ポーランドの世界遺産リスト

ポーランドの世界遺産は、全17件(文化遺産15件・自然遺産2件)です。(2021年12月現在)

◆クラクフ歴史地区(Historic Centre of Kraków)/1978年登録ワルシャワ遷都以前、ポーランド王国の都として繁栄を極めたクラクフ。その旧市街には、円形の砦バルバカン、歴代ポーランド王の居城であったヴァヴェル城、ポーランド最古の歴史をもつヤギェウォ大学、中央広場に位置する全長100mの織物会館など歴史的建造物が点在しています。(写真はヴァヴェル城です)

◆クラクフ歴史地区(Historic Centre of Kraków)/1978年登録

ワルシャワ遷都以前、ポーランド王国の都として繁栄を極めたクラクフ。その旧市街には、円形の砦バルバカン、歴代ポーランド王の居城であったヴァヴェル城、ポーランド最古の歴史をもつヤギェウォ大学、中央広場に位置する全長100mの織物会館など歴史的建造物が点在しています。
(写真はヴァヴェル城です)

◆ヴィエリチカ・ボフニア王立岩塩坑(Wieliczka and Bochnia Royal Salt Mines)/1978年登録古都クラクフの南東15kmに位置するヴィエリチカ岩塩坑。13世紀頃から本格的な採掘が始まりました。「白い金」と呼ばれた岩塩は、ポーランドの財源の3分の1を占めたと言われています。坑内にある聖キンガ礼拝堂では、岩塩で作られたレリーフや彫像、シャンデリアなどが見られます。2013年には範囲が拡大され、30km東にあるボフニア岩塩坑も加わりました。

◆ヴィエリチカ・ボフニア王立岩塩坑(Wieliczka and Bochnia Royal Salt Mines)/1978年登録

古都クラクフの南東15kmに位置するヴィエリチカ岩塩坑。13世紀頃から本格的な採掘が始まりました。「白い金」と呼ばれた岩塩は、ポーランドの財源の3分の1を占めたと言われています。坑内にある聖キンガ礼拝堂では、岩塩で作られたレリーフや彫像、シャンデリアなどが見られます。2013年には範囲が拡大され、30km東にあるボフニア岩塩坑も加わりました。

◆アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)(Auschwitz Birkenau German Nazi Concentration and Extermination Camp)/1979年登録ポーランド南部にあるオシフィエンチム(ドイツ語ではアウシュヴィッツ)に残るナチス・ドイツが建設した強制収容所。第二次世界大戦中、過酷な重労働や処刑などによりユダヤ人をはじめ、政治犯や捕虜など数多くの人々の命が奪われました。人々が同じ過ちを繰り返さないための教訓として「負の遺産」と呼ばれています。

◆アウシュヴィッツ・ビルケナウ ナチスドイツの強制絶滅収容所(1940-1945)(Auschwitz Birkenau German Nazi Concentration and Extermination Camp)/1979年登録

ポーランド南部にあるオシフィエンチム(ドイツ語ではアウシュヴィッツ)に残るナチス・ドイツが建設した強制収容所。第二次世界大戦中、過酷な重労働や処刑などによりユダヤ人をはじめ、政治犯や捕虜など数多くの人々の命が奪われました。人々が同じ過ちを繰り返さないための教訓として「負の遺産」と呼ばれています。

◆ワルシャワ歴史地区(Historic Centre of Warsaw)/1980年登録17世紀よりポーランドの首都となったワルシャワ。幾度となく周辺国や他民族の侵攻を受けてきましたが、第二次世界大戦ではドイツによって町は破壊し尽くされてしまいました。戦後、国民はワルシャワの復興と町の復元を目指して立ち上がり、「壁のひび一本にいたるまで忠実に」再建しました。そのため旧市街には今も、戦前の美しいワルシャワの街並みが 広がっています。

◆ワルシャワ歴史地区(Historic Centre of Warsaw)/1980年登録

17世紀よりポーランドの首都となったワルシャワ。幾度となく周辺国や他民族の侵攻を受けてきましたが、第二次世界大戦ではドイツによって町は破壊し尽くされてしまいました。戦後、国民はワルシャワの復興と町の復元を目指して立ち上がり、「壁のひび一本にいたるまで忠実に」再建しました。そのため旧市街には今も、戦前の美しいワルシャワの街並みが 広がっています。

◆ザモシチ旧市街(Old City of Zamość)/1992年登録ポーランドの南東にあるザモシチは、イタリア・ルネサンス様式に彩られた美しい町です。16世紀後半、町の名の由来ともなった貴族ヤン・ ザモイスキがイタリアから建築家を呼び寄せて建設しました。碁盤目状に整備された五角形の町は、堡塁、門、堀などで囲まれた要塞都市でした。町の中心にある大市場広場には、町のシンボルである壮麗な市庁舎がそびえています。

◆ザモシチ旧市街(Old City of Zamość)/1992年登録

ポーランドの南東にあるザモシチは、イタリア・ルネサンス様式に彩られた美しい町です。16世紀後半、町の名の由来ともなった貴族ヤン・ ザモイスキがイタリアから建築家を呼び寄せて建設しました。碁盤目状に整備された五角形の町は、堡塁、門、堀などで囲まれた要塞都市でした。町の中心にある大市場広場には、町のシンボルである壮麗な市庁舎がそびえています。

◆中世都市トルニ(トルン)(Medieval Town of Toruń)/1997年登録地動説を唱えた天文学者コペルニクスの生まれた町として知られるトルニ(トルン)。13世紀にドイツ騎士団が築き、14~15世紀にはバルト海で採れる琥珀をワルシャワやクラクフなどへ運ぶ中継都市として繁栄しました。旧市街では、ゴシック建築の旧市庁舎や聖母マリア教会などが見られます。

◆中世都市トルニ(トルン)(Medieval Town of Toruń)/1997年登録

地動説を唱えた天文学者コペルニクスの生まれた町として知られるトルニ(トルン)。13世紀にドイツ騎士団が築き、14~15世紀にはバルト海で採れる琥珀をワルシャワやクラクフなどへ運ぶ中継都市として繁栄しました。旧市街では、ゴシック建築の旧市庁舎や聖母マリア教会などが見られます。

◆マルボルクのドイツ騎士団の城(Castle of the Teutonic Order in Malbork)/1997年登録バルト海沿岸の港湾都市グダンスク近郊にあるマルボルク城。1274年に創建されたドイツ騎士団の城で、赤レンガを使ったゴシック様式の建物は威風堂々としており、中世にタイムスリップしたかのよう。現在は博物館となっており、武器の展示や教会、塔、食堂などが見学できます。

◆マルボルクのドイツ騎士団の城(Castle of the Teutonic Order in Malbork)/1997年登録

バルト海沿岸の港湾都市グダンスク近郊にあるマルボルク城。1274年に創建されたドイツ騎士団の城で、赤レンガを使ったゴシック様式の建物は威風堂々としており、中世にタイムスリップしたかのよう。現在は博物館となっており、武器の展示や教会、塔、食堂などが見学できます。

◆カルヴァリア・ゼブジトフスカ:マニエリスム様式の建築と公園の景観複合体と巡礼公園(Kalwaria Zebrzydowska: the Mannerist Architectural and Park Landscape Complex and Pilgrimage Park)/1999年登録ポーランド南部にあるカルヴァリア・ゼブジトフスカは、キリストが処刑されたゴルゴタの丘に見立てて17世紀初頭に建造された巡礼公園。聖十字架礼拝堂をはじめ、数多くの小教会や礼拝堂が立ち並んでいます。例年イースターには、十字架を背負ったキリストが丘を上り、磔にされるまでを再現する「キリストの受難」の劇が行われ、多くの巡礼者が祈りを捧げています。

◆カルヴァリア・ゼブジトフスカ:マニエリスム様式の建築と公園の景観複合体と巡礼公園(Kalwaria Zebrzydowska: the Mannerist Architectural and Park Landscape Complex and Pilgrimage Park)/1999年登録

ポーランド南部にあるカルヴァリア・ゼブジトフスカは、キリストが処刑されたゴルゴタの丘に見立てて17世紀初頭に建造された巡礼公園。聖十字架礼拝堂をはじめ、数多くの小教会や礼拝堂が立ち並んでいます。例年イースターには、十字架を背負ったキリストが丘を上り、磔にされるまでを再現する「キリストの受難」の劇が行われ、多くの巡礼者が祈りを捧げています。

◆ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群(Churches of Peace in Jawor and Świdnica)/2001年登録ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群は、ポーランド南西部、シロンスク地方にある17世紀末に建造された木造の教会。木造宗教建築としてはヨーロッパ最大です。新旧の宗派の対立から始まった三十年戦争後、この地はカトリックのハプスブルク家の支配下となりましたが、“寛容の場所”としてハプスブルク家によりプロテスタントの信仰の自由が認められ、教会が建てられました。3棟建てられたうち、2棟が現存しています。(写真はシフィドニツァの平和教会です)

◆ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群(Churches of Peace in Jawor and Świdnica)/2001年登録

ヤヴォルとシフィドニツァの平和教会群は、ポーランド南西部、シロンスク地方にある17世紀末に建造された木造の教会。木造宗教建築としてはヨーロッパ最大です。新旧の宗派の対立から始まった三十年戦争後、この地はカトリックのハプスブルク家の支配下となりましたが、“寛容の場所”としてハプスブルク家によりプロテスタントの信仰の自由が認められ、教会が建てられました。3棟建てられたうち、2棟が現存しています。
(写真はシフィドニツァの平和教会です)

◆マウォポルスカ南部の木造教会群(Wooden Churches of Southern Małopolska)/2003年登録ポーランド南部、小ポーランドとも呼ばれるマウォポルスカ地方には、50ほどの15世紀末~16世紀に建造された木造教会群が残されています。そのうちハチェフ、ブリズネ、センコヴァ、ビナロヴァ、デンブノ、リプニツァ・ムロヴァナの町や村にある、保存状態のよい6件が世界遺産に登録されています。伝統的な木造建築技術を用いたゴシック様式の教会です。(写真はセンコヴァです)

◆マウォポルスカ南部の木造教会群(Wooden Churches of Southern Małopolska)/2003年登録

ポーランド南部、小ポーランドとも呼ばれるマウォポルスカ地方には、50ほどの15世紀末~16世紀に建造された木造教会群が残されています。そのうちハチェフ、ブリズネ、センコヴァ、ビナロヴァ、デンブノ、リプニツァ・ムロヴァナの町や村にある、保存状態のよい6件が世界遺産に登録されています。伝統的な木造建築技術を用いたゴシック様式の教会です。
(写真はセンコヴァです)

◆ムスカウ公園/ムジャクフ公園(Muskauer Park / Park Mużakowski)/2004年登録ポーランドとドイツの国境を流れるナイセ(ニサ)川河畔に、周囲の景観と調和して広がる公園。19世紀にドイツのヘルマン・フォン・ピュックラー=ムスカウ侯爵によって、イギリス式庭園の手法を取り入れて造られました。第二次世界大戦後、ナイセ川が新たな国境線となり、ドイツ側のムスカウ公園とポーランド側のムジャクフ公園に分断されました。(写真はドイツ側のムスカウ公園です)

◆ムスカウ公園/ムジャクフ公園(Muskauer Park / Park Mużakowski)/2004年登録

ポーランドとドイツの国境を流れるナイセ(ニサ)川河畔に、周囲の景観と調和して広がる公園。19世紀にドイツのヘルマン・フォン・ピュックラー=ムスカウ侯爵によって、イギリス式庭園の手法を取り入れて造られました。第二次世界大戦後、ナイセ川が新たな国境線となり、ドイツ側のムスカウ公園とポーランド側のムジャクフ公園に分断されました。
(写真はドイツ側のムスカウ公園です)

◆ヴロツワフの百周年記念ホール(Centennial Hall in Wrocław)/ 2006年登録シロンスク地方の中心都市ヴロツワフにある百周年記念ホールは、1813年のライプツィヒの戦いでナポレオン1世軍に勝利した百周年記念に建設されました。ドイツ人建築家マックス・ベルクの設計による、ローマの円形競技場を模した世界最大級のコンクリート製円形ドームです。コンクリート製の大規模建造物は、近代建築の重要な位置を占めています。

◆ヴロツワフの百周年記念ホール(Centennial Hall in Wrocław)/ 2006年登録

シロンスク地方の中心都市ヴロツワフにある百周年記念ホールは、1813年のライプツィヒの戦いでナポレオン1世軍に勝利した百周年記念に建設されました。ドイツ人建築家マックス・ベルクの設計による、ローマの円形競技場を模した世界最大級のコンクリート製円形ドームです。コンクリート製の大規模建造物は、近代建築の重要な位置を占めています。

◆ポーランド、ウクライナのカルパチア地方の木造教会(Wooden Tserkvas of the Carpathian Region in Poland and Ukraine)/2013年登録ポーランドとウクライナにまたがるカルパティア山脈に残る木造教会群のうち、ポーランドのブルナリ・ビジネやスモルニク、ウクライナのウジョクやマクティヴなど16件が世界遺産に登録されています。16~19世紀に東方正教とギリシャ・カトリック教会の共同体によって建てられました。水平丸太組みの建物に、四角形や八角形のドーム屋根が特徴です。(写真はウクライナの聖ゲオルギオス聖堂です)

◆ポーランド、ウクライナのカルパチア地方の木造教会(Wooden Tserkvas of the Carpathian Region in Poland and Ukraine)/2013年登録

ポーランドとウクライナにまたがるカルパティア山脈に残る木造教会群のうち、ポーランドのブルナリ・ビジネやスモルニク、ウクライナのウジョクやマクティヴなど16件が世界遺産に登録されています。16~19世紀に東方正教とギリシャ・カトリック教会の共同体によって建てられました。水平丸太組みの建物に、四角形や八角形のドーム屋根が特徴です。
(写真はウクライナの聖ゲオルギオス聖堂です)

◆タルノフスキェ・グルィの鉛・銀・亜鉛鉱山とその地下水管理システム(Tarnowskie Góry Lead-Silver-Zinc Mine and its Underground Water Management System)/2017年登録上シロンスク地方に位置するタルノフスキェ・グルィ鉱山は、15世紀に造られたもの。16世紀に全盛期を迎え、当時は重要な産業の中心地のひとつとなりました。坑道や竪穴、地下通路、採掘場、水供給システムなどが世界遺産に含まれています。水供給システムは、採鉱場の水を地上で汲み上げ、町や工場で使えるように管理されていました。

◆タルノフスキェ・グルィの鉛・銀・亜鉛鉱山とその地下水管理システム(Tarnowskie Góry Lead-Silver-Zinc Mine and its Underground Water Management System)/2017年登録

上シロンスク地方に位置するタルノフスキェ・グルィ鉱山は、15世紀に造られたもの。16世紀に全盛期を迎え、当時は重要な産業の中心地のひとつとなりました。坑道や竪穴、地下通路、採掘場、水供給システムなどが世界遺産に含まれています。水供給システムは、採鉱場の水を地上で汲み上げ、町や工場で使えるように管理されていました。

◆クシェミオンキの先史時代の縞状燧石採掘地域(Krzemionki Prehistoric Striped Flint Mining Region)/2019年登録ワルシャワから南へ約160kmに位置するクシェミオンキ。この地では新石器時代から青銅器時代にかけて、縞模様のフリント(火打石)の採掘と加工が行われていました。遺跡の地下採掘場には、フリントの作業場と4,000もの縦穴、横穴が残っています。

◆クシェミオンキの先史時代の縞状燧石採掘地域(Krzemionki Prehistoric Striped Flint Mining Region)/2019年登録

ワルシャワから南へ約160kmに位置するクシェミオンキ。この地では新石器時代から青銅器時代にかけて、縞模様のフリント(火打石)の採掘と加工が行われていました。遺跡の地下採掘場には、フリントの作業場と4,000もの縦穴、横穴が残っています。

◆ビャウォヴィエジャの森(Białowieża Forest)/1979年登録ポーランドとベラルーシにまたがる原生林で、「ヨーロッパ最後の原生林」とも呼ばれています。(ベラルーシ側の世界遺産登録は1992年。)絶滅の危機に瀕していたヨーロッパバイソンの棲息地としても知られています。また国立公園にも指定されており、バイソン動物園や自然森林博物館、野外博物館などもあり、多くの観光客が訪れています。

◆ビャウォヴィエジャの森(Białowieża Forest)/1979年登録

ポーランドとベラルーシにまたがる原生林で、「ヨーロッパ最後の原生林」とも呼ばれています。(ベラルーシ側の世界遺産登録は1992年。)絶滅の危機に瀕していたヨーロッパバイソンの棲息地としても知られています。また国立公園にも指定されており、バイソン動物園や自然森林博物館、野外博物館などもあり、多くの観光客が訪れています。

◆カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林(Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe)/2007年登録18ヶ国にまたがるヨーロッパブナの原生林は、北半球におけるブナの歴史と進化を理解するうえで重要な地域となっています。2007年にスロバキアとウクライナの遺産として初めて登録されたのち、徐々にエリアが拡大。ポーランドは、ウクライナやスロバキアに接する南東部が2021年に追加登録されました。

◆カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林(Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe)/2007年登録

18ヶ国にまたがるヨーロッパブナの原生林は、北半球におけるブナの歴史と進化を理解するうえで重要な地域となっています。2007年にスロバキアとウクライナの遺産として初めて登録されたのち、徐々にエリアが拡大。ポーランドは、ウクライナやスロバキアに接する南東部が2021年に追加登録されました。

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2021.12.09.updated