【視察レポート】寝台列車のナイト リビエラ乗車体験! ロンドンからコーンウォールへ(イギリス/2025年1~2月視察⑧)

イギリスを視察してまいりました、トラベルコンサルタントの藤原です。この度の視察ではロンドンのほかにも、コーンウォールやデヴォン、コッツウォルズなどの地方も訪れてまいりましたので、ガイドブックだけでは見つけられない、本当に心惹かれるイギリスの地方の魅力を、リアルな体験を通じてご紹介していきますね。

さて今回ご紹介するのは、ロンドンのパディントン駅から始まる、鉄道の旅。旅の目的地は、イギリス南西部に位置する「コーンウォール」です。コーンウォールは、手つかずの自然が残る美しい海岸線、美しい村々、ケルト文化の伝統が色濃く残る神秘的な地域です。ロンドンからは約400kmと少し距離がありますが、だからこそ「旅をしているなぁ」という感覚にどっぷり浸ることができます!

特におすすめしたいのが、夜にロンドンのパディントン駅を出発し、翌朝コーンウォールのペンザンス駅に到着する寝台列車「ナイト リビエラ(Night Riviera)」を使った移動方法です。時間を有効に使いながら、特別な旅の体験を味わうことができます。ナイト リビエラは、イギリスの鉄道会社GWR(グレート ウェスタン レールウェイ)が運行しています。

実際にナイト リビエラで寝台列車を体験してまいりましたので、こちらのレポートでご紹介します。

イギリスのGWRが運行する寝台列車「ナイト リビエラ」

イギリスのGWRが運行する寝台列車「ナイト リビエラ」

旅の始まりは、ロンドンのパディントン駅です。歴史ある建造物である駅構内には、多くのお店が立ち並び、列車の出発前に軽食やお土産を買うのにも便利です。

さらに駅構内には、世界中で愛される児童文学キャラクターの、パディントンベアの像が設置されています。旅行カバンにパディントンが腰かけている姿は、旅の始まりにぴったりのフォトスポットですね。パディントン ベアのグッズを取り扱う専門ショップもあり、お土産にもおすすめです。パディントン ベアは駅の中に2体いるそうなので、ぜひ探してみてくださいね♪

ロンドンのパディントン駅

ロンドンのパディントン駅

旅行カバンに腰をかけている姿がかわいいパディントンベアの銅像

旅行カバンに腰をかけている姿がかわいいパディントンベアの銅像

パディントン駅構内で、パディントン ベアを発見!

パディントン駅構内で、パディントン ベアを発見!

駅構内には両替所もありますし、スーパーもありました! その他にもドーナツ屋さんやカフェなどがあります。少し早めに着いて、駅構内でお買い物するのも楽しいかもしれませんね♪

両替所

両替所

スーパー

スーパー

ドーナツ屋さん

ドーナツ屋さん

ロンドン ヒースロー空港からパディントン駅までは、数年前に新しく開通した地下鉄のエリザベスラインが直通しています。

ロンドン ヒースロー空港からパディントン駅までは、数年前に新しく開通した地下鉄のエリザベスラインが直通しています。

ナイト リビエラ寝台列車の1等車を利用する場合は、「GWR ファーストクラスラウンジ」を使うことができます。乗車の2時間前からラウンジ利用が可能です。入口で名前を伝えてチェックインし、チケットを受け取ります。オンライン予約の場合は、イーチケットの控えを事前に受け取ることができます。

待合スペースにはコーヒーメーカーが用意され、冷蔵庫の中にソフトドリンクが揃っていました。無料でいただくことができ、ゆったりとくつろぎながら出発の時刻を待ちます。Wi-Fiも無料で利用可能です。

GWRのファーストクラス ラウンジ

GWRのファーストクラス ラウンジ

入口でチェックイン

入口でチェックイン

待合スペース

待合スペース

ラウンジ内にはシャワールームもあるので、空いていれば利用することができます。タオルも貸してもらえます♪

果物や軽食も無料です

果物や軽食も無料です

シャワールーム

シャワールーム

ドライヤーも完備

ドライヤーも完備

電光掲示板にプラットフォームの番号が表示されたら、列車に乗車することができます。ナイト リビエラの目印は、緑の車体にGWRの白い文字。チケットに記載の列車番号とキャビン番号(部屋の番号)を照らし合わせ、その番号の車両に乗ります。

電光掲示板

電光掲示板

緑の車体にGWRの白い文字

緑の車体にGWRの白い文字

チケットでキャビン番号を確認!

チケットでキャビン番号を確認!

車内の通路はスーツケース、もしくは人がひとり通れるくらいの細さです。キャビンの中に入ると、ベッドは2段になっています。スーツケースはベッドの下に入れることができますが、預かってもらうこともできます。キャビン内でスーツケースを広げて荷物を探したりすることが難しいので、ある程度荷造りをしておくとスムーズかと思います。

係の方が順番にキャビン内の説明をしに来てくださり、翌朝の朝食の希望時間や注文内容を確認します。

細~い通路

細~い通路

キャビン内のベッド

キャビン内のベッド

キャビン内は、すべてがコンパクトにまとめられています。窓の下にあるのはテーブルかと思いきや、開けるとシンクが現れました!

コート類はこちらへ

コート類はこちらへ

備え付けのお水

備え付けのお水

テーブルの下にシンクが!

テーブルの下にシンクが!

レストラン車両の奥にバーカウンターがあり、1等車を利用の場合、ソフトドリンクは無料でいただくことができます。

扉の向こうに2等車の様子が見えます

扉の向こうに2等車の様子が見えます

レストラン車両

レストラン車両

バーカウンター

バーカウンター

アルコールは有料

アルコールは有料

朝食は、お願いした時間になると届けられます。私は7時にリクエストをしたのですが、紙袋に入って、そのままテイクアウトもできるような形で持ってきてもらえました。6時にリクエストされた方は、プレートに乗せて運ばれて来たそうです。気配りを感じますね。

段々と明るくなってきたので外をのぞいてみたら、美しい朝焼けに出逢いました。 海の遠くに見える小高い山は「セント マイケルズ マウント」という島で、“イギリスのモンサンミッシェル”と呼ばれているそうです。

朝食

朝食

美しい朝焼けと中央に小さく見える島がセント マイケルズ マウント

美しい朝焼けと中央に小さく見える島がセント マイケルズ マウント

約8時間の乗車時間を経て、目的地である終点のペンザンス駅に到着しました。ここから始まるコーンウォール地方での旅は、次回以降の視察レポートでご紹介いたします。どうぞお楽しみに!

ペンザンス駅に到着!

ペンザンス駅に到着!

段差に気をつけてスーツケースを降ろしてくださいね

段差に気をつけてスーツケースを降ろしてくださいね

藤原 彩

トラベルコンサルタント 藤原 彩

「ナイト リビエラ」の寝台列車の旅はいかがでしたか? 時間を有効に使いたい、ロンドンに夜まで滞在してから移動したい、寝台列車を体験してみたい、という方におすすめしたいです。コーンウォール地方までは日中でも移動することができますので、車窓からの景色を楽しみたい方には日中の列車をおすすめいたします。

夜に出発し、朝にはロンドンから遠く離れた自然あふれるイギリスの絶景に出会える…そんな魔法のような感覚がナイト リビエラにはあります。ロンドンからほんの一晩で、まったく違う“イギリスの顔”に出会えるというこの体験は、きっと特別なものとなると思います。

ロンドン以外の素敵な街に出逢いたい!というイギリス旅行リピーターの方は、どうぞティースタイルにお任せください!


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