

Zurich REPORTチューリッヒ 視察ブログ
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【現地レポート】スイストラベルパスとハーフフェアカードどっちがお得? 実際に検証してみた!(スイス/2025年9月視察③)
こんにちは! トラベルコンサルタントの吉田です。今回私は、ヨーロッパでも人気旅行先のひとつであるスイスに、2025年9月22日から10月1日まで、7泊10日で行ってまいりました。
スイス旅行で必須のものと言えば、スイストラベルパスを真っ先に思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回の旅では「スイスハーフフェアカード(Swiss Half Fare Card)」を利用して、スイス国内の鉄道やバス、船などの公共交通機関を、ほぼ全線50%オフでお得に旅することできました。
特に、移動距離が長かったり、高額な登山鉄道(ユングフラウ鉄道など)を利用したりする場合、このカードを持っているだけで旅費を大幅に抑えることができます。このレポートでは、実際にスイスを旅した行程で、スイストラベルパスとスイスハーフフェアカードでどのくらい費用の差がでるのか、検証した結果をお伝えいたします!
※本記事の内容は2025年9月の視察時点の情報です。
※スイストラベルパスおよびスイスハーフフェアカードの料金に関しては2026年の改定を反映していますが、今後変更となる場合があります。最新情報は公式HPにてご確認ください。
ツェルマットの日本人橋から見たマッターホルン
◆スイストラベルパスとスイスハーフフェアカードとは?
*スイストラベルパス
スイストラベルパスは、スイス国内の公共交通機関が乗り放題! 鉄道、バス、湖船、トラムなど乗り降り自由で、毎回チケットを購入する必要がありません。有名な氷河特急やベルニナ急行などのパノラマ列車の運賃も含まれています(別途、座席指定券が必要です)!
スイストラベルパスには、連続した日程で使う「通常タイプ」と、1か月の間に好きな日を選べる「フレックスタイプ」の2種類があります。日本人旅行者であれば、1か月近くスイスに滞在する方はめったにいらっしゃらないと思いますので、基本的には「通常タイプ」の利用になります。「通常タイプ」のパスの料金は以下の通りです。
■料金
★3日間
2等:254スイスフラン、1等:405スイスフラン
★4日間
2等:309スイスフラン、1等:492スイスフラン
★6日間
2等:399スイスフラン、1等:634スイスフラン
★8日間
2等:439スイスフラン、1等:697スイスフラン
★15日間
2等:499スイスフラン、1等:787スイスフラン
※2等は標準的なクラス、1等はより広めの座席でグレードアップしたクラスです。
■特典
スイストラベルパスには、ほかにもうれしい特典があります。
★美術館・博物館が無料
スイス国内約500か所のミュージアム(シヨン城、FIFA博物館など)に無料で入場できます。
★山岳交通の無料、割引
ルツェルン近郊の山岳交通(リギ山、シュタンザーホルン、シュトース):無料
ゴルナーグラート鉄道、ピラトゥス山、シルトホルンなど:50%オフ
ユングフラウ鉄道(クライネ シャイデック〜ユングフラウヨッホ間):25%オフ
★同行するお子様の運賃が無料!
スイストラベルパスを購入する際、希望すれば「スイスファミリーカード」を無料で発行してもらえます。これがあれば、親と同行する16歳未満のお子様の運賃が無料になります。※ただし、無料となるのはスイストラベルパスの対象となる交通機関です。
*スイスハーフフェアカード
スイスハーフフェアカードは、スイス国内の鉄道やバス、船などの公共交通機関を、ほぼ全線半額で利用できるカードです。スイストラベルパスとは違い、連続した日程で使う必要がありません。
■料金
★150スイスフラン(購入時に指定した利用開始日から1か月間有効)
■特典
スイストラベルパスでは割引率が低い場所でも、スイスハーフフェアカードなら、一律で半額になるケースがあるのも強みです。
★登山鉄道・ロープウェイの割引
ユングフラウ鉄道:50%オフ(スイストラベルパスだと25%オフ)
ゴルナーグラート鉄道:50%オフ
★施設の割引
ティトリス山、ピラトゥス山などの主要展望台へのアクセスも50%オフ
★同行するお子様の運賃が無料
スイストラベルパスと同様に、スイスハーフフェアカードでも「スイスファミリーカード」を発行できます。親と同行する16歳未満の子どもは対象交通機関を無料で利用できます(親は有効な乗車券の所持が必要です)。
<スイスファミリーカード入手方法>
スイスファミリーカードは、オンラインで入手するか、スイストラベルパス、またはスイスハーフフェアカードを購入する際の有人窓口で入手できます。
◆比較
今回は、実際に私が観光した以下のルートで検証してみます。6日間の行程なので、スイストラベルパス6日間(399スイスフラン)とスイスハーフフェアカード(150スイスフラン)で、2等車の料金を比較していきたいと思います。
*1日目:チューリッヒ空港→クール、クールからマイエンフェルト日帰り観光(クール泊)
*2日目:クールから氷河特急でツェルマットへ(ツェルマット泊)
*3日目:ツェルマットからゴルナーグラート展望台観光へ(ツェルマット泊)
*4日目:ツェルマット→インターラーケン、イゼルトヴァルトとブリエンツ湖クルーズ観光、インターラーケン→グリンデルワルト(グリンデルワルト泊)
*5日目:ユングフラウヨッホ、ラウターブルンネン→インターラーケン、トゥーン湖クルーズ観光、シュピーツ→グリンデルワルト(グリンデルワルト泊)
*6日目:インターラーケンからゴールデンパスエクスプレスでモントルーへ モントルー→ローザンヌ→ジュネーブ
※参考に1等車の料金も記載しております。
*1日目
■チューリッヒ空港→クール
クールは、スイス最古の街とも呼ばれ、氷河特急、ベルニナ急行という2大パノラマ列車の発着地でもあります。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 14.4スイスフラン(1等 23.4スイスフラン)
クールの街並みです
■クールからマイエンフェルト日帰り観光
ハイジの舞台ともいわれるマイエンフェルトは、カウベル(牛の首に付けられる鈴)が聞こえてくる、のどかな街でした。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 8.6スイスフラン(1等14.8スイスフラン)
スイス東部の小さな村、マイエンフェルトです
*2日目
■クールから氷河特急でツェルマットへ
世界で最も遅い特急列車として知られる氷河特急「グレッシャー エクスプレス」で移動時間も優雅に過ごしました。ツェルマットでは、朝焼けで赤く染まるマッターホルンを見ることができました!
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 39スイスフラン(1等 59スイスフラン)
【座席指定券】
★スイストラベルパス・スイスハーフフェアカード:54スイスフラン(1等・2等共通)
グレッシャー エクスプレス
朝焼けで赤く染まるマッターホルン
*3日目
■ツェルマットからゴルナーグラート展望台観光へ
ツェルマットから「ゴルナーグラート展望台」までは、ゴルナーグラート鉄道の乗車券「ゴルナーグラートチケット」を購入しました。スイストラベルパス、スイスハーフフェアカードを持っていると50%オフになります。
【乗車券】
★スイストラベルパス・スイスハーフフェアカード共通:48スイスフラン
ゴルナーグラート展望台からは、ゴルナー氷河など壮大なスイスの自然を楽しめます
*4日目
■ツェルマット→インターラーケン
ユングフラウ地方や周辺の山岳観光の拠点の街がインターラーケンです。ツェルマットからフィスプで乗り換えシュピーツへ、シュピーツで再度乗り換えて、インターラケン オスト駅に到着です。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 26スイスフラン(1等 42.4スイスフラン)
インターラーケン オスト駅です
■イゼルトヴァルトとブリエンツ湖クルーズ観光
インターラーケン オストからイゼルトヴァルトへは、バスで移動します。イゼルトヴァルトの桟橋は、韓国ドラマ『愛の不時着』の舞台にもなりました。
【バス乗車】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2.7スイスフラン
イゼルトヴァルトからは、ブリエンツとインターラーケンオストを結ぶブリエンツ湖クルーズを楽しみながら、インターラーケンに戻りました。
【乗船券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 26スイスフラン(1等 42.4スイスフラン)
イゼルトヴァルトの桟橋
ブリエンツ湖クルーズ
■インターラーケン→グリンデルワルト
グリンデルワルトへは、地域鉄道のベルナーオーバーラント鉄道が直通運行しています。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 5.9スイスフラン(1等 10.10スイスフラン)
グリンデルワルトの夜は、満天の星でした!
*5日目
■グリンデルワルト→ユングフラウヨッホ
まずはグリンデルワルトの街からバスでターミナル駅へ。
【バス乗車】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2.2スイスフラン
ターミナル駅からは、「ユングフラウチケット」を使ってアイガーエクスプレス(ゴンドラ)、ユングフラウ鉄道に乗って、ユングフラウヨッホ(複合施設のトップ オブ ヨーロッパ)へ向かいます。有人窓口でユングフラウチケットを購入すると、記念パスポートがもらえます。
ユングフラウチケットには、グリンデルワルト/ヴェンゲン発着でユングフラウヨッホへ向かう際に利用するラック式鉄道(ユングフラウ鉄道、ヴァンゲルンアルプ鉄道)、アイガーエクスプレス、アイスメーア駅での途中下車、トップ オブ ヨーロッパにある氷の回廊やスフィンクス展望台の料金が含まれています。
【ユングフラウチケット】
★スイストラベルパス:189.6スイスフラン
★スイスハーフフェアカード:129.6スイスフラン
記念パスポート
ターミナル駅からアイガーグレッチャー駅まではアイガーエクスプレスを使って行きます(ユングフラウチケット利用)
アイガーグレッチャー駅からユングフラウ鉄道に乗り換えてユングフラウヨッホへ(ユングフラウチケット利用)
ユングフラウヨッホいち押しの撮影スポットのプラトーから見たスフィンクス展望台
■ユングフラウヨッホ→ラウターブルンネン
ラウターブルンネンへは、ユングフラウヨッホからユングフラウ鉄道でクライネシャイデックへ、そこでヴェンゲルンアルプ鉄道に乗り継いで向かいます。いずれもユングフラウチケットで乗車できます。ラウターブルンネンにあるシュタウプバッハの滝は、約300mの落差がある絶景です。
クライネシャイデックで山をバックにユングフラウ鉄道をパシャリ!
風景も変わり山々に囲まれた町がスイスらしさを感じさせます
シュタウプバッハの滝
■ラウターブルンネン→インターラーケン
ラウターブルンネンからインターラーケン(インターラケン ウエスト)へは、ベルナーオーバーラント鉄道で向かいます。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 3.9スイスフラン(1等 6.7スイスフラン)
■トゥーン湖クルーズ観光からシュピーツへ
インターラーケン ウエストからのトゥーン湖クルーズを楽しみながら、シュピーツへ向かいました。シュピーツは、インターラーケンとベルンの間にある交通の要所でありながら、美しい港町の雰囲気が漂います。
【乗船券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 17スイスフラン(1等 28スイスフラン)
トゥーン湖クルーズ
シュピーツ
■シュピーツ→グリンデルワルト
シュピーツからは、スイス国鉄に乗車し、グリンデルワルトに向かいます。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 11.8スイスフラン(1等 17.4スイスフラン)
グリンデルワルトは、イメージ通りのスイスの山あいの街並みが広がります
*6日目
■グリンデルワルト→インターラーケン
グリンデルワルトからインターラーケン(インターラケン オスト)へは、ベルナーオーバーラント鉄道で向かいます。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 5.9スイスフラン(1等 10.10スイスフラン)
■インターラーケンからゴールデンパスエクスプレスでモントルーへ
インターラーケンオストとレマン湖畔のモントルーを結ぶ、2022年運行のゴールデンパスエクスプレスに乗車しました。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 28スイスフラン(1等 48スイスフラン)
【座席指定券】
★スイストラベルパス・スイスハーフフェアカード:20スイスフラン(1等・2等共通)

ゴールデンパスエクスプレスの車両です。実際にはエクセレンスクラスに乗車しましたが、比較しやすいように2等と1等のみの料金でのご案内となります。
■モントルー→ローザンヌ
モントルーからローザンヌへは、レマン湖沿いを走るスイス国鉄で向かいます。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 6.8スイスフラン(1等 7.2スイスフラン)
スイス最大級のゴシック様式「ローザンヌ大聖堂」は、一見の価値あり!
■ローザンヌ→ジュネーブ
スイス国鉄で、レマン湖のほとりにある国際都市ジュネーブへ。
【乗車券】
★スイストラベルパス:無料
★スイスハーフフェアカード:2等 11.9スイスフラン(1等 14.4スイスフラン)
ジュネーブのレマン湖畔で撮影した夕景の1枚です
◆結果とまとめ
★スイストラベルパス:合計 710.6スイスフラン
★スイスハーフフェアカード:合計 611.7スイスフラン
今回の行程では、スイスハーフフェアカードを利用した方が98.9スイスフランほどお得でした! 私は自分でルートを調べるのが好きで、これまでもスイスの手配に携わっていたので、都度パスを購入にすることにまったく抵抗はなく、また美術系もあまり興味がないため、スイスハーフフェアカードの方が自分に合っていました。
しかしながら、不慣れな土地で言語の壁もあるので、深く考えず持ってるだけで移動できるパスの方が合っているかなという方も多くいらっしゃると思います。また、今回の行程では大きな金額差が出ましたが、ユングフラウヨッホに行かない行程や、毎日長距離を移動するような行程であれば、料金はそこまで差は出ないかと思います。
*スイストラベルパスが向いている方
あっちにもこっちにも行きたいと優柔不断な方や、いちいちチケットを購入するのは面倒という方にはピッタリのパスです。
★移動が多い、または毎日あちこち行く行程の方
→移動が多ければ多い分お得になります。
★海外での公共交通機関の移動に不慣れな方
→万が一乗る電車を間違っても、パスなら違うルートや折り返したりも自由なので安心ですね。
★その日の気分でいろいろな場所に行ってみたい方
→ルートや天候、その日の体調に合わせてルートを練り直せる自由度は魅力的です。
★美術館や博物館などにも興味がある方
*スイスハーフフェアカードが向いている方
ツェルマットやインターラーケンなどに連泊して、パスでは有料になる登山鉄道やゴンドラにたくさん乗る方にはおすすめです。
★自分で経路検索して、都度チケット購入が苦じゃない方
→どの列車に乗らないといけないか、経路検索は基本的にすると思うので、そこからチケット購入というひと手間だけで料金はかなりお得になります。アプリをダウンロードしていれば、事前に経路も保存しておけます!
★移動が少なめの方。またユングフラウヨッホに行く場合はさらに有利
→連泊が多いと移動も少なくなるので、その分お得になります。
★スイス2回目以降の方はチャレンジしてみるのも良いかも?
スイストラベルパスやスイスハーフフェアカードで、賢くスイスを巡る旅へ。お得にスイスを楽しみましょう! (写真はユングフラウヨッホです)

トラベルコンサルタント 吉田 芳喜
スイストラベルパスとスイスハーフフェアカードの違いや特徴は、おわかりいただけましたでしょうか。ティースタイルで旅行を申し込んでいただければ、担当コンサルタントがお客様にとってどちらの手配が良いのか、オーダーメイドだからこそお客様それぞれにぴったりのプランをご提案させていただきます。
スイス旅行が気になった方は、ぜひティースタイルまでお問い合わせください!
トラベルコンサルタント 吉田 芳喜のご紹介