包まれて素敵です

リヤドのルーフトップにあるレストランでは、朝食とランチ(モロッコ料理)を提供しています。屋内外にスペースがありますので、緑豊かな植物に囲まれた、テラスでの朝食がおすすめです!

レストランの入口

レストランの入口

室内のスペースも明るくおしゃれな雰囲気

室内のスペースも明るくおしゃれな雰囲気

座席の下にいたネコちゃんとの相席で♪

座席の下にいたネコちゃんとの相席で♪

朝食はビュッフェスタイルです。

朝食

朝食

屋外のガーデンテラス

屋外のガーデンテラス

開放的なリゾート感を味わえる雰囲気

開放的なリゾート感を味わえる雰囲気

リヤドの敷地内には、14世紀の邸宅の雰囲気が残る建物と、比較的モダンにリノベーションされた建物があり、客室は合わせて全23室。ルームカテゴリーは4つに分かれ、ダブルコンフォート8室、ジュニアスイート10室、スイート2室(コンフォートスイートとエクセレンススイート各1室)、シングルルーム(コンパクト)3室になっています。

お部屋の広さやレイアウト、調度品などは、お部屋ごとに異なります。全室にバスルーム(シャワーのみ、ドライヤーあり)、セーフティボックス、Wi-Fiを完備していますが、冷蔵庫や湯沸かしポットはありません。

※なお、リヤド内にエレベーターはありませんので、滞在中は階段で上り下りする必要があります。

今回、私が宿泊したのは、14世紀の邸宅の雰囲気が残る建物の「ダブルコンフォート」。ダブルベッド1台と、スーツケースを2つ広げられるくらいのスペースがある客室とバスルームというシンプルなお部屋です。モロッコスタイルのインテリアや装飾がほどよく取り入れられていて、落ち着く雰囲気でした。

雰囲気のある客室の扉

雰囲気のある客室の扉

すっきりとしたベッドまわり

すっきりとしたベッドまわり

スーツケース2つは広げられます(笑)

スーツケース2つは広げられます(笑)

バスルームの入口が素敵

バスルームの入口が素敵

洗面台もかわいい

洗面台もかわいい

ちなみに…基本的にリヤドは、中庭から入り込む日差しで明かり取りをする建築様式のため、客室は中庭を囲むように配されていて、客室の窓は中庭側にあります。そのため、窓を開けると、客室前の回廊や中庭越しのお部屋が見えることになりますので、気になる方はご注意を(;^ω^)

中庭側の窓。目隠ししたい時は木戸を閉めましょう

中庭側の窓。目隠ししたい時は木戸を閉めましょう

中庭を囲む回廊

中庭を囲む回廊

スイートルームらしきお部屋の窓が素敵

スイートルームらしきお部屋の窓が素敵

新しくリノベーションされた建物側の様子も少し写真でご案内します。

ナチュラルテイストの中庭

ナチュラルテイストの中庭

ちょっとしたくつろぎスペース

ちょっとしたくつろぎスペース

ダブルコンフォート

ダブルコンフォート

角 千春

トラベルコンサルタント 角 千春

マラケシュのリヤドは、メディナ(旧市街)の中だけでも数百軒あり、民宿感覚のカジュアルなところから、5つ星を持つラグジュアリーなところまで、個性も価格帯もピンからキリまで存在します。リヤドは、それぞれの伝統的な建築美と、新たに再生されたオーナーのこだわりやセンスとの融合が魅力的な宿です。

それだけに、ステキな宿がたくさんあるので、1か所に決めるのはなかなか大変! モロッコ旅行では迷路のようなメディナ(旧市街)の道に迷うだけではなく、旅に出る前の宿選びから早くも迷ってしまうのです。

モロッコ旅行やリヤドでの滞在に興味のある方は、お気軽にティースタイルまでお問い合わせください。


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