

Kruger National Park REPORTクルーガー国立公園 視察ブログ
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【ホテルレポート】レオパード サンズ クルーガー パーク(南アフリカ・クルーガー国立公園/2025年3~4月視察③)
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【ホテルレポート】ムドゥルリ サファリ ロッジ(南アフリカ・クルーガー国立公園/2025年3~4月視察②)
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【視察レポート】成田発・キャセイパシフィック航空で行く! 香港経由で南アフリカ入国+国内線の流れを解説(2025年3~4月視察①)
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【ホテルレポート】クルーガー シャラティ(南アフリカ・クルーガー国立公園/2023年5月視察⑤)
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【ホテルレポート】クルーガー ゲート ホテル(南アフリカ・クルーガー国立公園[スククーザ]/2023年5月視察①)
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【ホテルレポート】サセカ テンティッド キャンプ(南アフリカ・クルーガー国立公園[ソーニーブッシュ自然保護区]/2022年5~6月視察②)
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【ホテルレポート】シンギタ スウェニ ロッジ(南アフリカ・クルーガー国立公園/2019年10月視察⑧)
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【ホテルレポート】シンギタ レボンボ ロッジ(南アフリカ・クルーガー国立公園/2019年10月視察⑦)
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【ホテルレポート】シンババティ ヒルトップ ロッジ(南アフリカ・クルーガー国立公園[ティンババティ私営保護区]/2019年5月視察⑧)
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【ホテルレポート】モツワリ プライベート ゲーム リザーブ(南アフリカ・クルーガー国立公園[ティンババティ私営保護区]/2019年5月視察⑦)
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ロイヤル マレワネ(南アフリカ・クルーガー国立公園)
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ムドゥルリ サファリ ロッジ(南アフリカ・クルーガー国立公園)
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ソーニーブッシュ ゲーム ロッジ(南アフリカ・クルーガー国立公園[ソーニーブッシュ自然保護区])
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ラスト ワード キタラ(南アフリカ・クルーガー国立公園/クラセリー自然保護区)
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セロンデラ サファリ ロッジ(南アフリカ・クルーガー国立公園/ソーニーブッシュ自然保護区)
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クルーガー ゲート ホテル(南アフリカ・クルーガー国立公園/スククーザ)
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パフリ テンティッド キャンプ(南アフリカ・クルーガー国立公園/マクレケ地区)
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サセカ テンティッド キャンプ(南アフリカ・クルーガー国立公園/ソーニーブッシュ自然保護区)
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クルーガー シャラティ(南アフリカ・クルーガー国立公園)
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シンギタ スウェニ ロッジ (南アフリカ・クルーガー国立公園)
【視察レポート】同じサファリでも全然違う! クルーガー国立公園と私営保護区の2つのゲームドライブ体験(南アフリカ/2025年3~4月視察⑫)
ティースタイルの小泉です。2025年3月28日~4月4日にかけてティースタイル主催の「南アフリカ視察旅行2025」に参加しました。
アフリカのサファリといえば、何を思い浮かべますか? 大草原を颯爽と横切る草食動物たちの群れ、ライオンの雄たけび、また、捕食シーンを目の当たりにする弱肉強食の自然界が有名ですね。暗い早朝から朝日を望み、夕暮れには真っ赤に燃える太陽が草原の地平線に吸い込まれていくさまは、あまりにも美しく心を打たれます。
そう、ひと言では言い表せない特別な体験、それが“サファリ”です。サファリとは、主に、東アフリカの公用語であるスワヒリ語で、“小旅行”の意味に使われる言葉です。もともと、野生動物のハンティング目的の旅行の意味合いから、今では野生動物探し、観察することを意味する言葉となっています。

アップで撮れたヒョウの顔
サファリの別名で、サファリカーで動物を探しに行くツアーを「ゲームドライブ」と呼びます。今回私たちは、南アフリカのクルーガー国立公園とその周辺で、2パターンのゲームドライブを体験し、それぞれおもしろい特徴がわかりましたので、ぜひご紹介させてください。

真っ暗な空が徐々に明るくなるさま

サファリロードの続く先に沈む太陽は圧巻です
◆クルーガー国立公園のゲームドライブ
南アフリカ最大の国立公園として有名な「クルーガー国立公園(Kruger National Park)」。政府による、厳格で安全な保護と規制のもと、ゲームドライブを楽しむスタイルです。
クルーガー国立公園内に、メインキャンプ(主要な宿泊施設や拠点)がいくつか点在しています。ここでは、多くの家族連れのレンタカーとすれ違いました。中には、スペインから周遊していると思われるキャンピングカーの移動も見かけました。
*ゲームドライブに出発
道路は舗装されており、私たちを乗せたサファリカーは、道に沿って進みます。

サファリカーはゲスト9人乗り、屋根がついています

遠くの水辺にカバの耳がチョロッと見えて、皆一斉に撮影

Oh! あそこにいるのはなんと、希少な白サイ!
*動物たちを発見!
遠くにライオンやキリンの姿が見えました! 望遠カメラがない私には、残念ながら良く見えず。途中には、ゾウの群れが水浴びしている光景に感動! 大きな体の足元に、小さな赤ちゃんゾウがくっついている姿、なんとも言えません…。遠方の水辺では、カバの耳がちょっと見え隠れしています。また、道路を横切るシマウマたち、鳥たち、サルたち。もちろん動物横断大優先です。

悠々と歩く鳥たち、ゾウたち、シマウマたち…。インパラはいつでも癒やし
*朝食はスククーザ レストキャンプで
早朝6時からスタートしたゲームドライブ、延々走り、朝食には、公園内にある最大規模の「スククーザ レストキャンプ(Skukuza Rest Camp)」でブランチボックスをいただき、きれいなトイレを使用し、アフリカングッズのお土産ショップの充実度に皆大喜び、思わずベタなビッグ5(ライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファロー)のTシャツを買いたくなる楽しさでした。
敷地内には、動物マップが掲示されており、どの動物がどこでどれだけ見られたかの一覧をマグネットで表示しています。

ドライバーは興味深く動物マップをチェック

オープンエアのテーブルから見えるのは、列車を利用したユニークホテル、クルーガー シャラティ(※)
※クルーガー シャラティに付きまして、詳しくは以下のリンクからご覧ください。
クルーガー シャラティ(南アフリカ・クルーガー国立公園) 紹介ページ
*夕暮れ時のサンダウナー
さて、折り返しのルートには、何が見られるかな? 期待に胸を膨らませながら、また延々ドライブです。日が少しずつ傾きかけた頃、遠い草むらの中に、1匹のレオパードを発見。大興奮したものの、あっという間に消息を絶ってしまい、気がつくと夕日はしっぽりと沈んでいました。
タイミングが良ければ、ここでとっておきの、「サンダウナー」と呼ばれるカクテルタイムがあります。あらかじめ、ワイン、ビール、コーラなど注文しておくスタイルで、スナックには、ドライフルーツ、ビーフジャーキー、ナッツなどがずらりと並びます。

サンダウナー

みるみるあたりは真っ赤に染まり、息をのみます

日が落ちた後は、こぼれそうな満天の星
私たちは、日没後に満天の星空を眺めながら、これはこれで良し! 朝からのゲームドライブを思い返し、片手にビール、天の川や流れ星を見上げて、気分はハイになっています。“もうちょっと動物が見たかったな”…これが率直な感想でしょうか。
◆グレータークルーガーはボーダーレス
一方、クルーガー国立公園に隣接する、私営動物保護区(プライベートリザーブ)と呼ばれるエリアがいくつかあります。そして、これらの私営動物保護区や小規模でラグジュアリーなロッジ、そしてクルーガー国立公園を含む広範囲なエリアは、総称して「グレータークルーガー(Greater Kruger)」と呼ばれています。
ここでは、日没までの時間制限や、オンロードのような規制が少なく、国立公園との境界に柵がないため、動物は自由に往来します。舗装道路ではなく、赤土の上を進み、時にはブッシュの中を突き抜けながら、動物たちにより接近するオフロードスタイルです。
今回私たちは、ハイエンドなサビ サビ ロッジの2か所に分かれて滞在し、それは多くの動物に出会うことができました。
サビ サビ アース ロッジ 紹介ページ サビ サビ ブッシュ ロッジ 紹介ページ
◆グレータークルーガーのゲームドライブ
*オフロードを走るサビサンド私営動物保護区
私営動物保護区の中でも「サビサンド私営動物保護区(Sabi Sands Game Reserve)」は、サビ川やサンド川のほとりにあるため、水を求める動物たちに会える確率がうんと高いエリアです。フルオープンのクールなサファリカーには、前方にトラッカーと呼ばれる人が座り、遠方の動物の居場所を探し当てる役目を果たします。
また、車を運転するレンジャー(野生動物の追跡と保護、ゲストの安全確保、ゲームドライブの案内を担当する専門家)は必須で、土の上に残された動物の足跡を観察しながらトラッカーと相談し、ルートを決めて進んで行きます。万が一に備え、大きなライフルを携えているところも、非日常感があります。

これがサビサンド私営動物保護区のゲームドライブスタイル。風を切るオープンカーは爽快! 早朝は防寒必須です

サビ サビ ロッジのサンダウナーは格別

サバンナでは誰もが開放的になりますよ~
日没後でも、ライトを照らしながら動物を探し続けるスタイル。ゲストを少しでも楽しませたい、そのこだわりと集中力に、私たちも望みをかけて連れて行ってもらいます。まずは、とても希少なチーターたちをご覧ください! かなりの至近距離で、こんなにも生き生きとした写真がたくさん撮れました。

レンジャーからも“とってもラッキー!”と言われた、チーター親子のショット
*いよいよビッグ5とご対面
サビサンド私営動物保護区では、ビッグ5(ライオン、ヒョウ、サイ、バッファロー、ゾウ)と言われる大物たちに、続々と出会うことができました。

突然道端に現れるライオンの群れ、見事に寝ています。私たちには動じません

暗闇に現れるヒョウ

アップで撮れたヒョウの顔

水浴びする白サイの親子

ハエが多くなると、バッファローがいる証拠

こんなに愛くるしい顔しているバッファロー

ゾウが鼻を絡ませて安心の挨拶
ほかにも、実にたくさんの仲間が共存していることに驚かされます。草原やブッシュにふと現れるシマウマの群れ、キリンの群れ、ワイルドビースト(ヌー)の群れ…。足元には、イボイノシシがトコトコ走っていたり。まさに動物たちの楽園です。

夜のドライブで目が合ったフクロウ

レンジャーが拾って見せてくれたカメレオン

ロッジの敷地に現れたイボイノシシ親子。前足折って食べてます

キリンの群れに会いました

美しいシマウマの群れ

幸せの青い鳥。とってもカラフル
◆インパラで始まり、インパラで終わる
ゲームドライブを体験したら、きっと最初に感動する動物たち…それは、インパラ。スタートしてすぐに、メスのインパラの群れによるサファリの歓迎を受け、テンションが上がりますよ。オスはといえば、立派な角を携えて、悠々と1頭、2頭だけで草を食んでいます。
ゲームドライブ中の合言葉、愛する言葉、インパラです。何のこと言ってる?という皆さま、きっとゲームドライブに出たら、その意味がわかります。ぜひインパラトークがしたいです。この愛らしいインパラは、いわゆるゲームミートと呼ばれるアフリカのジビエで出されることでも有名です。アフリカサファリ体験としてトライするのもよし、私のように手が出ないのもあり? あなた次第です。
さて、皆さまはオンロード派? オフロード派? ビッグ5はもちろんのこと、いろんな野生動物をじっくり見たいのであれば、自由スタイルのプライベートリザーブをおすすめします。その際には、ぜひ、ひとつ上の優雅で素敵なロッジに泊まって、アフターサファリも思いっきり楽しんではいかがでしょう。南アフリカは、豊富なワイナリーのおいしいワインでも有名です。
ゲームドライブに出かけたら、壮大なサバンナや、ブッシュの中を駆け巡り、優雅な動物たちの姿を眺めながら、大自然のなかで癒やされるのは間違いありません。サファリカーに揺られながら、何時間も過ごす間に、目の前に広がる大自然で繰り広げられた歴史に、思いを馳せることもあるかも。
19世紀後半に始まった狩猟目的のサファリから、今は探しに行く、野生動物を守ることにつながるゲームドライブ。そういう意味でも、深~く楽しめるサファリ、ゲームドライブ、おすすめです。

壮大なサバンナでゲームドライブを!